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日常の波乱
不快話
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「は?…今なんて?」
「だーかーらー。あの発砲した男は君たちと行動を共にしていたロリっ子…もとい少女の実の父親だ。これを見たまえ」
そう言って警察官が上着のポケットから取り出したのは、折りたたまれた一枚の紙。そこには発砲した男の顔写真と、男の個人情報がビッシリと書き綴られていた。
「名前は篠原竜汰。35歳。結構最近に最愛の妻を亡くしている。あの拳銃は知り合い経由で手に入れたと証言しているが、入手ルートは未だに口を割らない」
警察官の話を聞きながら書類に目を通す中、俺は聞き覚えのある名前が載っている事に気づいた。
娘ー篠原恋々美
心美では無く恋々美。字こそ違えど、この「娘」の欄に書かれているのは間違い無くあの子だ。本当にあの男が父親で、その娘…。
「理解して頂けたかな?そして次の質問の答えだが、君は別に捕まらない」
「は?何で?拉致監禁…とかになるんじゃ」
「理由は簡単だ。僕が上にその報告をしていないから」
「それって…マズイのでは?犯罪者を庇うなら、アナタも同罪になるんじゃ…」
「おやおや他人の心配より先ずは自分らの心配をしたらどうかな?犯罪者扱いは傷つくなぁ、僕は君達に感謝されても良いくらいなのに」
この警察官、一体何を考えているんだ。職務怠慢の上に犯罪者を庇うなんて。
「法律に触れるとか、何かに違反してるとかどうでもいい。僕は正しい事は正しい。そう思える警察官になりたい。そして僕は君たちが取った行動は間違っていないと思った。僕からすれば誘拐、拉致監禁…じゃなくて保護だね」
「そう…ですか」
何だ、この警察官。不気味な感覚、不信感。彼と話していると、よく分からない気持ちが湧いてくる。職務怠慢、犯罪者まがいを擁護。そもそもさっきの書類、他人の個人情報をあんなにあっさり見せるか?この男は本当に…
「あぁ、そうだ。あの子を匿ってた方の…亮太くん?だっけ?…ちょっとだけ、話…良いかな?」
警察官なのだろうか。
「だーかーらー。あの発砲した男は君たちと行動を共にしていたロリっ子…もとい少女の実の父親だ。これを見たまえ」
そう言って警察官が上着のポケットから取り出したのは、折りたたまれた一枚の紙。そこには発砲した男の顔写真と、男の個人情報がビッシリと書き綴られていた。
「名前は篠原竜汰。35歳。結構最近に最愛の妻を亡くしている。あの拳銃は知り合い経由で手に入れたと証言しているが、入手ルートは未だに口を割らない」
警察官の話を聞きながら書類に目を通す中、俺は聞き覚えのある名前が載っている事に気づいた。
娘ー篠原恋々美
心美では無く恋々美。字こそ違えど、この「娘」の欄に書かれているのは間違い無くあの子だ。本当にあの男が父親で、その娘…。
「理解して頂けたかな?そして次の質問の答えだが、君は別に捕まらない」
「は?何で?拉致監禁…とかになるんじゃ」
「理由は簡単だ。僕が上にその報告をしていないから」
「それって…マズイのでは?犯罪者を庇うなら、アナタも同罪になるんじゃ…」
「おやおや他人の心配より先ずは自分らの心配をしたらどうかな?犯罪者扱いは傷つくなぁ、僕は君達に感謝されても良いくらいなのに」
この警察官、一体何を考えているんだ。職務怠慢の上に犯罪者を庇うなんて。
「法律に触れるとか、何かに違反してるとかどうでもいい。僕は正しい事は正しい。そう思える警察官になりたい。そして僕は君たちが取った行動は間違っていないと思った。僕からすれば誘拐、拉致監禁…じゃなくて保護だね」
「そう…ですか」
何だ、この警察官。不気味な感覚、不信感。彼と話していると、よく分からない気持ちが湧いてくる。職務怠慢、犯罪者まがいを擁護。そもそもさっきの書類、他人の個人情報をあんなにあっさり見せるか?この男は本当に…
「あぁ、そうだ。あの子を匿ってた方の…亮太くん?だっけ?…ちょっとだけ、話…良いかな?」
警察官なのだろうか。
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