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エピソード0【月神】
【誰かの記憶②】依代(ややグロ注意)
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「貴様らに私の知識をやろう。だが、その代わり私の条件も呑んでもらいたい」
「何だ、言ってみろ」
素晴らしい。やはり先日の違和感は…降霊術は成功していたのだ。
姉さん。とうとうやったな。今まで隣で支えてくれてありがとう。さぁ、これからは一緒に…
「この女の肉体をよこせ」
「…は?」
思わず間抜けな声を上げてしまった。
ツクヨミが提示してきた条件。それは依代だ。ほぼ霊体であるツクヨミは完全復活のため、憑依するための肉体が欲しいと言ってきたのだ。
「…別にその人じゃなくても良いだろう。分かった。近いうちに必ずお前の依代をー」
「いや、こやつの肉体が良い。もう馴染んでしまった」
希望が一瞬にして絶望に変わったような気がした。今まで築き上げてきた何かが崩れ去るような音が聞こえてくる。家族を奪われ、感情的になり思わず叫んでしまう。
「ふっ…ふざけるな!っ…他の…もっと良い依代を用意してやると言ってるんだ!とっととー」
「ふざけるな?貴様らこそふざけるな。もう良い。腹ただしい」
次の瞬間、渚の首がねじ切れて宙を舞った。
頭部と胴体が離れ離れになり、渚の体は切断面から大量の血を吹き出しながらその場に倒れた。
その惨状を見て私は完全に思考停止してしまった。まるで私だけ時が止まったかのように、そこから一歩も動けなかった。そんな私をお構い無しに悲劇は続く。
渚の体から離れたツクヨミは別の人間、近くにいた研究員の女性の体に乗り移った。その瞬間、その研究員は大量の血を口から吐き出して倒れた。その次は女性のオカルト団員。突然腹が裂け、内蔵を撒き散らしながら倒れた。その次もその次も。
「いやぁ!!助けて!誰か助けて!!」
「ひいぃぃぃ!!来るな!来るなぁ!!」
「ちなみに、私は男の肉体とは相性が悪くてな…憑依した途端爆発するんじゃ」
ツクヨミの言った通り、ヤツが研究員の男性に憑いた瞬間、彼の肉体が内側から弾け飛んだ。その次もその次も。
思考が完全に止まったままの私は、ソレを立ち尽くしたまま見てる事しかできず、気がつけば辺りは血の海。生きてる人間は私だけだった。
「貴様で最後じゃ」
「…」
私はツクヨミが目の前に現れた瞬間、反射的に体が動き、隠し持っていた封印の札をヤツに押し付けていた。何が起こるか分からない、儀式の度に私はこれを常備していたのだ。相手は霊体であったが、札越しになら感触はあった。
「んなっ!?貴様こんな物を!だが残念だったな。この札は霊を何か物に封じ込める札だ!これ単体では意味が無いのだよ!知識の浅いガキがぁ!」
「あぁ、そうかい…ってろよ」
「なんだとっ?」
「気に入ったんだろ?アイツの体」
私がツクヨミを押し付けた方向にあったのは
「だったら…一生そこに入ってろよ!!」
その先にあったのは転がっていた姉の生首。私はそこにツクヨミごと札を押し込んだ。
「クソっ!クソっ!…ふざけるな人間風情が!」
ツクヨミが反発しているせいか、姉の頭から肉の部分がガリガリと削られていく。
やがて骨だけになった姉の頭部、頭蓋骨にツクヨミを封印する事ができた。その途中、私はツクヨミの反撃によって右手の小指を弾き飛ばされて失ったが、大した事では無い。
「ハァ…ハァ…そう…こんな怪我、大した事無いんだ…」
振り返った先にある死体の山を見て、私は呟いた。
「何だ、言ってみろ」
素晴らしい。やはり先日の違和感は…降霊術は成功していたのだ。
姉さん。とうとうやったな。今まで隣で支えてくれてありがとう。さぁ、これからは一緒に…
「この女の肉体をよこせ」
「…は?」
思わず間抜けな声を上げてしまった。
ツクヨミが提示してきた条件。それは依代だ。ほぼ霊体であるツクヨミは完全復活のため、憑依するための肉体が欲しいと言ってきたのだ。
「…別にその人じゃなくても良いだろう。分かった。近いうちに必ずお前の依代をー」
「いや、こやつの肉体が良い。もう馴染んでしまった」
希望が一瞬にして絶望に変わったような気がした。今まで築き上げてきた何かが崩れ去るような音が聞こえてくる。家族を奪われ、感情的になり思わず叫んでしまう。
「ふっ…ふざけるな!っ…他の…もっと良い依代を用意してやると言ってるんだ!とっととー」
「ふざけるな?貴様らこそふざけるな。もう良い。腹ただしい」
次の瞬間、渚の首がねじ切れて宙を舞った。
頭部と胴体が離れ離れになり、渚の体は切断面から大量の血を吹き出しながらその場に倒れた。
その惨状を見て私は完全に思考停止してしまった。まるで私だけ時が止まったかのように、そこから一歩も動けなかった。そんな私をお構い無しに悲劇は続く。
渚の体から離れたツクヨミは別の人間、近くにいた研究員の女性の体に乗り移った。その瞬間、その研究員は大量の血を口から吐き出して倒れた。その次は女性のオカルト団員。突然腹が裂け、内蔵を撒き散らしながら倒れた。その次もその次も。
「いやぁ!!助けて!誰か助けて!!」
「ひいぃぃぃ!!来るな!来るなぁ!!」
「ちなみに、私は男の肉体とは相性が悪くてな…憑依した途端爆発するんじゃ」
ツクヨミの言った通り、ヤツが研究員の男性に憑いた瞬間、彼の肉体が内側から弾け飛んだ。その次もその次も。
思考が完全に止まったままの私は、ソレを立ち尽くしたまま見てる事しかできず、気がつけば辺りは血の海。生きてる人間は私だけだった。
「貴様で最後じゃ」
「…」
私はツクヨミが目の前に現れた瞬間、反射的に体が動き、隠し持っていた封印の札をヤツに押し付けていた。何が起こるか分からない、儀式の度に私はこれを常備していたのだ。相手は霊体であったが、札越しになら感触はあった。
「んなっ!?貴様こんな物を!だが残念だったな。この札は霊を何か物に封じ込める札だ!これ単体では意味が無いのだよ!知識の浅いガキがぁ!」
「あぁ、そうかい…ってろよ」
「なんだとっ?」
「気に入ったんだろ?アイツの体」
私がツクヨミを押し付けた方向にあったのは
「だったら…一生そこに入ってろよ!!」
その先にあったのは転がっていた姉の生首。私はそこにツクヨミごと札を押し込んだ。
「クソっ!クソっ!…ふざけるな人間風情が!」
ツクヨミが反発しているせいか、姉の頭から肉の部分がガリガリと削られていく。
やがて骨だけになった姉の頭部、頭蓋骨にツクヨミを封印する事ができた。その途中、私はツクヨミの反撃によって右手の小指を弾き飛ばされて失ったが、大した事では無い。
「ハァ…ハァ…そう…こんな怪我、大した事無いんだ…」
振り返った先にある死体の山を見て、私は呟いた。
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