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日常
初めてのおつかい 前編
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「えーと。それじゃこれ、買うものが書いてあるメモと、お金…」
「うん!」
「…で、場所はここから一番近いスーパーで…」
「うん!」
「…じ、事故!車とか…あと知らない人にはついて行かないでね!」
「わかった!」
心美のおつかいチャレンジ当日。身支度を整え出発直前まで玄関にて心美に今回のミッションのあれこれを教えている。
さっきから頷くばかりだけど、本当にわかってるのかしらこの子。わからない事があるなら遠慮なく聞いていいのに。お母さん心配だわ。と、男の俺から母性本能が現れるほど心配でございます。
と、こんなくだらない事を考えているうちに心美はパッパと出発準備を整えて既に玄関のドアノブに小さな白い手をかけていた。
「それじゃあ、いってきまーす!」
バタン
呆気なく行ってしまった…。
…………………………。
「さて…」
尾行するだろJK(常識的に考えて)。
俺は行くぞ。ストーカーの如く。金魚の糞の如く。某バラエティ番組の如く。心美の初ミッションを無事に見届けるのだ。
そうと決まれば早速尾行の準備をしなければ。
まずは変装だな。当然、心美にバレるわけにはいかないので、かと言って怪しすぎるのもポリスメンに目をつけられるわけにもいかない。上の服だけ着替えて、あとは帽子とメガネ…は無かったから帽子だけで良いや。深く被ればわからんだろ。うん。
「…行くか」
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
「~♪」
自宅からスーパーまでの道の最初の角を曲がったところで早速心美を発見した。呑気に鼻歌なんぞ歌ってやがる。兄がこんなにも心配しているというのに。今はお昼前の時間帯(おそらく11時~)。外食する家庭が多いのか、車道は平日より賑わっていた。歩道の人混みも同様である。
(と、なると心配なのはやはり車との接触だな…)
横断歩道の監視を厳重にしようと、そう思っていた矢先。
ドンッ
心美が接触してしまった。
知らない人と。
(そっちかああああああああああああああ)
ぶつかったのは若いサラリーマンらしき男性。メモを見ていたのか、顔を下に向けながら歩いていた心美が、立ち止まってスマホを使っている男性の足にコツンとぶつかってしまったっぽい。
大丈夫か心美。ちゃんと「ごめんなさい」言えるかな。
「あ、ご、ごめんなさい!」
よし。よかったよかった。しっかり謝れた。偉いぞ心美。
「あ…?」
よし。あのリーマン殺す。滅す。
なにが「あ…?」だ。心美に向かってなんだその態度は。喧嘩腰になりやがって、むしろ感謝しろ。こんな可愛い幼女に触れられたんだぞ、お前は。
「あぁ…気をつけろよ嬢ちゃん」
「う、うん…」
会話を終えた心美は男性から逃げるように小走りで目的地へ再び歩み始めた。
今すぐにでもリーマンを滅したかったが、その間に心美を見失いそうなので今回は許してやろう。次会ったらお前…なんか…こう…。
覚えとけよ!リーマン!
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
「…やっとついたか」
数多の鬼門をかいくぐり、ようやく心美と俺は目的地である最寄りのスーパーである「スーパー・ヤサイジン」に到着した。
「ここかな…?」
ここです。
ちなみに心美に持たさたメモには
『牛乳×1
キャベツ×1
たまご×1パック』
と、書かれている。漢字が読めるか分からなかったので念のため横に「ぎゅうにゅう」とフリガナを書いておいたのでメモの解読については心配無いだろう。
早速心美がスーパーに入ったので気づかれないように数分待ってからコチラも入店した。
to be continued…
「うん!」
「…で、場所はここから一番近いスーパーで…」
「うん!」
「…じ、事故!車とか…あと知らない人にはついて行かないでね!」
「わかった!」
心美のおつかいチャレンジ当日。身支度を整え出発直前まで玄関にて心美に今回のミッションのあれこれを教えている。
さっきから頷くばかりだけど、本当にわかってるのかしらこの子。わからない事があるなら遠慮なく聞いていいのに。お母さん心配だわ。と、男の俺から母性本能が現れるほど心配でございます。
と、こんなくだらない事を考えているうちに心美はパッパと出発準備を整えて既に玄関のドアノブに小さな白い手をかけていた。
「それじゃあ、いってきまーす!」
バタン
呆気なく行ってしまった…。
…………………………。
「さて…」
尾行するだろJK(常識的に考えて)。
俺は行くぞ。ストーカーの如く。金魚の糞の如く。某バラエティ番組の如く。心美の初ミッションを無事に見届けるのだ。
そうと決まれば早速尾行の準備をしなければ。
まずは変装だな。当然、心美にバレるわけにはいかないので、かと言って怪しすぎるのもポリスメンに目をつけられるわけにもいかない。上の服だけ着替えて、あとは帽子とメガネ…は無かったから帽子だけで良いや。深く被ればわからんだろ。うん。
「…行くか」
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
「~♪」
自宅からスーパーまでの道の最初の角を曲がったところで早速心美を発見した。呑気に鼻歌なんぞ歌ってやがる。兄がこんなにも心配しているというのに。今はお昼前の時間帯(おそらく11時~)。外食する家庭が多いのか、車道は平日より賑わっていた。歩道の人混みも同様である。
(と、なると心配なのはやはり車との接触だな…)
横断歩道の監視を厳重にしようと、そう思っていた矢先。
ドンッ
心美が接触してしまった。
知らない人と。
(そっちかああああああああああああああ)
ぶつかったのは若いサラリーマンらしき男性。メモを見ていたのか、顔を下に向けながら歩いていた心美が、立ち止まってスマホを使っている男性の足にコツンとぶつかってしまったっぽい。
大丈夫か心美。ちゃんと「ごめんなさい」言えるかな。
「あ、ご、ごめんなさい!」
よし。よかったよかった。しっかり謝れた。偉いぞ心美。
「あ…?」
よし。あのリーマン殺す。滅す。
なにが「あ…?」だ。心美に向かってなんだその態度は。喧嘩腰になりやがって、むしろ感謝しろ。こんな可愛い幼女に触れられたんだぞ、お前は。
「あぁ…気をつけろよ嬢ちゃん」
「う、うん…」
会話を終えた心美は男性から逃げるように小走りで目的地へ再び歩み始めた。
今すぐにでもリーマンを滅したかったが、その間に心美を見失いそうなので今回は許してやろう。次会ったらお前…なんか…こう…。
覚えとけよ!リーマン!
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
「…やっとついたか」
数多の鬼門をかいくぐり、ようやく心美と俺は目的地である最寄りのスーパーである「スーパー・ヤサイジン」に到着した。
「ここかな…?」
ここです。
ちなみに心美に持たさたメモには
『牛乳×1
キャベツ×1
たまご×1パック』
と、書かれている。漢字が読めるか分からなかったので念のため横に「ぎゅうにゅう」とフリガナを書いておいたのでメモの解読については心配無いだろう。
早速心美がスーパーに入ったので気づかれないように数分待ってからコチラも入店した。
to be continued…
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