【完結】てんかん患者の嗚咽

ルナ

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【3】診察結果

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「お父さん…アナタの息子さん、おそらく"てんかん"かと思われます」

 ルナの父親がある程度の症状を医師に伝えた後、脳精神外科担当の医師が静かに告げる。

「え、先生…ウチのルナ…"てんかん"なんですか…?」
「はい…かもしれません。その可能性が高いです」

 父親と医師、二人が診察室の中で深刻そうに話を進める中。

「へ…?寒天?美味しいよね。俺そんなに好きじゃないけど」

 横で話を聞いてる当の本人は論外である。
 そしてルナが発言した直後、彼に突き刺さる複数の冷ややかな視線。「えぇ…」と、ドン引きされそうな勢いで浴びせられた視線がやけに痛く感じた。
※この時、ルナは人生で初めて"てんかん"という病名を聞きました。

 ルナのポンコツっぷりに呆れた医者と父親。どれだけポンコツ…を通り越してもはや豚骨な患者でも医者はしっかり救いの手を差し伸べてくれる。
 もちろんガッツリ患者から医療費をぶんどるためである。これが病院、及び社会である。そうルナは悟った。

「そうですね、まずは痙攣止めの薬を出してみましょう。ソレを飲んで頂いて、少し様子見…ですね」
「…わかりました。行くぞルナ」
「あーい」

 そうしてルナ親子はトコトコと薬局へ向かおうとすると、医者に引き止められた。

「あ、そうだ。MRIとCTの検査…後でちょっとやりますので、お願いしますね」
「はい。了解ですー」

 医者からの指示にルナ父がそう返事を返す。

(MRI…CTって何ぞ…?)

 部屋の片隅で密かに思うルナであった。

 次回…未定。
 そして今回短すぎ案件。

※CT検査とは…以下、ネットからの引用。

 CT検査についてのご説明です。

CT検査(Computed Tomography:コンピュータ断層診断装置)
CT検査は、X線を使って身体の断面を撮影する検査です。
体内の様々な病巣を発見することができますが、特に心臓、大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変に関しては、優れた描出能が知られています。

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