保桜さやか

保桜さやか

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児童書・童話 連載中 長編
 ぼくの名前は殿村暁(とのむらあかつき)。中学一年生。  ぼくには三人の大好き親友がいて、大切な家族がいる。将来の夢は人の役に立てるお医者さんになること。穏やかで平和な町で家族のような人たちに囲まれて、ぼくはとても幸せに生きていた。  あの嫌な噂さえなければ。 『一に殿あり、五に姫ありけり』  誰が言い出したかはわからないけど、ぼくはこの忌々しいあだ名が付きまとわれることとなる。  ぼくと、そして、五組にいる姫野舞子(ひめのまいこ)という女の子のことを表す言葉だ。  姫野舞子は誰もが見惚れるくらいとてもきれい女の子だった。その名の通り、姫と呼ばれる気持ちもわからなくはない。  でも、殿という呼び方をされることや人に騒がれることが嫌だったぼくは、姫と呼ばれるそのあだ名を当たり前のように生活している彼女がとても嫌いだった。  そんなぼくらの常盤の町で、事件が起こり始めたのは、夏休みが始まる少し前のことだった。  生徒が少しずつ消えているというのだ。  終業式で、気をつけなさいと校長先生は言った。父も兄も、気をつけろと言った。  それでも少しずつ少しずつ、生徒たちが次々と消えていく。  昨日まで当たり前に会話を交わしていた仲間たちもみんな?  絶対許せない。僕は思った。  そして、僕の大切な仲間が、ひとり、またひとりと消えて行く。  そんなぼくの前にやってきたのは、親友を失った姫野舞子だった。  ぼくらは、平和な常盤の町を取り戻すため、ともに事件を調べることとなった。
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小説 212,838 位 / 212,838件 児童書・童話 4,034 位 / 4,034件
文字数 3,481 最終更新日 2025.08.03 登録日 2024.12.31
児童書・童話 連載中 長編
高校1年生の夏休み。 母親の紹介で名古屋市内にある古本屋さんでアルバイトをはじめた春咲うらら(16)は、『ファンタジートラブル受付課』という部署でのお仕事を任されることになる。 そこは、物語の世界の中でのお困りごとを解決するコールセンターだった。
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文字数 3,585 最終更新日 2025.08.03 登録日 2024.12.31
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