②女を忌み嫌い性欲が無い俺がハーレムパーティでなんだかんだする話

ルナ

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【7】代償

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「えっと…今なんて?」

 俺は今一度確認のため聞き返す。確かに「ごめんなさい」と言われた気がした。王女が俺にだ。

「本当に申し訳ない。妹からよくよく話を聞いた結果、アナタは無実だと…それどころか、うちの妹を助けてくれた恩人だと分かった。その恩人にこの仕打ち…本当に申し訳ない!」

 どうやらスティナが無事に誤解を解いてくれたようだ。助かった、これで死刑は免れそうだ。よし…それならば。

「ほおおおおん?で?んでぇ?王女さんはこの罪なき民間人の俺にぃ?こ~んな仕打ちしてぇ、どう責任取るつもりなんですかねぇ?」
「ぐっ…あぁ、本当に申し訳ない事をした…」
「だ~か~ら~、ただの謝罪なんかで済むと思ってんのか~?あぁん!?」

 俺は鉄格子を蹴り飛ばし更に威圧をかける。

「誠意を!形として!見せろって言ってんだあよぉ!俺はよお!!」
「そう…だな…。ならば私の一番大切なモノを君に捧げよう」

 キタキタキタキタァ!最初はもう人生終わったかと覚悟したが、何とか逆転勝利してやったぜ!これで国の莫大な資産でも貰えりゃ、良い感じに豪遊して暮らしてから目を覚ます事ができるぜぇ!

「よおーし!それじゃあ出して貰おうか、アンタの一番大切なモ・ノ」
「うむ」
「はいっ!」
「お…?」

 レティナの後ろから元気よく手を挙げて現れたのはスティナ。いつの間にレティナの背に隠れていたのだろう。いや、最初からいたのか?全く気が付かなかった。
 …ん?
 え?ちょっと待て。今の会話の流れからすると、まさか…。

「ふっ…私の一番大切なモノ…。君を我が妹スティナの婿候補として認めようじゃないか!」
「改めてよろしくね!お・兄・さ・ん♡」
「いやあああああああああああああああ」





☆●◇■△▼*▽▲□◆○★





「なんで…なんで…」
「お兄さ~ん…お兄さ~ん♡」
「いやあ!触らないでケダモノォ!」

 無罪放免になり牢屋を出たは良いものの、まさかこんな事になるとは。
 今いるのは城の客室。「ちょっと待っててくれ」とレティナが出て行ったきり、俺はスティナと部屋に二人きり。こんな地獄はなかなか無い。

「お・兄・さ~ん♡」
「触らないでって言ってるでしょ!このエッチ!」

 何が困るってこの娘、隙あらば俺の身体をベタベタ触ってくるのだ。手の甲や首筋、胸板などを優しく撫でるように…あぁ、おぞましい。
…おい、ちょっと待て、そこは…そこはダメぇ… 

「すまない、待たせたな」
「た…助かった…」
「ぶー…お姉ちゃんのぶー…」

 何か超えてはいけない一線を越えようとした時、レティナがようやく帰って来てくれた。手には無数の書類が握りしめられている。パッと見た感じ百枚か二百枚…いや、もっとあるかもしれない。

「さて、これから君とスティナの婚約の話を進めたいのだが…さてさて、どうしたものか…」

 レティナは持ってきた数多の書類に幾度と目を通し、何か困った様子で頭をポリポリと掻きむしる。突然、レティナの鋭い眼光が俺に向けられた。

「なぁ、君はいったい何者なんだ…?」

 部屋の空気は一変。和やかな話し合いに見えたそれは、既に冷酷な尋問に変わっているような気がした。
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