【完結】①魔力・魔法が無いと家族に虐げられてきた俺は殺して殺して強くなります

ルナ

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if story アルサーラー編(真)

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 瞬時に背後を取られた俺はどうする事もできず、マイラに強烈な蹴りを入れられた。

(クソっ…目で追えなかった!)

 俺は遥か遠くまで吹き飛ばされ、数回にわたり地面に叩きつけられた。体中が痛い。こんな激痛久しぶりだ。

〈来るぞっ!キョウ!〉

 ディアボロスの声にハッとする。マイラが猛スピードで俺の目の前まで迫って来ている。少しも休む暇を与えてくれないようだ。
 マイラのドス黒い拳が俺に当たる前に、試しに覇気を分厚く身にまとったが、効果はあまり無い。覇気を貫通する事はなかったものの、あまりの強打に俺は覇気ごと再び体を吹き飛ばされた。

「なんだよ…バケモノかよクソっ!だったら…」

 俺は究極の破壊魔法とも言える淵を十個ほど生成した。そのうち半分をマイラの進行方向、要は俺の目の前に配置。残りの半分はマイラに向かって放出。俺は自分の淵に飲まれないように覇気と盾魔法を構える。

「あっははははは死ね!死ね!」

 奇声を上げながら案の定マイラは俺に真っ直ぐ突っ込んで来た。十個ほどの淵がほぼ同時に直撃し、マイラの体は風穴だらけになった。トムと○ェリーに出てくるチーズのように。一方で俺は無傷。覇気と盾魔法に感謝だ。

「ぅ…ぁ…」
〈やったか!?〉
「おいバカ!そのセリフを言うんじゃ…」

 そう、「やったか」というセリフが出てしまったという事はやれていないという証明だ。マイラの体に空いた穴がみるみるうちに塞がっていく。とてつもない再生速度だ。

「いた…い、じゃない。キョウの癖にキョウの癖にキョウの癖にキョウの癖にキョウの癖にぃ!」

 再びマイラはコチラに突っ込んで来る。風魔法の加速と強化魔法を駆使すれば避けられはするが、俺の魔力も無限では無い。このまま倒せなければいずれやられる。

(唯一効いた攻撃は淵…か)





☆●◇■△▼*▽▲□◆○★





「キョウくん!キョウくん!出して!ここから出してよアーロンさん!」
「駄目です。気持ちは分かりますが、今私達が向かっても足でまといになるだけです」

 謎のバケモノがキョウ様に襲いかかった瞬間、咄嗟に空間魔法を使って皆を避難しました。彼の足でまといにならぬために。

「けどどーすんだよアーロンさん。このまま見学しててもキョウが限界迎えるだけだぜ」

 ジンさんを見ると、彼は精霊魔法の力を極限にまで高めていた。あのバケモノと戦う気のようです。ですが…

「なりません。いくらアナタと言えど、無事ではいられません」
「っ!だったら!」

 慌てるジンさんを制止する。
 今の戦闘を見る限り、一番効果のありそうな攻撃は淵のみ。今いるメンバーの魔力を掛け合わせて作るのではあまりに遅すぎる。ならば…

「私に考えがあります」

 散々こき使うような形になり申し訳ございません。お願いします。今回ばかりはお救いを。力を貸してくださいませ。
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