ダンボールの中身は捨て幼女でした

ルナ

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日常

初めてのおつかい 後編

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 テレテレーン♪

 入店すると早速明るめの電子音が心美(と俺)を歓迎してくれた。店内は天井に付いている何本もの蛍光灯によってしっかりと全体が明るく照らされている。

「えーと…。ぎゅう…にゅう?」

 入店し早速、心美がメモの解読を始めたっぽいぞ。漢字の隣に平仮名を書いておいたからしっかり読めているな。よしよし。

「えーと…あっちかな?」

 心美はしばらく店内をキョロキョロ見渡した後、揚げ物のコーナーに向かってしまった。あぁ、違う!そっちじゃないんだ!牛乳は反対側なんだよぉ!と、心の中で叫んでも意味は無いので大人しく尾行を続けるしかない俺であった。

「…えっとぉ、どこかな…?」
「ご試食いかがですかー?」
「ふぇっ?」

 揚げ物コーナーに着いてしまった心美を迎え撃つのは、赤と白のチェック柄のエプロン姿をした店員のお姉さんであった。まだ二十代半ばほどだろうか、パッと見シワ一つ無い黒髪の綺麗なお姉さんだ。

「あら、お嬢ちゃんおつかい?小さいのに偉いわね~。ね、お店のコロッケ食べてみない?」

 どうやら揚げ物コーナーでは今、コロッケの試食をやっているようだ。さあさあ、どうする心美。別にコチラからは「試食禁止」なんて縛りは言ってないので食べる食べないの判断は本人に委ねる。まさかコレでお腹いっぱいになって「ごはんいらなーい」って事には…さすがにならないだろう。

「ちがうもんっ!コロッケじゃなくて、ぎゅうにゅうだもんっ!」
「へ?牛乳?」

 ところが心美、コロッケの誘惑…というかコロッケの存在自体をガン無視して任務に戻るようだ。強い責任感の現れだろうか。立派ですぞ。心美お嬢様。

「うん、どこにあるのかわかる?
「…ん?」

 あれ、気のせいかな。今綺麗な店員さんの顔のこめかみ辺りに十字架のような形のシワのような、そうじゃないようなものが見えた気がしたのだが。なんか青白い筋のような物が見えた気がしたが…うん。きっと見間違えかな。

「えっとね、ここみね、ぎゅうにゅう。おねがいされたから、かわなくちゃなの!」
「へ~、そうなの!まだこんなに小さいのに偉いわ~!」
「えへへー、どこかわかる?
「あ?」

 おいおい…いくらなんでも客に、それも六歳児の女の子に「あ?」は無いだろ「あ?」は。しかもあんな威圧的に。そのせいで心美も若干困惑してるように見えるぞ。

「えと…」
「あ、牛乳ね。もちろん知ってるわよ。     はずっとここで働いてるからね」
「そ、そうなんだ。すごいね!おば」
「ヴヴンっ!」

 こわっ。あの咳払いこわっ。

「…お、おねえ…さん?」
ニコッ





………。





 買い出し場所ミスったかな…これ。
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