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日常の終点
片割れ
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篠原竜太が逮捕されて数日。この件が新聞やテレビのニュースに取り上げられる事は無かった。両親や学校からの電話も無し。俺と将は事情聴取という名の情報提供を受け、警察署まで足を運んだ。
分かったのは、篠原食品のサプリメントには違法薬物が使用されていた事。篠原竜太には他にも余罪がたくさんある事。そして…
「そう…ですか」
心美は未だに見つかっていない事。
竜太の証言は「知らない」の一点張り。警察の取り調べに対して放った
「知っていたら…とっくに殺してる」
と言う台詞から本当に知らないのだろうとの事だ。
(心美…どこ行っちまったんだ。思い出せ。何か今までの情報の中にヒントは…手がかりは無いのか。竜太の発言や月神の発言も…どこかに何か…)
【賑やかだな…こんな時に。やはり悪魔を飼い慣らしていたヤツは違うな】
【七日目…変化無し】
【分かっただろう?あの娘は実の母親を殺めた化け物。俺達家族をバラバラにした張本人だ】
【行ってらっしゃいパパー!】
【おめでとうございます!元気な女の子です】
【若くて、発展途上。薬の効果を見るのに打って付けなのが二つも】
【二つも…】
「!?」
竜太の語った昔話。ヤツが言うにはサプリメントの実験台にされたのは二人。最初俺は奥さんと心美の二人に投与させたものだと思っていたが、それにしてはヤツの言葉選びが気になる。
若くて発展途上。若くてはともかく、発展途上?
大人の女性に使う言葉か?
竜太の話の中、心美が産まれるより前。ヤツに行ってらっしゃいと手を振ったのは…。
巡り巡る思考の末、俺が叩き出した真実は
「心美には…姉がいる!」
確証は無い。竜太から聞いた訳でも無い。でも、だとすれば全ての辻褄が合う。
俺は電話をかけてとある人物を呼び出した。彼がこの事を知らないはずが無い。
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
呼び出しの連絡から約十分。電話で指定された場所に彼は現れた。
「うぃーす。どしたの亮太くん、急に呼び出して」
「…聞きたい事があるんです。月神さん」
俺が呼び出した人物、案の定月神である。
「心美の事なんですが…」
「あ~ごめんね。まだ見つからなくてさあ~。見つかったら連絡するからー」
「嘘ですよね」
「…」
俺は月神が嘘をついている。心美は既に見つかっているのではないか。そう疑惑の目を向ける。そう思った根拠は無い。ぶっちゃけカマかけだ。ただ、特殊部隊なんて大それた名を掲げておいて、今の今まで情報を何も手に入れていない。その状況に違和感を覚えたのだ。姉妹の有無なんて捜査が本職の人達からすればすぐに分かる事なのではないだろうか。
なら何故隠すのか。当事者に不都合な事が起きた。心美の力がいよいよ制御できなくなるほど強くなった。あるいは既に委員長の二の舞が…。なんて嫌な想像もしてしまう。
「その顔…分かっちゃった…か。何で自力で気づいちゃうのかねぇ…」
月神はため息を吐き、ズボンのポケットからタバコとライターを取り出す。面倒くさそうな顔でタバコをふかし始めた。
「俺だって情のある人間だ。気を利かせてやったのよ。面と向かってお別れを言うのは辛いんじゃないか?」
「…お別れ?」
分かったのは、篠原食品のサプリメントには違法薬物が使用されていた事。篠原竜太には他にも余罪がたくさんある事。そして…
「そう…ですか」
心美は未だに見つかっていない事。
竜太の証言は「知らない」の一点張り。警察の取り調べに対して放った
「知っていたら…とっくに殺してる」
と言う台詞から本当に知らないのだろうとの事だ。
(心美…どこ行っちまったんだ。思い出せ。何か今までの情報の中にヒントは…手がかりは無いのか。竜太の発言や月神の発言も…どこかに何か…)
【賑やかだな…こんな時に。やはり悪魔を飼い慣らしていたヤツは違うな】
【七日目…変化無し】
【分かっただろう?あの娘は実の母親を殺めた化け物。俺達家族をバラバラにした張本人だ】
【行ってらっしゃいパパー!】
【おめでとうございます!元気な女の子です】
【若くて、発展途上。薬の効果を見るのに打って付けなのが二つも】
【二つも…】
「!?」
竜太の語った昔話。ヤツが言うにはサプリメントの実験台にされたのは二人。最初俺は奥さんと心美の二人に投与させたものだと思っていたが、それにしてはヤツの言葉選びが気になる。
若くて発展途上。若くてはともかく、発展途上?
大人の女性に使う言葉か?
竜太の話の中、心美が産まれるより前。ヤツに行ってらっしゃいと手を振ったのは…。
巡り巡る思考の末、俺が叩き出した真実は
「心美には…姉がいる!」
確証は無い。竜太から聞いた訳でも無い。でも、だとすれば全ての辻褄が合う。
俺は電話をかけてとある人物を呼び出した。彼がこの事を知らないはずが無い。
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
呼び出しの連絡から約十分。電話で指定された場所に彼は現れた。
「うぃーす。どしたの亮太くん、急に呼び出して」
「…聞きたい事があるんです。月神さん」
俺が呼び出した人物、案の定月神である。
「心美の事なんですが…」
「あ~ごめんね。まだ見つからなくてさあ~。見つかったら連絡するからー」
「嘘ですよね」
「…」
俺は月神が嘘をついている。心美は既に見つかっているのではないか。そう疑惑の目を向ける。そう思った根拠は無い。ぶっちゃけカマかけだ。ただ、特殊部隊なんて大それた名を掲げておいて、今の今まで情報を何も手に入れていない。その状況に違和感を覚えたのだ。姉妹の有無なんて捜査が本職の人達からすればすぐに分かる事なのではないだろうか。
なら何故隠すのか。当事者に不都合な事が起きた。心美の力がいよいよ制御できなくなるほど強くなった。あるいは既に委員長の二の舞が…。なんて嫌な想像もしてしまう。
「その顔…分かっちゃった…か。何で自力で気づいちゃうのかねぇ…」
月神はため息を吐き、ズボンのポケットからタバコとライターを取り出す。面倒くさそうな顔でタバコをふかし始めた。
「俺だって情のある人間だ。気を利かせてやったのよ。面と向かってお別れを言うのは辛いんじゃないか?」
「…お別れ?」
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