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エピソード0【月神】
【誰かの記憶⑤】消滅
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月神高校は生徒、教師を含めた百人近くの人を行方不明にさせたという事で大きくマスコミに取り上げられた。怨霊に喰われた等と言えるはずも無く、「校外学習先での事故」と言い張るしかできなかった。
ネットでも大きく話が広がり、酷く炎上した。これはもう責任を負って学校を辞めざるを得ないだろう。そう覚悟して翌日を迎えた。
そして翌日。不思議な事にマスコミや社会のお偉いさん達は何も追求してこなかった。昨日までの荒れようが嘘のように、パタリと炎上も止まっている。
「これもツクヨミの仕業だろうか…」
「かもなぁ…」
我々はツクヨミが大衆の目を避けるために行った、マインドコントロールの一種と結論づけた。でなければこんな大事件がすぐに鎮火する訳が無い。
粉砕した頭蓋骨は小さな袋に小分けにして入れ、私が大事に保管する事にした。ヤツがかなり細かく砕いたため、とんでもない数の小袋になったが仕方ない。
「月神さん、アンタこれからどうするきや?」
「…どうもしないさ。ツクヨミは消えた。幸いヤツのせいで…いや、おかげで学校は何事も無く続けられそうだ。進むぞ、私は」
この件が大した問題で無くなった今、学校も地下での研究も続けていく。二代目の校舎はもちろん廃校。あんな事が起きてしまったのだから当然だ。二代目に至っては不吉極まりないので即刻に取り壊しを決定した。綺麗さっぱりな更地になった事を確認して安堵する。
…。
私は急いで三代目の校舎の建設を始めた。今度は初代、二代目からうんと離れた住宅地に建てようと考えている。もう二度とあんな事にならないように。単純な手段だが、これでツクヨミの射程距離から逃れられるだろう。
「なぁ、そうだ探偵よ…探偵?」
気がつくと、枯男の姿が無かった。
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
「ったく…まだいたんか。お前」
「人間…死ぬ覚悟はできているんじゃろうな?私をこんな姿にしおって…」
ここは月神高校の二代目校舎の教室。とっくに取り壊されたはずだが、俺は何故かここにいる。二代目校舎の跡地を見に来た所までは覚えているんだが、それからの記憶が無く、気づけばここにいた。そして
「あの先生…しっかりして欲しいもんですわ」
取りこぼしていた。粉砕した頭蓋骨の欠片の一つが今目の前にある。そこからツクヨミの声が聞こえてくる。小石程度の大きさなのに、存在感が凄まじい。部屋の空気が重くなる。
「貴様のせいで…貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいでぇ…」
教師の窓がガタガタ揺れだし、
「取り憑いて爆死するだけでは腹の虫が治まらぬ…」
見えない何かに体が吸い込まれていく。
「私の仮性空間にて…永遠に生き続けるがいい…孤独にな」
「どわっ!?クッ、クソ!ダメや!逃げられん!」
凄まじい引力にどうする事もできず、俺は謎の空間に閉じ込められた。
何も無い。何も見えない空間。
何も聞こえ…
「あら?…あなたは一体…」
「んなっ!?…この声は…」
ネットでも大きく話が広がり、酷く炎上した。これはもう責任を負って学校を辞めざるを得ないだろう。そう覚悟して翌日を迎えた。
そして翌日。不思議な事にマスコミや社会のお偉いさん達は何も追求してこなかった。昨日までの荒れようが嘘のように、パタリと炎上も止まっている。
「これもツクヨミの仕業だろうか…」
「かもなぁ…」
我々はツクヨミが大衆の目を避けるために行った、マインドコントロールの一種と結論づけた。でなければこんな大事件がすぐに鎮火する訳が無い。
粉砕した頭蓋骨は小さな袋に小分けにして入れ、私が大事に保管する事にした。ヤツがかなり細かく砕いたため、とんでもない数の小袋になったが仕方ない。
「月神さん、アンタこれからどうするきや?」
「…どうもしないさ。ツクヨミは消えた。幸いヤツのせいで…いや、おかげで学校は何事も無く続けられそうだ。進むぞ、私は」
この件が大した問題で無くなった今、学校も地下での研究も続けていく。二代目の校舎はもちろん廃校。あんな事が起きてしまったのだから当然だ。二代目に至っては不吉極まりないので即刻に取り壊しを決定した。綺麗さっぱりな更地になった事を確認して安堵する。
…。
私は急いで三代目の校舎の建設を始めた。今度は初代、二代目からうんと離れた住宅地に建てようと考えている。もう二度とあんな事にならないように。単純な手段だが、これでツクヨミの射程距離から逃れられるだろう。
「なぁ、そうだ探偵よ…探偵?」
気がつくと、枯男の姿が無かった。
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
「ったく…まだいたんか。お前」
「人間…死ぬ覚悟はできているんじゃろうな?私をこんな姿にしおって…」
ここは月神高校の二代目校舎の教室。とっくに取り壊されたはずだが、俺は何故かここにいる。二代目校舎の跡地を見に来た所までは覚えているんだが、それからの記憶が無く、気づけばここにいた。そして
「あの先生…しっかりして欲しいもんですわ」
取りこぼしていた。粉砕した頭蓋骨の欠片の一つが今目の前にある。そこからツクヨミの声が聞こえてくる。小石程度の大きさなのに、存在感が凄まじい。部屋の空気が重くなる。
「貴様のせいで…貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいで貴様のせいでぇ…」
教師の窓がガタガタ揺れだし、
「取り憑いて爆死するだけでは腹の虫が治まらぬ…」
見えない何かに体が吸い込まれていく。
「私の仮性空間にて…永遠に生き続けるがいい…孤独にな」
「どわっ!?クッ、クソ!ダメや!逃げられん!」
凄まじい引力にどうする事もできず、俺は謎の空間に閉じ込められた。
何も無い。何も見えない空間。
何も聞こえ…
「あら?…あなたは一体…」
「んなっ!?…この声は…」
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