王子様に呪いをかけた罪で自ら国外追放された引きこもり魔女は変わり者の騎士と共に更生することを誓います 〜フローラと彼女の騎士の物語〜

保桜さやか

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1、プロローグ

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 アベンシャールという緑豊かな国にどんな困難な問題も魔法で解決し、難病さえもものの数秒で治してしまうという伝説の魔女がいた。

 彼女の噂は大陸をも超えた。

 王宮に仕える彼女はいつしか『王宮の魔女』と呼ばれ、人々に愛され続けてきた。

 どの国も彼女を欲したが、故郷をこよなく愛する彼女はアベンシャールを離れることはなかった。

 月日が経ち、アベンシャールの国に彼女を超える魔女が現れ、のちに国内中を脅かす大きな騒ぎを起こすこととなる。

 彼女は小さな魔女だった。

 好奇心にあふれ、祖母である伝説の魔女を誇りに思っていた。

 その小さな魔女は、アベンシャール国の末王子に呪いをかけた。

 もっとも脅威的な魔術を使って。

 アベンシャール城内に衝撃が走った。

 病に伏せた末王子の容態は戻ることなく、小さな魔女は国外追放されることとなる。

 その後、彼女の姿を見た者はいない。

 先の未来をもっとも期待されていた小さな魔女の悲しい末路だったと言われている。
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