23 / 38
第9章
(22)夢を諦めた男
しおりを挟む
【真島 秋斗の場合】
後輩である雨宮のミュージカル本番の日。
日比野さんとの待ち合わせ場所に到着した僕は、先にその場に立っていた彼女の姿に見惚れ、思わず少し手前で足を止めた。
会社で会う日比野さんは、肩より少し長い髪をいつも一つにまとめている。服装も、ジャケットとパンツの組み合わせである事が多い。けれど今日は、艶のある髪がそのまま下ろされており、時折吹く穏やかな風にサラサラと揺れていた。その髪と同じように、鮮やかなさくら色のスカートも膝の辺りで揺らめいている。
やっぱ、好きだ。
僕は思う。
本当はもう随分前から、既に好きになっている自覚はあった。
僕の視線の先で、日比野さんが揺れる髪を手で押さえ、そっと耳に掛けている。しばらくして視線に気付いたのか、彼女が不意にこちらを向いた。
僕の姿を見つけた途端、凜とした印象の瞳が、柔らかに細められていく。その微笑みに、思わず息をのんだ。自分と近い距離にいた男二人から「綺麗な人だな」と、囁きあう声が聞こえる。
「今、俺に笑った?」
「や、俺じゃね?」
などと交互に話す声に対し『それ自分なんで』という優越感と、もっと早くに来るべきだったという後悔が同時に胸に広がった。自分が彼女にドキドキするのはいいが、他の男まで一緒になってドキドキを味わっているのは少し癪に障る。
しかしそこまで考えが巡った所で、お互いの正しい関係性を思い出して僕は苦笑した。
彼女と僕は、ただの先輩と後輩。そのうえ、社会人経験ゼロの使えない後輩でもある。
こっそり彼氏ヅラをして喜んでいる場合ではない。
せめて仕事のできる後輩へステップアップしなければと思い掌を握り締め、僕は日比野さんの元へ駆け出した。
*
雨宮達後輩による迫真の演技フィナーレを迎え、舞台の幕が降りた。
そして狭いライブハウスの中が、拍手の音に包まれる。
やはり、雨宮圭吾は本物だった。
自分の夢を託した後輩に、僕も心からの拍手を送る。けれどこの心境に至るまで、驚くほどたくさんの葛藤があった。
雨宮が入ってくるまでの劇団七年生は、大学サークルの延長線上にある、芝居や歌のレベルは似たり寄ったりな、『みんな一緒に楽しく過ごす』劇団だった。
そんな中に、明らかな才能の差を認識ぜずにはいられない異分子が入ってきたのだ。みんな驚き、喜び、けれどじわりじわりと、心が嫉妬で侵食されていった。
輪を乱すな。
このぬるま湯に熱湯なんか注いでくるな。
いつしか雨宮に対し、劇団内にそんな空気が漂い始める。
みんなで楽しみ、みんなで夢を見て、みんな一緒に『やっぱり難しい世界だったね』と諦める。
自分の夢は叶わない、けれどみんなの夢も叶わなかった。それを『夢の引き継ぎ』と言ってしまえば聞こえはいいけれど……。
この不条理こそが、誰も傷つかないこのユートピアの秩序だったのだ。
雨宮に対して距離を置き始めた周りの態度に、彼は居心地の悪さを感じていただろう。雨宮が初めて劇団七年生の舞台本番を経験した日、その公演後に彼は舞台袖で震えながら泣いていた。
観客はわずか数人。そんな現実を目の当たりにし、尚且つ劇団内の先輩からは嫉妬で距離を取られる。
雨宮はもう、何もかもが嫌になってしまったのかもしれない。
ごめん。
ごめん、雨宮。
そう思った瞬間、耐えられない程の罪悪感に襲われ僕は雨宮の元へと駆け寄っていた。そして、至近距離で見たその横顔に驚き足を止める。
彼の口角は上がり、その表情は笑っていた。
雨宮は自分の内側から湧き立ってくる高揚を抑えきれないように、ギュッと拳を握り締め、零れ落ちる涙もそのままに笑っていた。その瞬間の彼の耳にはもう、ちっぽけな妬み嫉みという周りの雑音など届いていなかったのかもしれない。彼のその涙は、その震えは、舞台に立つ意味を知った歓喜の涙だったのだと僕は知った。
あぁ、次元が違う。
僕は全身の力が抜けて、その場に座り込んだ。いっそ清々しい程に、格の違いを見せつけられた。歌や芝居の優劣だけでは無い、役者としての素養、その根幹の違いを……。
そういことか。
納得した途端、じっとりと湿り気を帯びていた妬みの感情が、まるで雨上がりの空のように爽快な気分へと変化していく。
その時、僕が目にしたものは、才能の輝きが消える瞬間ではなく、その原石が本物の光に目覚める刹那だった。
何としても、雨宮圭吾を世間に届けたい。
その日から僕の行動は変わった。
雨宮には泣きながら謝罪して、とくかく『お前には才能がある』と伝え続けた。そして、まだ距離を置いたままの周りに対し歩み寄りを促したのだ。
少しずつ、けれど着実に、劇団内の意識に変化が起こり始めた。
雨宮に対するスタンスも変わり、今の劇団七年生は『夢の引き継ぎ』が本来の意味で行われている劇団になっている。
それでも『芸』の道の現実は厳しく、劇団七年生の公演に観客は増えない。見て欲しい。見てもらえない。届けたい。届かない。宣伝や呼び込みの声は虚しく地面に転がり消えるだけだった。
注目のための、最初のきっかけが欲しい。
「雨宮。うちなんか辞めて、もっと大手の劇団に……」
「俺、ここで足掻ける事は全部やりたいっす」
劇団七年生に、雨宮がそこまで義理立てする必要はない。そう話す僕に、雨宮は小さく「先輩のおかげなんで」と笑った。
「もう記憶にないと思いますけど、大学のサークル勧誘で、劇団のチラシを俺に渡したの真島先輩だから。あのきっかけが無かったら、そもそも俺は芝居とかやってないっす」
ただ無作為に、チラシを配りまくったのは覚えている。その中に、雨宮がいたとは知らなかった。そんな、気にも留めない行動の一つが、一人の人間の指針を変えた。そう思うと、たまらなく胸の奥が熱くなってくる。
「マジか?」
「マジっす」
僕は雨宮の肩を小突く。
「それさ。お前がいつかテレビや雑誌のインタビュー受ける時に絶対言ってくれよ。尊敬する先輩がくれたきっかけのおかげで、今の自分があります。この先ずっと、ギャラの半分はその先輩へ捧げます。って!」
「そこは前半のみで許して下さいよ」
「むしろ後半の方が大事だ。就活、上手くいかなくて無職になったら養ってくれ」
「それ嫌すぎる」
露骨に顔を顰めた雨宮を見て、僕は「冗談に決まってるだろ」と、声を出して笑った。
そんな時を経て──。
今、雨宮が羽ばたこうとしている。
ラッキーキャット信者だけにとどまらず、あの動画は『歌に酔いしれる猫の表情がたまらん』と、一般的な猫好きの間にまで広まっていった。
世界は猫好きで溢れ、猫の映像が動画再生数の上位を席巻している。そんな多くの猫好き達の中にも、雨宮の歌声に興味を持つ人がたくさん現れたのだ。
あの動画はこの先、まだまだ再生数を伸ばすだろう。
ふと、隣の日比野さんに目を向ける。
惜しみない拍手を送りながら、彼女は涙を流していた。
「日比野さん、うちの後輩どうでした?」
そっと声を掛けると、初音は前を向いたまま話し始めた。
「私ね。歌をうたってる人が嫌いだったの。ただあの人と同じ事をしている。それだけで許せなかった」
あの人が誰なのか、僕にはわからない。
それでも話を止めたりはせず、彼女の言葉に耳を傾けた。
「歌って、響くんだね。こんなに、届くんだね」
胸に両手を押し当て、ゆっくりとこちらを向いた日比野さんが微笑んだ。
「後輩くん、すごかったよ。真島くん、誘ってくれて有り難う!」
好きな人が笑っている。
それが、僕の心を堪らないほど嬉しくさせる。
「それ、直接あいつにも伝えてやって下さい。絶対に喜びます。この後、裏口に行きましょう」
「でも、公演の直後なのにいいの?」
「大丈夫です!」
言って僕は席を立ち、そっと日比野さんの手をとった。
「こっちです」
どさくさに紛れて手を繋いだ。
振り払われ無かったので、そのままギュッと力を込める。
そして、劇団七年生には珍しく人の賑わう客席の中をすり抜け、僕は彼女と一緒に雨宮の元へ向かう。そこで雨宮の高校時代の恩師と同級生を紹介され、一緒にラッキーキャットの話題で盛り上がった。
しかし、話題の流れで老婦人の息子の名前が出た直後に、日比野さんの顔色が一変する。その場で倒れてしまいそうな程に、血の気が引いていた。
僕は彼女に寄り添い、その場を後にする。
そして彼女の子供時代の話を、僕は知ったのだった。
後輩である雨宮のミュージカル本番の日。
日比野さんとの待ち合わせ場所に到着した僕は、先にその場に立っていた彼女の姿に見惚れ、思わず少し手前で足を止めた。
会社で会う日比野さんは、肩より少し長い髪をいつも一つにまとめている。服装も、ジャケットとパンツの組み合わせである事が多い。けれど今日は、艶のある髪がそのまま下ろされており、時折吹く穏やかな風にサラサラと揺れていた。その髪と同じように、鮮やかなさくら色のスカートも膝の辺りで揺らめいている。
やっぱ、好きだ。
僕は思う。
本当はもう随分前から、既に好きになっている自覚はあった。
僕の視線の先で、日比野さんが揺れる髪を手で押さえ、そっと耳に掛けている。しばらくして視線に気付いたのか、彼女が不意にこちらを向いた。
僕の姿を見つけた途端、凜とした印象の瞳が、柔らかに細められていく。その微笑みに、思わず息をのんだ。自分と近い距離にいた男二人から「綺麗な人だな」と、囁きあう声が聞こえる。
「今、俺に笑った?」
「や、俺じゃね?」
などと交互に話す声に対し『それ自分なんで』という優越感と、もっと早くに来るべきだったという後悔が同時に胸に広がった。自分が彼女にドキドキするのはいいが、他の男まで一緒になってドキドキを味わっているのは少し癪に障る。
しかしそこまで考えが巡った所で、お互いの正しい関係性を思い出して僕は苦笑した。
彼女と僕は、ただの先輩と後輩。そのうえ、社会人経験ゼロの使えない後輩でもある。
こっそり彼氏ヅラをして喜んでいる場合ではない。
せめて仕事のできる後輩へステップアップしなければと思い掌を握り締め、僕は日比野さんの元へ駆け出した。
*
雨宮達後輩による迫真の演技フィナーレを迎え、舞台の幕が降りた。
そして狭いライブハウスの中が、拍手の音に包まれる。
やはり、雨宮圭吾は本物だった。
自分の夢を託した後輩に、僕も心からの拍手を送る。けれどこの心境に至るまで、驚くほどたくさんの葛藤があった。
雨宮が入ってくるまでの劇団七年生は、大学サークルの延長線上にある、芝居や歌のレベルは似たり寄ったりな、『みんな一緒に楽しく過ごす』劇団だった。
そんな中に、明らかな才能の差を認識ぜずにはいられない異分子が入ってきたのだ。みんな驚き、喜び、けれどじわりじわりと、心が嫉妬で侵食されていった。
輪を乱すな。
このぬるま湯に熱湯なんか注いでくるな。
いつしか雨宮に対し、劇団内にそんな空気が漂い始める。
みんなで楽しみ、みんなで夢を見て、みんな一緒に『やっぱり難しい世界だったね』と諦める。
自分の夢は叶わない、けれどみんなの夢も叶わなかった。それを『夢の引き継ぎ』と言ってしまえば聞こえはいいけれど……。
この不条理こそが、誰も傷つかないこのユートピアの秩序だったのだ。
雨宮に対して距離を置き始めた周りの態度に、彼は居心地の悪さを感じていただろう。雨宮が初めて劇団七年生の舞台本番を経験した日、その公演後に彼は舞台袖で震えながら泣いていた。
観客はわずか数人。そんな現実を目の当たりにし、尚且つ劇団内の先輩からは嫉妬で距離を取られる。
雨宮はもう、何もかもが嫌になってしまったのかもしれない。
ごめん。
ごめん、雨宮。
そう思った瞬間、耐えられない程の罪悪感に襲われ僕は雨宮の元へと駆け寄っていた。そして、至近距離で見たその横顔に驚き足を止める。
彼の口角は上がり、その表情は笑っていた。
雨宮は自分の内側から湧き立ってくる高揚を抑えきれないように、ギュッと拳を握り締め、零れ落ちる涙もそのままに笑っていた。その瞬間の彼の耳にはもう、ちっぽけな妬み嫉みという周りの雑音など届いていなかったのかもしれない。彼のその涙は、その震えは、舞台に立つ意味を知った歓喜の涙だったのだと僕は知った。
あぁ、次元が違う。
僕は全身の力が抜けて、その場に座り込んだ。いっそ清々しい程に、格の違いを見せつけられた。歌や芝居の優劣だけでは無い、役者としての素養、その根幹の違いを……。
そういことか。
納得した途端、じっとりと湿り気を帯びていた妬みの感情が、まるで雨上がりの空のように爽快な気分へと変化していく。
その時、僕が目にしたものは、才能の輝きが消える瞬間ではなく、その原石が本物の光に目覚める刹那だった。
何としても、雨宮圭吾を世間に届けたい。
その日から僕の行動は変わった。
雨宮には泣きながら謝罪して、とくかく『お前には才能がある』と伝え続けた。そして、まだ距離を置いたままの周りに対し歩み寄りを促したのだ。
少しずつ、けれど着実に、劇団内の意識に変化が起こり始めた。
雨宮に対するスタンスも変わり、今の劇団七年生は『夢の引き継ぎ』が本来の意味で行われている劇団になっている。
それでも『芸』の道の現実は厳しく、劇団七年生の公演に観客は増えない。見て欲しい。見てもらえない。届けたい。届かない。宣伝や呼び込みの声は虚しく地面に転がり消えるだけだった。
注目のための、最初のきっかけが欲しい。
「雨宮。うちなんか辞めて、もっと大手の劇団に……」
「俺、ここで足掻ける事は全部やりたいっす」
劇団七年生に、雨宮がそこまで義理立てする必要はない。そう話す僕に、雨宮は小さく「先輩のおかげなんで」と笑った。
「もう記憶にないと思いますけど、大学のサークル勧誘で、劇団のチラシを俺に渡したの真島先輩だから。あのきっかけが無かったら、そもそも俺は芝居とかやってないっす」
ただ無作為に、チラシを配りまくったのは覚えている。その中に、雨宮がいたとは知らなかった。そんな、気にも留めない行動の一つが、一人の人間の指針を変えた。そう思うと、たまらなく胸の奥が熱くなってくる。
「マジか?」
「マジっす」
僕は雨宮の肩を小突く。
「それさ。お前がいつかテレビや雑誌のインタビュー受ける時に絶対言ってくれよ。尊敬する先輩がくれたきっかけのおかげで、今の自分があります。この先ずっと、ギャラの半分はその先輩へ捧げます。って!」
「そこは前半のみで許して下さいよ」
「むしろ後半の方が大事だ。就活、上手くいかなくて無職になったら養ってくれ」
「それ嫌すぎる」
露骨に顔を顰めた雨宮を見て、僕は「冗談に決まってるだろ」と、声を出して笑った。
そんな時を経て──。
今、雨宮が羽ばたこうとしている。
ラッキーキャット信者だけにとどまらず、あの動画は『歌に酔いしれる猫の表情がたまらん』と、一般的な猫好きの間にまで広まっていった。
世界は猫好きで溢れ、猫の映像が動画再生数の上位を席巻している。そんな多くの猫好き達の中にも、雨宮の歌声に興味を持つ人がたくさん現れたのだ。
あの動画はこの先、まだまだ再生数を伸ばすだろう。
ふと、隣の日比野さんに目を向ける。
惜しみない拍手を送りながら、彼女は涙を流していた。
「日比野さん、うちの後輩どうでした?」
そっと声を掛けると、初音は前を向いたまま話し始めた。
「私ね。歌をうたってる人が嫌いだったの。ただあの人と同じ事をしている。それだけで許せなかった」
あの人が誰なのか、僕にはわからない。
それでも話を止めたりはせず、彼女の言葉に耳を傾けた。
「歌って、響くんだね。こんなに、届くんだね」
胸に両手を押し当て、ゆっくりとこちらを向いた日比野さんが微笑んだ。
「後輩くん、すごかったよ。真島くん、誘ってくれて有り難う!」
好きな人が笑っている。
それが、僕の心を堪らないほど嬉しくさせる。
「それ、直接あいつにも伝えてやって下さい。絶対に喜びます。この後、裏口に行きましょう」
「でも、公演の直後なのにいいの?」
「大丈夫です!」
言って僕は席を立ち、そっと日比野さんの手をとった。
「こっちです」
どさくさに紛れて手を繋いだ。
振り払われ無かったので、そのままギュッと力を込める。
そして、劇団七年生には珍しく人の賑わう客席の中をすり抜け、僕は彼女と一緒に雨宮の元へ向かう。そこで雨宮の高校時代の恩師と同級生を紹介され、一緒にラッキーキャットの話題で盛り上がった。
しかし、話題の流れで老婦人の息子の名前が出た直後に、日比野さんの顔色が一変する。その場で倒れてしまいそうな程に、血の気が引いていた。
僕は彼女に寄り添い、その場を後にする。
そして彼女の子供時代の話を、僕は知ったのだった。
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
✿ 私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい
設楽理沙
ライト文芸
累計ポイント110万ポイント超えました。皆さま、ありがとうございます。❀
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れたくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 25649字
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる