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last day 5月5日 水曜日
ulterior motive
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「弟くん弟くん」
「誠司です」
「誠司くんはさ、奈緒の事…お姉ちゃんの事どう思ってる?」
「どうと言われましても…」
俺は誘拐された。そう、さっき会った姉友の連中に。俺が一人で歩いていた所を姉友に抑えられ、更に人通りの少ない園の端まで連れてかれた。
相手は四人、男三人に女が一人。おそらく姉の同級生なので全員二十歳。
「好き?嫌い?」
「普通です」
絶賛姉友達にだる絡みされている。どうしてこうなった。
「奈緒って一時期ブラコンかってレベルで弟くんにゾッコンだったし…誠司くんも、もしかして?まんざらじゃなかったり?」
「おー?禁断の愛ってヤツ?良いじゃん、俺は反対しないよ?」
「お前らあまりイジメてやるなよ。弟くん困ってるだろ?」
何だか凄く盛り上がっている。
彼らは俺が姉に対して恋愛感情を持っていると憶測しているが、残念ながら俺には全くその感情は無い。姉は姉。それ以上も以下にもならない。
「ごめんな弟くん」
「誠司です」
「コイツら悪いやつじゃ無いんだけど、調子に乗るといつもこうなんだ…」
姉友の一人の男が俺の前に出てきて、姉友連中の代表で詫びてくれた。その男は黒いグローブを両手にしていたのだが、おもむろにそれを外すと俺の手をギュッと握りこんで来た。
「今後とも奈緒の面倒をよろしく頼むよ。頑張ってくれ」
「?…はい」
俺は男に無理やり握手された。わざわざグローブを外したのは彼なりの礼儀なのだろうか。
その後男の号令によって姉友達は遊園地の人混みに消え、俺は解放された。
去り際にグローブ男がニヤリと怪しげな笑みを浮かべたように見えたが、気のせいだろうか。
俺は姉のいた所まで戻ったが、既に姉はどこかへ行ったようだ。それからは姉を探すため園内を捜索。二十分程かけてベンチに腰掛けていた姉を発見、合流した。
ちなみに、この時の俺はスマホという名の連絡手段をすっかり忘れてた。間抜けとか言わないでくれ。
「やっと見つけた…ここにいたのか」
「…」
「はぐれてすまん、ちょっと誘拐されててさ」
「…」
「…?」
俺が声をかけるも姉は反応を示さない。何やらずっと俯いている。顔がどことなく赤い気がする。俺はまさかと思い姉の額に手を伸ばす。この世界には無いが、今の時期色々と危ないからな。
「姉貴、まさか熱が…」
「ひゃ!?ひゃい!?何!?何!?何なの!?」
姉の額に手が触れた瞬間、姉は変な大声を出し、その場で飛び上がり、凄い速さで俺から距離を取った。
「エッチ!変態!弟が姉の体をまさぐるなんて!」
「おい!?変な言い方はやめろ!おでこ触っただけだろーが!?」
酷い言いがかりだ。実の弟をまるで痴漢扱いとは。
にしてもおかしい。何だこの姉の変わりよう、違和感は。そこで俺はハッとした。さっきのグローブ男、明らかに何か企んでいた顔だ。まさかヤツが妙な入れ知恵を姉にしたのか。
「せ…誠司!」
「ん?」
急に姉が大声で俺を呼んで立ち上がった。かと思えば姉はとんでもない事を提案してきた。
「こ…今晩…お…お姉ちゃんとお風呂入ろうか!?」
「…あぁ?」
「誠司です」
「誠司くんはさ、奈緒の事…お姉ちゃんの事どう思ってる?」
「どうと言われましても…」
俺は誘拐された。そう、さっき会った姉友の連中に。俺が一人で歩いていた所を姉友に抑えられ、更に人通りの少ない園の端まで連れてかれた。
相手は四人、男三人に女が一人。おそらく姉の同級生なので全員二十歳。
「好き?嫌い?」
「普通です」
絶賛姉友達にだる絡みされている。どうしてこうなった。
「奈緒って一時期ブラコンかってレベルで弟くんにゾッコンだったし…誠司くんも、もしかして?まんざらじゃなかったり?」
「おー?禁断の愛ってヤツ?良いじゃん、俺は反対しないよ?」
「お前らあまりイジメてやるなよ。弟くん困ってるだろ?」
何だか凄く盛り上がっている。
彼らは俺が姉に対して恋愛感情を持っていると憶測しているが、残念ながら俺には全くその感情は無い。姉は姉。それ以上も以下にもならない。
「ごめんな弟くん」
「誠司です」
「コイツら悪いやつじゃ無いんだけど、調子に乗るといつもこうなんだ…」
姉友の一人の男が俺の前に出てきて、姉友連中の代表で詫びてくれた。その男は黒いグローブを両手にしていたのだが、おもむろにそれを外すと俺の手をギュッと握りこんで来た。
「今後とも奈緒の面倒をよろしく頼むよ。頑張ってくれ」
「?…はい」
俺は男に無理やり握手された。わざわざグローブを外したのは彼なりの礼儀なのだろうか。
その後男の号令によって姉友達は遊園地の人混みに消え、俺は解放された。
去り際にグローブ男がニヤリと怪しげな笑みを浮かべたように見えたが、気のせいだろうか。
俺は姉のいた所まで戻ったが、既に姉はどこかへ行ったようだ。それからは姉を探すため園内を捜索。二十分程かけてベンチに腰掛けていた姉を発見、合流した。
ちなみに、この時の俺はスマホという名の連絡手段をすっかり忘れてた。間抜けとか言わないでくれ。
「やっと見つけた…ここにいたのか」
「…」
「はぐれてすまん、ちょっと誘拐されててさ」
「…」
「…?」
俺が声をかけるも姉は反応を示さない。何やらずっと俯いている。顔がどことなく赤い気がする。俺はまさかと思い姉の額に手を伸ばす。この世界には無いが、今の時期色々と危ないからな。
「姉貴、まさか熱が…」
「ひゃ!?ひゃい!?何!?何!?何なの!?」
姉の額に手が触れた瞬間、姉は変な大声を出し、その場で飛び上がり、凄い速さで俺から距離を取った。
「エッチ!変態!弟が姉の体をまさぐるなんて!」
「おい!?変な言い方はやめろ!おでこ触っただけだろーが!?」
酷い言いがかりだ。実の弟をまるで痴漢扱いとは。
にしてもおかしい。何だこの姉の変わりよう、違和感は。そこで俺はハッとした。さっきのグローブ男、明らかに何か企んでいた顔だ。まさかヤツが妙な入れ知恵を姉にしたのか。
「せ…誠司!」
「ん?」
急に姉が大声で俺を呼んで立ち上がった。かと思えば姉はとんでもない事を提案してきた。
「こ…今晩…お…お姉ちゃんとお風呂入ろうか!?」
「…あぁ?」
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