【R18】意外としたたかな幼馴染と俺 EXおまけ

君の瞳に乾杯

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1.DVD鑑賞

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 あたしは今日、SEXする。

 脳内シュミレーションでは、勝算は10割に近い9割。

 もう10割と言っても過言じゃないけど、勝負は時の運で水物。
 何が起こるかわからない。

 準備に余念はないけど、不安がないワケじゃない。



 あたしは東雲 雪(しののめ ゆき)。
 今、アナタの後ろ…じゃなく、玄関前にいる。

 意中の男の子は柊 咲人(ひいらぎ さくと)。
 通称『サク』、あたしの幼馴染だ。

 でも、タダの幼馴染の『友達』の関係は今日終わる。

 深呼吸1つ、インターホンのスイッチを押し込む。

ピンポ~ン♪

 ったく、人が一大決戦に挑もうってのに、何とも気の抜けた音が鳴るじゃない。

 いや、これは『変に緊張するな』と言う天の采配か。
 そうに違いない。そう思う事にする。

サク「あれっ、雪?」

 ややあって扉が開き、キョトンとした顔のサクが現れる。

 雪「来ちゃった♪」
サク「?」

 ニッコリと微笑んで言うあたし。
 サクはキョトンとした顔のまま、首をコテンと傾げる。

 やだ、その仕草可愛いんですけど?

 あたしが正面玄関から現れた事が不思議なのだろう。
 と言うのも、実はサクの家とあたしの家は渡り廊下で繋がっている、実質1つ屋根の下なのだ。
 当然、用があるなら渡り廊下を使えば良いんじゃないか、となる。

 まぁ、あえて正面玄関を使った事により相手に与える心理的効果にそんなに重点を置いているワケでもないので、ここは軽く流す。

 雪「おっ邪魔~」
サク「自分家に入るように躊躇いなしな」

 サクの声を背に受けながら、迷いなくサクの部屋を目指す。
 幼い頃から何度も通った道だ、もう目を瞑ったって行ける。

 ああっ、サクの視線がブスブスと背中に突き刺さる。

 本人はチラ見のつもりかも知れないが、バレバレだよ?
 今日のあたしはエチぃでしょ? いつもの3割増しだよ。

 覚悟決めてるからね。
 体のコンディションもバッチリだよ。

 頭の中では玄関先で押し倒したり、壁に押し付けてバックからぶち込んだり妄想してても、童貞のサクじゃ実際そんな事できないのは知ってる。

 あたしも初体験はベッドが良い。

 雪「新しいアニメある?」

 なんて問い掛けながら、視線はテレビ前にあるテーブルの上のDVDにロックオン。

 やっぱりあった。

 あれは帰り際、藤岡君(サクの悪友)から渡されたエチぃDVDに間違いない。
 これで、パズルのピースは揃った。

 ったく、女の子を部屋に上げるってのに、エチぃDVDをテーブルの上に置きっぱとか抜けてるなぁ。
 まぁ、そこがサクらしーっちゃらしーけど。

 教えられたアニメの棚を物色するフリをするあたしを尻目に、机に向かうサク。

 背を向けたのを確認して、すぐにテーブルの上のDVDをデッキにセット。
 ダイジェストで、SEXが1番盛り上がっているシーンを探す。

 あっれれ~、おっかしーなー。
 この女優さん、顔つきといい体つきといい、どことなくあたしに似てる?

『ああん、あっあっあっ、ああん』

 突然部屋に響いた女性の叫声に、サクは机に派手に頭突きをかましている。

サク「何事っ!?」

 驚いて振り返る、サク。

 恥ずかしそうに手で顔を隠し固まる、あたし。

 でも実は、指の隙間が少し開いていて「本当はちょっと興味あるんですぅ」アピール。
 後で言葉でも言うが、咄嗟の行動で示す事でより大きな心理的効果が狙える。

 雪「何かスイッチ押したら流れ出した」

「ワンクリック詐欺か!」とか「DVDデッキに入れたっけ?」とか小さな疑問より、今の状況を『ヤベぇ』と感じたらしいサクはまず映像を停止させようとリモコンに手を伸ばす。

 しかし、あまりに慌ててつんのめったサクに押し倒されてしまう。

 あっ、これチャンスかも。
 この流れを利用させてもらおう。

サク「あわわわ、ごゴメン!!」

 急いで飛び離れようとしたサクの手を、ガシッとひっ掴む。

 雪「サク、実はあたしこう言うのすごく興味あるの」
サク「おおぅ」

 さっきのアピールと相まって、信憑性あるでしょ。
 さて、次の言葉はどうかな?

 雪「でも1人で見るの怖いから、一緒に見て?」

 普通なら「ハッ? 何言ってんの、お前?」なんてどん引かれるセリフ。

 しかし、今の状況にテンパった思考、加えてちょい上目遣いを意識したあたしの『ウルウルビーム』が合わされば、

サク「お、おおぅ」

 となる。



 こうして、2人でエチぃDVDを鑑賞する事になった。





~~感謝~~

 本作を見つけて頂き、目を通して頂きありがとうございます。

 本作は作者の前作『意外としたたかな幼馴染と俺』のEXオマケであり、同じ内容のモノを視点を変えて書いたモノです。
 前作を読んでいなくても理解できるよう配慮したつもりですが、前作を読んだ方には同じ表現が繰り返されたり回りくどく感じるかも知れません。

 目についた『荒』などあれば、容赦なくダメ出しして下さい。

 内容的には同じですが、視点が違うので退屈させないモノに仕上がってると自負しております。

 今回もサクッと全話上げていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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