少年英雄の学園生活記

天満月

文字の大きさ
12 / 34

アテナの剣技

しおりを挟む
―パルデスの森―


ウラノス達1―Sクラスは、初の野外授業をパルデスの森で行っていた。へーベルトは1―Sクラス全員にある目標を、課せる。その目標、それは”3人一組になり、パルデスの森に棲まう魔物を15体討伐すること”だった。討伐した証として、討伐した魔物の尻尾または耳を戦利品として持ってくること。そして、共に目標を成し遂げるチームをへーベルトが持ってきたくじ引きで決めた結果。

ウラノス、アテナ、ゴウセの3人がチームとなった。

「よろしくな、二人とも」

「はい!よろしくお願いします。ウラノスさん!ゴウセさん!」

「こちらこそよろしく、アテナさん」

他の1―Sクラスの生徒も、3人一組になり
パルデスの森での、初めての野外授業が始まる。
と、思ったらウラノスはへーベルトに手招きされ
へーベルトの元に駆け寄る。

「何でしょ?」

「お前に言っておきたいことがある」

「?」

「お前はパルデスの森での戦闘は、極力控えろ。」

「ゴウセとアテナに戦闘を、任せると言うことですか?」

「そうだ」

へーベルトは、頭を少し縦に振り頷く。

「何故ですか?」

「お前が戦闘に加わっては、あの2人の実戦での経験値は少なくなる。お前は3年前に既に魔物との実戦は、済んでいるだろう。今更こんな初心者の森でお前が戦闘する意味がない」

なるほど。俺は既に3年前の魔王軍侵攻の時に、無数の魔物と殺り合ってるからか今更意味がないと...........。ん?あれ?何でへーベルト先生俺が3年前に魔物と戦闘してるって、知ってんだ!?

「ん?驚いているようだな。俺がお前の過去を知っていることに」

「え、えぇまぁ。でも、何故知ってるんですか?この事は、国王陛下と王妃様そして俺の両親しか知らないのに」

「3年前、俺もあの戦に参加してたんだよ。お前の親父さんの特別部隊の一員としてな。最初は信じられなかったぜ、13歳の少年が世界最強の一人に数えられる魔王を倒したってことに。でも、昨日お前に魔法階級聞いて神級まで使えると分かった時は、かなり遅めの鳥肌が立ったよ。まぁ俺らは陛下に口止めされてんだけどよ。特別部隊の全員な」

「そうだったんですね。分かりました!俺は2人の後ろで極力戦闘に参加しないようにします。ですが、2人もしくは片方のどちらかの命が危うくなった時は、俺が全力で守ります。」

「それでいい。頼んだぞ」

「はい」

へーベルト先生との会話が終わり、ウラノスが2人の元に戻り
ウラノスが戦闘に極力参加しないことを告げる。

「分かった。」

「分かりました!」

「お、お前らあっさりと了承するんだな。」

「どうせへーベルト先生に言われたんだろ?」

「そうだけど」

「なら、俺はそれに従うまでだよ」

「....そうか。2人共、頑張れよ」

「おう」

「はい!」

へーベルト先生が、生徒達の近くまで近づき
始まりの合図を出す。

「これより、パルデスの森でよ実戦戦闘を行う。全員用意はいいな?」

「「「「「はい!」」」」」

こうして、パルデスの森での初野外授業が幕を開ける。

―パルデスの森―

「アテナさん!そっち任せる!」

「分かりました!」

2人は今パルデスの森でよく見かける魔物〔ブラックファング〕と、戦闘を行っていた。そして、やや2人が押されていた。

でも、大丈夫だろう。あの二人なら

「まだ未完成ですが....私の1日の特訓成果お見せします!」

アテナは、手に持つ双剣を前で交差させながらこう叫ぶ

「二重属性魔法付与!『双剣技=炎光乱舞エンコウランブ』」

すげぇなアテナ。へーベルト先生に出された課題の更に上を行きやがった!しかも、経った1日で!天才かよ!凄すぎだろ!

双剣に二重で火属性と光属性を付与させ、さらに、その炎光を己の体に付与させた。
アテナの姿は、光り輝く炎を纏った双剣を持ち
同じく光り輝く炎の鎧を付与させた姿があった。その姿は正しく、絢爛豪華という言葉が似合う姿だった。

「やった!成功しました!....はっ!成功に浸っている場合では、ありませんでした!今は私の全力を持って、魔物を倒すだけです!」

双剣を体より少し後ろに構え、足に力を入れたら直ぐに足を前へと踏み込む。その場から姿が消え、次に姿を見た時にはブラックファングの背後だった。

「さよならです。『双天燦爛ソウテンサンラン』」

美しく輝く双剣を、下から同時に薙ぎ払う。

「クゥゥゥン」

ブラックファングは、そう鳴き声を上げながら絶命する。
アテナがブラックファングを討伐をし終えた数秒後、アテナの『双剣技=炎光乱舞』は消えてしまう。

「まだ数秒しか持ちませんか…」

アテナはそう呟きながら、気を失って前へと倒れる。
しかし、ウラノスが前でアテナを受け止めて心の中でこう呟く。

いや、1日でそこまで出来たのは凄いぜ。アテナ頑張ったな

「さて、後はゴウセか」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

犬の散歩中に異世界召喚されました

おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。 何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。 カミサマの許可はもらいました。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...