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if story アルサーラー編(真)
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「…とりあえずもっと詳しく話を聞かせろ、お前への対処はそれからだ」
「…分かりました」
別にアーロンの事を許した訳では無い。今すぐにでもぶん殴ってやりたいところだが、この世界が崩壊するのは困る。俺やアーロン諸共死んでしまうからな。一先ずは崩壊を止めるのが最優先だ。
「ありがとうございます…ありがとうございます!キョウ・アブソーブ様!」
アーロンは土下座して感謝を述べた。その目には涙を浮かべている。その姿を見て何だか殺意やら復讐やらをする気が失せてしまった。今のところは…な。
「聞きたい事は山ほどある。ゆっくり聞きたいところだが、時間が無いんだろ?手短に話せ」
「はい、かしこまりました」
☆●◇■△▼大昔▽▲□◆○★
「よっし!中心には僕のとっておきの剣を使おう。どうだ?アーロン」
「はい…確かに、世界の地盤を確認しました。もう大丈夫でしょう。やりましたね、英雄」
「よせやいっ、英雄なんて…ソウルで良いだろ?」
英雄ソウル・アブソープは照れくさそうに頭をかいた。その付き人である時空間魔法の使い手アーロンはソウルの活躍に拍手を送る。
「ん~…しかし、このままだと不安じゃないか?近くの怪奇に荒らされたりしたら、剣があっさりと抜かれかねない。この前もアロンダイトが少し抜けかかっていたし」
「でしたらソウル様、剣の周囲に結界を張ってはいかがでしょう?」
「ふむふむ…なるほど。いい案だ!ほいっと」
ソウルは剣の周囲に結界を張った。とても薄い物に見えるが、とてつもない魔力が凝縮されている。
「極薄の淵と空間魔法、催眠とか重力とか色々混ぜて作った特性の結界だ。不安定かもだけど、とりあえずはこれで様子を見よう」
「ほほぅ、さすがですなソウル様」
「ふっふっふ。下手に結界を素通りされないように制限もかけておいた。僕以外の者が触ろうとすると結界によって弾かれるようにしたよ。にしても、僕の手に入れた剣達にこんな使い道があったなんて…」
「私も思いつきの提案がここまで上手くいくとは思いませんでした」
「あ、他の四本の分の結界も張らないと…」
「でしたら、空間魔法をお使いに」
「よ~し、戻るぞー!」
「いや、ですので空間魔法を使えばスグにでも」
「むっ…アーロンよ」
「はい」
「ズルだぞ」
「…はぁ」
天真爛漫な性格の英雄は世界を救ったと同時に、老い先短い一人の老人を困らせた。
世界地図で言うところの
東に毒剣フルンティング
西に竜剣アスカロン
南に魔剣アロンダイト
北に短剣カーテナ
そして、中心には聖剣エクスカリバー。
この膨大な魔力を持つ五本の剣を楔のように地面に打ち付け、ピンッとテントを張るかのように揺らぎ続ける世界の地盤を安定させたのであった。
これが英雄ソウル・アブソープによる史上最大の功績。奇遇にもアーロンとの出会いを果たし、旅の中で後に英雄と謳われた。
ここまで来るのに数々のダンジョンを攻略したり、おびただしい数の怪奇を討伐したり、剣の力を最大限に引き出すまでに一悶着…では済まずに、何悶着もあったのだが。
それはまた別のお話。
「…分かりました」
別にアーロンの事を許した訳では無い。今すぐにでもぶん殴ってやりたいところだが、この世界が崩壊するのは困る。俺やアーロン諸共死んでしまうからな。一先ずは崩壊を止めるのが最優先だ。
「ありがとうございます…ありがとうございます!キョウ・アブソーブ様!」
アーロンは土下座して感謝を述べた。その目には涙を浮かべている。その姿を見て何だか殺意やら復讐やらをする気が失せてしまった。今のところは…な。
「聞きたい事は山ほどある。ゆっくり聞きたいところだが、時間が無いんだろ?手短に話せ」
「はい、かしこまりました」
☆●◇■△▼大昔▽▲□◆○★
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「はい…確かに、世界の地盤を確認しました。もう大丈夫でしょう。やりましたね、英雄」
「よせやいっ、英雄なんて…ソウルで良いだろ?」
英雄ソウル・アブソープは照れくさそうに頭をかいた。その付き人である時空間魔法の使い手アーロンはソウルの活躍に拍手を送る。
「ん~…しかし、このままだと不安じゃないか?近くの怪奇に荒らされたりしたら、剣があっさりと抜かれかねない。この前もアロンダイトが少し抜けかかっていたし」
「でしたらソウル様、剣の周囲に結界を張ってはいかがでしょう?」
「ふむふむ…なるほど。いい案だ!ほいっと」
ソウルは剣の周囲に結界を張った。とても薄い物に見えるが、とてつもない魔力が凝縮されている。
「極薄の淵と空間魔法、催眠とか重力とか色々混ぜて作った特性の結界だ。不安定かもだけど、とりあえずはこれで様子を見よう」
「ほほぅ、さすがですなソウル様」
「ふっふっふ。下手に結界を素通りされないように制限もかけておいた。僕以外の者が触ろうとすると結界によって弾かれるようにしたよ。にしても、僕の手に入れた剣達にこんな使い道があったなんて…」
「私も思いつきの提案がここまで上手くいくとは思いませんでした」
「あ、他の四本の分の結界も張らないと…」
「でしたら、空間魔法をお使いに」
「よ~し、戻るぞー!」
「いや、ですので空間魔法を使えばスグにでも」
「むっ…アーロンよ」
「はい」
「ズルだぞ」
「…はぁ」
天真爛漫な性格の英雄は世界を救ったと同時に、老い先短い一人の老人を困らせた。
世界地図で言うところの
東に毒剣フルンティング
西に竜剣アスカロン
南に魔剣アロンダイト
北に短剣カーテナ
そして、中心には聖剣エクスカリバー。
この膨大な魔力を持つ五本の剣を楔のように地面に打ち付け、ピンッとテントを張るかのように揺らぎ続ける世界の地盤を安定させたのであった。
これが英雄ソウル・アブソープによる史上最大の功績。奇遇にもアーロンとの出会いを果たし、旅の中で後に英雄と謳われた。
ここまで来るのに数々のダンジョンを攻略したり、おびただしい数の怪奇を討伐したり、剣の力を最大限に引き出すまでに一悶着…では済まずに、何悶着もあったのだが。
それはまた別のお話。
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