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第7章
(17)売れない劇団員
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【 雨宮 圭吾の場合】
公演前日のリハーサルを終え、俺は自宅までの道を歩いていた。
ジーンズの後ろポケットのスマホが振動し、画面を見た瞬間に自分の口角が上がっていくのを感じる。手塚さんの応援メッセージだった。
──明日、楽しみにしてるね。頑張ってね。
高校時代の級友である手塚さんと偶然再会し、連絡先を交換してからは、時々ご飯を食べにいくようになった。
再会時、彼女は俺を認識できていなかったようだが、自分は向き合った瞬間すぐに目の前の女性が手塚さんだと気付いた。高校の頃から、彼女のことが気になっていたからだ。
それでも思いを告げるどころか、あまり仲良くすらなれないまま卒業を迎えてしまった。だからこそ、この再会を大事にしたいと思っている。
再会のきっかけとなった黒猫の話を劇団の先輩に話すと、「お前もラッキーキャットの幸運にあやかれたのか! どこで会えたんだ?」と、ものすごい勢いで質問責めにあった事を思い出し俺は小さく笑う。
その先輩の名は、真島秋斗という。
俺より三つ年上で、今は劇団を卒業して一般企業に勤めていた。
『お前はまだ世間に見つかってないだけで、うちで一番才能あるからな!』
先輩はいつも、俺にそう声をかけてくれる。
初めは恐縮していたけれど、あまりにも頻繁に、まるで「いい天気だね」と挨拶でもするかのようにそう言われるので、いつしか「まだ世間に見つかっていない男・雨宮です」と、自分から軽口を返すようになっていた。
自分に本当に才能があるのかは知らない。
けれど、あの時の武者震いを自分は忘れられずにいる。
初めての舞台で、照明の光に照らされたその場所に立ち、少ないながらも客席から拍手が聞こえてきた瞬間、心の奥底に溜まっていたエネルギーが全身を駆け巡ったような気がしたのだ。
生まれ変わる。
あるいは、ようやく目覚める。
何をするのも面倒くさい。何をしていてもつまらない。そんな日々から世界が一変した。
それからは大学の講義・バイト・芝居の稽古。日々がこの三つのみで構成されるようになり、他に入りこむ余地の無い学生生活を送っていた。
──楽しみにしててよ。
俺は自分への鼓舞も込めて、手塚さんからのメッセージにそう返信した。
いつもの公園でもう一度練習をしてから家に帰ろう。応援してくれる彼女や、見に来てくれる人に良いものを届けたい。そう思って、二十一時を回った夜の公園へと足を向けた。
その公園は、住宅街からは距離があり騒音の苦情などもこない。マラソンコースとしての広さもあり、練習をするのに最適だった。
日が暮れてからの時間は、夢を追いかける者たちの姿をあちこちで目にする。
漫才のネタ合わせをする二人組の若い男。ダンスの稽古をしている男女数人のグループ。
練習場所を確保するにもお金がかかる。
まだ夢の途中でもがいている者にとって、この公園は、大切な夢を育てる場所だった。
「よし」
台詞は全て完璧に入っている。
いや、もう台詞ではなく自分の言葉として出てくるようになった。
一度目を伏せてから、俺はバンパイアとなり瞳を開けたのだった。
*
そのミュージカルは、人間の生き血を吸うバンパイアとハンターの二人の男の物語だ。
バンパイアと宿敵のハンターが初めて対峙したのは、ハンターがまだ十代の少年だった頃。容易く殺せたはずのその少年を、バンパイアは殺さなかった。
ーーなぜ?
バンパイアは自問する。相手は宿敵。常に自身の命を狙っている者だ。その答えが出ないまま、時は流れ、逞しい青年へと成長したハンターが再びバンパイアを殺しにやって来る。
変わらないバンパイアと、日々変容していく人間のハンター。
――人間とは、こうも短き時のうちに、恐ろしいほど姿を変える。
予想を超える強さを身につけていたハンターに、バンパイアは窮地に追い込まれる。ハンターの剣がバンパイアの喉元を突き刺す寸前……。ハンターの青年は、そこで剣を引いた。
「これで、あん時の借りは返したぞ」
少年の頃に、殺さなかった事を言っているのだろう。そんなハンターの言葉に、バンパイアは切られるよりも悲痛な声をもらす。
「今、殺さねば。貴様にもう勝機はないぞ」
バンパイアの生命を断つ唯一の聖剣。
それを扱える一族の血統であるハンター。
その聖剣の力が最大に満ちるのは、【皆既月食の夜】と決まっている。
老いる事のないバンパイアに比べ、人であるハンターの活力は時間の経過と共に衰えていく。人間の男の年齢で、体力気力が一番満ちる年齢が今であるのなら……。
「今、殺さねば。私はまた永遠を、一人で生きねばならぬ」
そんなバンパイアの言葉に、ハンターは「必ず、俺がまたお前を殺しに戻って来る」と告げた。
人間が残した言葉に、どれほどの効力があるのかは知らない。それでもその言葉は。
――まるで、約束という言ノ葉のようだな。
天体の神秘が起こる皆既月食の日が訪れるまで、次は何年・あるいは何十年の時を数える必要があるのだろう。
バンパイアはそっと瞳を閉じた。
再び、あのハンターとの約束の時が満ちるまで……。
*
頬に、涙がつたった。
そこで意識が、ふっと自分自身の感覚へと切り替わる。
そして、滲んだ視界の先に予想外のお客様がベンチに座っているのが目に入った。
「え? お前は……ラッキーキャットさん?」
黒猫が一匹、ベンチに座ってこちらを見ていた。
突然話しかけた俺の声に驚いたのか、黒猫がビクッと震えて立ち上がる。そして背を向けて……。
「あ、待って!」
思わず呼び止めていた。
まるでその言葉が伝わっているかのように、黒猫が逃げ出す直前で足を止め振り返る。
俺は丁寧にお辞儀をして、黒猫に向かって片膝をつき挨拶をした。
「いらっしゃいませ、お客様。本番は明日ですが、今宵はあなた一人の為に演じさせて頂きます」
黒猫は俺の目を見つめた後、再びベンチにお座りした。心を込めて、劇中で一番盛り上がる部分の歌をうたう。
その歌声に、まるで拍手喝采でもするように、黒猫が長い尻尾を大きく左右に振ってくれた。
最高の前夜祭になったと思う。
間違いなく今までで一番上手く歌えた。
明日の公演も、必ず成功させてみせる。
ラッキーキャットは幸せを運ぶ。
真島先輩の言葉に最初は半信半疑だったけれど、今は確かにそうなのだと確信できる。
どうかこの場所で、夢を追う人達が、みんなチャンスを掴めますように……。
心で祈る。
それからもし、もしもまだ幸運に余裕があるのなら、手塚さんと付き合えますように。邪な願望も追加して、俺は黒猫に向かって拝むように手を合わせた。
黒猫は、なぜ拝まれるのだろうと言いたげなキョトンとした目で、何度も小首を傾げていたのだった。
公演前日のリハーサルを終え、俺は自宅までの道を歩いていた。
ジーンズの後ろポケットのスマホが振動し、画面を見た瞬間に自分の口角が上がっていくのを感じる。手塚さんの応援メッセージだった。
──明日、楽しみにしてるね。頑張ってね。
高校時代の級友である手塚さんと偶然再会し、連絡先を交換してからは、時々ご飯を食べにいくようになった。
再会時、彼女は俺を認識できていなかったようだが、自分は向き合った瞬間すぐに目の前の女性が手塚さんだと気付いた。高校の頃から、彼女のことが気になっていたからだ。
それでも思いを告げるどころか、あまり仲良くすらなれないまま卒業を迎えてしまった。だからこそ、この再会を大事にしたいと思っている。
再会のきっかけとなった黒猫の話を劇団の先輩に話すと、「お前もラッキーキャットの幸運にあやかれたのか! どこで会えたんだ?」と、ものすごい勢いで質問責めにあった事を思い出し俺は小さく笑う。
その先輩の名は、真島秋斗という。
俺より三つ年上で、今は劇団を卒業して一般企業に勤めていた。
『お前はまだ世間に見つかってないだけで、うちで一番才能あるからな!』
先輩はいつも、俺にそう声をかけてくれる。
初めは恐縮していたけれど、あまりにも頻繁に、まるで「いい天気だね」と挨拶でもするかのようにそう言われるので、いつしか「まだ世間に見つかっていない男・雨宮です」と、自分から軽口を返すようになっていた。
自分に本当に才能があるのかは知らない。
けれど、あの時の武者震いを自分は忘れられずにいる。
初めての舞台で、照明の光に照らされたその場所に立ち、少ないながらも客席から拍手が聞こえてきた瞬間、心の奥底に溜まっていたエネルギーが全身を駆け巡ったような気がしたのだ。
生まれ変わる。
あるいは、ようやく目覚める。
何をするのも面倒くさい。何をしていてもつまらない。そんな日々から世界が一変した。
それからは大学の講義・バイト・芝居の稽古。日々がこの三つのみで構成されるようになり、他に入りこむ余地の無い学生生活を送っていた。
──楽しみにしててよ。
俺は自分への鼓舞も込めて、手塚さんからのメッセージにそう返信した。
いつもの公園でもう一度練習をしてから家に帰ろう。応援してくれる彼女や、見に来てくれる人に良いものを届けたい。そう思って、二十一時を回った夜の公園へと足を向けた。
その公園は、住宅街からは距離があり騒音の苦情などもこない。マラソンコースとしての広さもあり、練習をするのに最適だった。
日が暮れてからの時間は、夢を追いかける者たちの姿をあちこちで目にする。
漫才のネタ合わせをする二人組の若い男。ダンスの稽古をしている男女数人のグループ。
練習場所を確保するにもお金がかかる。
まだ夢の途中でもがいている者にとって、この公園は、大切な夢を育てる場所だった。
「よし」
台詞は全て完璧に入っている。
いや、もう台詞ではなく自分の言葉として出てくるようになった。
一度目を伏せてから、俺はバンパイアとなり瞳を開けたのだった。
*
そのミュージカルは、人間の生き血を吸うバンパイアとハンターの二人の男の物語だ。
バンパイアと宿敵のハンターが初めて対峙したのは、ハンターがまだ十代の少年だった頃。容易く殺せたはずのその少年を、バンパイアは殺さなかった。
ーーなぜ?
バンパイアは自問する。相手は宿敵。常に自身の命を狙っている者だ。その答えが出ないまま、時は流れ、逞しい青年へと成長したハンターが再びバンパイアを殺しにやって来る。
変わらないバンパイアと、日々変容していく人間のハンター。
――人間とは、こうも短き時のうちに、恐ろしいほど姿を変える。
予想を超える強さを身につけていたハンターに、バンパイアは窮地に追い込まれる。ハンターの剣がバンパイアの喉元を突き刺す寸前……。ハンターの青年は、そこで剣を引いた。
「これで、あん時の借りは返したぞ」
少年の頃に、殺さなかった事を言っているのだろう。そんなハンターの言葉に、バンパイアは切られるよりも悲痛な声をもらす。
「今、殺さねば。貴様にもう勝機はないぞ」
バンパイアの生命を断つ唯一の聖剣。
それを扱える一族の血統であるハンター。
その聖剣の力が最大に満ちるのは、【皆既月食の夜】と決まっている。
老いる事のないバンパイアに比べ、人であるハンターの活力は時間の経過と共に衰えていく。人間の男の年齢で、体力気力が一番満ちる年齢が今であるのなら……。
「今、殺さねば。私はまた永遠を、一人で生きねばならぬ」
そんなバンパイアの言葉に、ハンターは「必ず、俺がまたお前を殺しに戻って来る」と告げた。
人間が残した言葉に、どれほどの効力があるのかは知らない。それでもその言葉は。
――まるで、約束という言ノ葉のようだな。
天体の神秘が起こる皆既月食の日が訪れるまで、次は何年・あるいは何十年の時を数える必要があるのだろう。
バンパイアはそっと瞳を閉じた。
再び、あのハンターとの約束の時が満ちるまで……。
*
頬に、涙がつたった。
そこで意識が、ふっと自分自身の感覚へと切り替わる。
そして、滲んだ視界の先に予想外のお客様がベンチに座っているのが目に入った。
「え? お前は……ラッキーキャットさん?」
黒猫が一匹、ベンチに座ってこちらを見ていた。
突然話しかけた俺の声に驚いたのか、黒猫がビクッと震えて立ち上がる。そして背を向けて……。
「あ、待って!」
思わず呼び止めていた。
まるでその言葉が伝わっているかのように、黒猫が逃げ出す直前で足を止め振り返る。
俺は丁寧にお辞儀をして、黒猫に向かって片膝をつき挨拶をした。
「いらっしゃいませ、お客様。本番は明日ですが、今宵はあなた一人の為に演じさせて頂きます」
黒猫は俺の目を見つめた後、再びベンチにお座りした。心を込めて、劇中で一番盛り上がる部分の歌をうたう。
その歌声に、まるで拍手喝采でもするように、黒猫が長い尻尾を大きく左右に振ってくれた。
最高の前夜祭になったと思う。
間違いなく今までで一番上手く歌えた。
明日の公演も、必ず成功させてみせる。
ラッキーキャットは幸せを運ぶ。
真島先輩の言葉に最初は半信半疑だったけれど、今は確かにそうなのだと確信できる。
どうかこの場所で、夢を追う人達が、みんなチャンスを掴めますように……。
心で祈る。
それからもし、もしもまだ幸運に余裕があるのなら、手塚さんと付き合えますように。邪な願望も追加して、俺は黒猫に向かって拝むように手を合わせた。
黒猫は、なぜ拝まれるのだろうと言いたげなキョトンとした目で、何度も小首を傾げていたのだった。
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