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第一章 旅の始まり
谷底の宿屋
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螺旋状のトンネルは谷底までグルグルグルグルと回転しながら延々と続いている。
傾斜を少なくするための先人の知恵だ。
大きな馬車がなんとかすれ違うことができるほどの大きさがあるこのトンネルは、石を組んで造ったアーチ型のトンネルで、地震の少ないこの地ならではの工法で作られている。
等間隔に松明が灯っていて中は薄暗いが視界に困るほどではない。
天井にはアラベラコウモリという巨大なコウモリがびっしりとぶら下がって一同よく眠っている。
翼を広げるとレオンの身長くらいになる大きなコウモリで、果物の果実と昆虫を好む雑食性。
人に危害は加えないがそれでも気味の良いものではない。
起こさないようにできるだけ静かに進む。
夜になると兵士たちが松明を消して谷底へ降りていく。
トンネルに闇が訪れるとアラベラコウモリたちは目を覚まし、迷いの森に食事に出掛けるのだ。
コウモリの次によくすれ違うのは野生のウルフ。
やたら目付きの悪いウルフたち。
だが襲ってくる様子はなかった。
なぜか不思議に思ったが、すくに腹をすかしていないからだということに気づく。
何となくどのウルフも健康そうでむしろ肥満気味に見えるやつもいる。
はじめはこいつらは何を食べて生きているのか不思議だったが、どうやら兵士たちが餌付けをしているらしいことにレオンは気づいた。
松明を消しながら餌となる肉の塊を置いていくのだ。
たまにトンネルの隅には動物の骨らしきものの塊が打ち捨ててある。
あれはウルフの食事の跡なのだろう。
特別に腹をすかしているわけではないので襲ってくることもないのだとレオンは妙に納得した。
野獣の縄張りに人間がお邪魔している。
そんな格好だ。
何度か人間ともすれ違った。
大きな商隊のような一団と旅人風の三人組。
どちらも軽く挨拶を交わす程度でそのまますれ違った。
それ以外は特に何事もなく進んだ。
出発から数時間。
太陽の動きが分からないので時間の感覚がおかしい。
ただ、ポックの腹時計から大体の時間を想像する。
朝早くに出発したのでもう昼前だろうか。
「飽きた」
ホックがそうゴチてからさらにグルグルと回転すること何回か。
そろそろ目が回ってくるのではないかと思っている間に谷底に到着した。
遠くから松明とは違う光。
次第に明るくなってきた。
「やっと出口か?」
ポックが嬉しそうに尻尾をゆらゆらさせる。
マーフィーもダンの肩に乗っているが、ふるふるとふるえて嬉しそうにしている。
出口の近くで二又に別れるところがあった。
これが兵士の言うケルベロスの巣への通路だろうか?
ただ、片方は出口が見えている。
あえてあっちに行く人なんかいるんだろうか…。
ケルベロスは、「地獄の番犬」として名高い。
この世とあの世を結ぶ門の門番で、生者が迷い込まないように、そして死者が脱走しないように門に座っていると言われている。
逃げる者には容赦なく、その喉元にかぶりつく。
ケルベロスに噛まれた者の魂は、生まれ変わることなく地獄をふらふらとさ迷うと言われている。
そういえば、この谷底はどこか異世界へと繋がっているという噂がここ数年、まことしやかにささやかれている。
ケルベロスが何かを守っているとすればそれは異世界への出入口なのかもしれない。
本当にそんなものが存在するのだろうか?
ただ今のレオンはあまり興味もなかった。
言われた通りトンネルの出口を目指す。
天頂から少し過ぎた時間のようで谷底はもう薄暗い。
トンネルを抜けると石畳で舗装された道が続いている。
勢いよく谷底を流れる川を横目に谷底をしばらく歩くと、谷底の宿屋に到着した。
旅人たちはここで一泊する人もいれば、そのまま谷を登りきる人もいる。
レオンたちは朝早くに出発したのでここで昼食を兼ねた一休みをしてそのまま進むことにした。
「それにしても、あいつら、もう谷を越えていったのかなぁ。」
ダンは囲炉裏に腰掛け、干した川魚の塩焼きを頬張りながらポツリと言った。
正義感の強いダンのことだ。
マヌーフ族の人たちを助けられなかったことが心残りなのだろう。
「あの人たちはそのままカルバンまで連れていかれるんだよね。」
そうだな。とダンは呟いた。
「ちなみにあの奴隷商人たち、どこからこの国に入ったんだろう?」
レオンはふと疑問に思った。
「マクベスやエスカみたいな大きな港町は検疫があったりしてあんな人たちが集団で入ってくるのは難しい。町中をあの黒ずくめでうろうろするくらいだから入国の時だけ一般市民や船乗りに化けて入ってくるとは考えにくい。でも、カルバン帝国からわざわざ海を越えてくるんだから奴隷5、6人だけ連れて帰るとか、そんなわけないよね。少なくとも何十人単位で連れて帰るとしたら、かなり大きな船が必要になる。じゃああの人たちはどこに船を…。」
ダンはごろんと寝転がってレオンの話を聞いていたが、ムクッと起き上がると、
「船が無理だとしたら、カルバン人たちはどうやって? まさか、例のケルベロスの巣にある異世界へのトンネルを使ってるってことか?」
ポックも興味津々で聞き耳を立てている。
「その可能性はあるかもね。魔族と繋がりがあるなんて噂が流れるくらいのカルバン帝国だから。数人の奴隷を捕獲してそのまま連れて帰る。意外とお手頃で効率の良い方法とも言えるね。」
レオンも妙に納得してしまった。
「じゃあ、行ってみるか? ケルベロスの巣に!」
ポックがワクワクするような表情で言ったが、
「この人数で攻め込んでどうするんだよ!」
というレオンのもっともらしい意見で却下となった。
「いずれは、あのトンネルの奥も探索してみたいもんだな。」
ダンは指をポキポキならしながらニヤリと笑って言う。
「確かに。情報を仕入れてしっかりと準備をしたらね。」
そう言ってレオンは川魚の塩焼きにかぶりついた。
「あっ、そういえば」
レオンは麻の袋をがさごそとまさぐった。
取り出したのは一冊の本。
通行証を挟むために拝借してきたルーナの日記だ。
金具がついている立派な本。
茶色の皮の表紙に金の刺繍が入っている豪華な本だ。
バックルをはずして中を見てみる。
ダンも隣に移動してきて一緒に覗き込んだ。
「これ、日付からするに10年以上前のものだね。ほら、僕が来た日のことが書いてある」
日記の後ろの方、日付からすると10年ほど前にレオンがやって来た日のことが書いてある。
『今日、久しぶりにジェラルドが帰ってきた。小さかったレオンももう10歳。やんちゃ盛りのはずなのに行儀よく座っている。良い子だが少し心配。』
そんなことが書かれていた。
自分のことが書かれているのはなんだかちょっと恥ずかしい。
ペラペラとページをめくると父が死んだ日のことも書かれていた。
レオンがアラベラに来てそう日にちのたっていない日付だ。
不治の病を患っていたらしい父は、ジャフたちの看病もあり、穏やかに生涯を閉じたようだ。
『レオンはまだ小さいのに、気丈に振る舞っている。その様子が健気で胸か痛む。この子をなんとしても育てよう。ルカの分まで。』
「ルカ…」
レオンは今は亡き従姉妹の名前を呟く。
ルカは幼くして死んだと言うジャフとルーナの娘の名前だ。
今生きていれば12歳位だろうか?
幼くして病気で逝った聞いている。
ルカの面影を追いかけてペラペラとページを遡ってみる。
たまたま許可証を挟んでいた辺り。
ルカに関する記述を見つけた。
そこを読んだレオンは驚愕の事実を知ることになる。
『ルカがさらわれた』
目を疑った。
ルカは病気で死んだんじゃないのか?
『周囲の山野を三日三晩捜索したが見つからなかった。でも諦めない。ルカは必ず帰ってくる』
『今日も見つからない。いったいどこに行ったの?』
レオンが来る直前まで捜索は続けられていたようだ。
しかし、ルカが見つかることはなかったらしい。
ルーナの悲痛な日記にレオンは思わず目を背けた。
「ルカちゃん、どっかで生きてるのかな?」
ダンは優しくレオンの肩に手を置く。
「どうだろう。どこかで足取りをつかめたら良いんだけれど…」
旅の目的がひとつ増えた。
可能性は限りなく低いけれど、会えることができれば今は唯一の生きた親類だ。
なんとしても会いたい。
レオンは強く思った。
ただ、手がかりは無いに等しい。
時間も経ちすぎている。
でも、ルーナがそうであったように、レオンも諦めたくはなかった。
「よし、マクベス目指して行こうか!あそこはこの大陸の中心地。何か手がかりがあるかもしれない」
ダンはそう言ってレオンを励ました。
マクベス。
アラベスク王国最大の都市に行くのだ。
ワクワク半分、不安も半分といった感覚で谷底の宿屋を後にした。
傾斜を少なくするための先人の知恵だ。
大きな馬車がなんとかすれ違うことができるほどの大きさがあるこのトンネルは、石を組んで造ったアーチ型のトンネルで、地震の少ないこの地ならではの工法で作られている。
等間隔に松明が灯っていて中は薄暗いが視界に困るほどではない。
天井にはアラベラコウモリという巨大なコウモリがびっしりとぶら下がって一同よく眠っている。
翼を広げるとレオンの身長くらいになる大きなコウモリで、果物の果実と昆虫を好む雑食性。
人に危害は加えないがそれでも気味の良いものではない。
起こさないようにできるだけ静かに進む。
夜になると兵士たちが松明を消して谷底へ降りていく。
トンネルに闇が訪れるとアラベラコウモリたちは目を覚まし、迷いの森に食事に出掛けるのだ。
コウモリの次によくすれ違うのは野生のウルフ。
やたら目付きの悪いウルフたち。
だが襲ってくる様子はなかった。
なぜか不思議に思ったが、すくに腹をすかしていないからだということに気づく。
何となくどのウルフも健康そうでむしろ肥満気味に見えるやつもいる。
はじめはこいつらは何を食べて生きているのか不思議だったが、どうやら兵士たちが餌付けをしているらしいことにレオンは気づいた。
松明を消しながら餌となる肉の塊を置いていくのだ。
たまにトンネルの隅には動物の骨らしきものの塊が打ち捨ててある。
あれはウルフの食事の跡なのだろう。
特別に腹をすかしているわけではないので襲ってくることもないのだとレオンは妙に納得した。
野獣の縄張りに人間がお邪魔している。
そんな格好だ。
何度か人間ともすれ違った。
大きな商隊のような一団と旅人風の三人組。
どちらも軽く挨拶を交わす程度でそのまますれ違った。
それ以外は特に何事もなく進んだ。
出発から数時間。
太陽の動きが分からないので時間の感覚がおかしい。
ただ、ポックの腹時計から大体の時間を想像する。
朝早くに出発したのでもう昼前だろうか。
「飽きた」
ホックがそうゴチてからさらにグルグルと回転すること何回か。
そろそろ目が回ってくるのではないかと思っている間に谷底に到着した。
遠くから松明とは違う光。
次第に明るくなってきた。
「やっと出口か?」
ポックが嬉しそうに尻尾をゆらゆらさせる。
マーフィーもダンの肩に乗っているが、ふるふるとふるえて嬉しそうにしている。
出口の近くで二又に別れるところがあった。
これが兵士の言うケルベロスの巣への通路だろうか?
ただ、片方は出口が見えている。
あえてあっちに行く人なんかいるんだろうか…。
ケルベロスは、「地獄の番犬」として名高い。
この世とあの世を結ぶ門の門番で、生者が迷い込まないように、そして死者が脱走しないように門に座っていると言われている。
逃げる者には容赦なく、その喉元にかぶりつく。
ケルベロスに噛まれた者の魂は、生まれ変わることなく地獄をふらふらとさ迷うと言われている。
そういえば、この谷底はどこか異世界へと繋がっているという噂がここ数年、まことしやかにささやかれている。
ケルベロスが何かを守っているとすればそれは異世界への出入口なのかもしれない。
本当にそんなものが存在するのだろうか?
ただ今のレオンはあまり興味もなかった。
言われた通りトンネルの出口を目指す。
天頂から少し過ぎた時間のようで谷底はもう薄暗い。
トンネルを抜けると石畳で舗装された道が続いている。
勢いよく谷底を流れる川を横目に谷底をしばらく歩くと、谷底の宿屋に到着した。
旅人たちはここで一泊する人もいれば、そのまま谷を登りきる人もいる。
レオンたちは朝早くに出発したのでここで昼食を兼ねた一休みをしてそのまま進むことにした。
「それにしても、あいつら、もう谷を越えていったのかなぁ。」
ダンは囲炉裏に腰掛け、干した川魚の塩焼きを頬張りながらポツリと言った。
正義感の強いダンのことだ。
マヌーフ族の人たちを助けられなかったことが心残りなのだろう。
「あの人たちはそのままカルバンまで連れていかれるんだよね。」
そうだな。とダンは呟いた。
「ちなみにあの奴隷商人たち、どこからこの国に入ったんだろう?」
レオンはふと疑問に思った。
「マクベスやエスカみたいな大きな港町は検疫があったりしてあんな人たちが集団で入ってくるのは難しい。町中をあの黒ずくめでうろうろするくらいだから入国の時だけ一般市民や船乗りに化けて入ってくるとは考えにくい。でも、カルバン帝国からわざわざ海を越えてくるんだから奴隷5、6人だけ連れて帰るとか、そんなわけないよね。少なくとも何十人単位で連れて帰るとしたら、かなり大きな船が必要になる。じゃああの人たちはどこに船を…。」
ダンはごろんと寝転がってレオンの話を聞いていたが、ムクッと起き上がると、
「船が無理だとしたら、カルバン人たちはどうやって? まさか、例のケルベロスの巣にある異世界へのトンネルを使ってるってことか?」
ポックも興味津々で聞き耳を立てている。
「その可能性はあるかもね。魔族と繋がりがあるなんて噂が流れるくらいのカルバン帝国だから。数人の奴隷を捕獲してそのまま連れて帰る。意外とお手頃で効率の良い方法とも言えるね。」
レオンも妙に納得してしまった。
「じゃあ、行ってみるか? ケルベロスの巣に!」
ポックがワクワクするような表情で言ったが、
「この人数で攻め込んでどうするんだよ!」
というレオンのもっともらしい意見で却下となった。
「いずれは、あのトンネルの奥も探索してみたいもんだな。」
ダンは指をポキポキならしながらニヤリと笑って言う。
「確かに。情報を仕入れてしっかりと準備をしたらね。」
そう言ってレオンは川魚の塩焼きにかぶりついた。
「あっ、そういえば」
レオンは麻の袋をがさごそとまさぐった。
取り出したのは一冊の本。
通行証を挟むために拝借してきたルーナの日記だ。
金具がついている立派な本。
茶色の皮の表紙に金の刺繍が入っている豪華な本だ。
バックルをはずして中を見てみる。
ダンも隣に移動してきて一緒に覗き込んだ。
「これ、日付からするに10年以上前のものだね。ほら、僕が来た日のことが書いてある」
日記の後ろの方、日付からすると10年ほど前にレオンがやって来た日のことが書いてある。
『今日、久しぶりにジェラルドが帰ってきた。小さかったレオンももう10歳。やんちゃ盛りのはずなのに行儀よく座っている。良い子だが少し心配。』
そんなことが書かれていた。
自分のことが書かれているのはなんだかちょっと恥ずかしい。
ペラペラとページをめくると父が死んだ日のことも書かれていた。
レオンがアラベラに来てそう日にちのたっていない日付だ。
不治の病を患っていたらしい父は、ジャフたちの看病もあり、穏やかに生涯を閉じたようだ。
『レオンはまだ小さいのに、気丈に振る舞っている。その様子が健気で胸か痛む。この子をなんとしても育てよう。ルカの分まで。』
「ルカ…」
レオンは今は亡き従姉妹の名前を呟く。
ルカは幼くして死んだと言うジャフとルーナの娘の名前だ。
今生きていれば12歳位だろうか?
幼くして病気で逝った聞いている。
ルカの面影を追いかけてペラペラとページを遡ってみる。
たまたま許可証を挟んでいた辺り。
ルカに関する記述を見つけた。
そこを読んだレオンは驚愕の事実を知ることになる。
『ルカがさらわれた』
目を疑った。
ルカは病気で死んだんじゃないのか?
『周囲の山野を三日三晩捜索したが見つからなかった。でも諦めない。ルカは必ず帰ってくる』
『今日も見つからない。いったいどこに行ったの?』
レオンが来る直前まで捜索は続けられていたようだ。
しかし、ルカが見つかることはなかったらしい。
ルーナの悲痛な日記にレオンは思わず目を背けた。
「ルカちゃん、どっかで生きてるのかな?」
ダンは優しくレオンの肩に手を置く。
「どうだろう。どこかで足取りをつかめたら良いんだけれど…」
旅の目的がひとつ増えた。
可能性は限りなく低いけれど、会えることができれば今は唯一の生きた親類だ。
なんとしても会いたい。
レオンは強く思った。
ただ、手がかりは無いに等しい。
時間も経ちすぎている。
でも、ルーナがそうであったように、レオンも諦めたくはなかった。
「よし、マクベス目指して行こうか!あそこはこの大陸の中心地。何か手がかりがあるかもしれない」
ダンはそう言ってレオンを励ました。
マクベス。
アラベスク王国最大の都市に行くのだ。
ワクワク半分、不安も半分といった感覚で谷底の宿屋を後にした。
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