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【28:天心君は、どう思ってるん?】
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「ところで天心君って、さくらのことをどう思ってるん?」
お姉ちゃんはベッドに私と並んで腰掛けて、訊いてきた。
天心君が私をどう思ってるか。
正直、よくわからない。
「怖いとか、攻撃的だとか、たまに言われる」
「そ、そうなんだ。他には?」
「隣の席になったのが、どん底ではないにしても不幸だと思ってるみたい」
「あ、あんた。もしかして嫌われてる?」
ああ、お姉ちゃん。そんな憐れむような目で見ないで。天心君から嫌われてるとまでは思いたくない。
「そんな相手なのに、奥手のさくらが積極的にいくなんて珍しいね。そんなに好きなんだ?」
「そんなに好きっていうか、なんか気になるのよね」
「あんたさっき、好きだって言ってたじゃん」
「そ、そうだね、あはは」
あちゃ、やっぱり聞かれてた。お姉ちゃんは、どこから聞いてたんだろ?
「どんなとこが好きなの?」
「いや、別に。真面目でいい人そうだけど、特には……」
「ふぅん」
天心君の霊力のこととか、危ない所を二度も助けてもらったとか、お姉ちゃんには言えないしなぁ。
「これ巫女よ。お前さっきは、天心から溢れ出る気に、凄く魅力を感じるとか言っておったくせに」
こら、ロリ神様。いらんこと言わなくていいの。まあ、お姉ちゃんには聞こえないからいいけど。
「まぁいいや。じゃあ二、三アドバイスをば。まずは『あからさまじゃなく、好意を伝える方法』ね。
あっ、やっとキタ! それそれ。
お姉ちゃんの顔をしっかり見て、聞き逃さないようにしなきゃ。
「うん」
「相手を『いい人』と『優しさ』で褒める」
「うん」
「『天心君っていい人だね』『天心君って優しいね』。これをちょっとはにかんだ笑顔とか、上目遣いで言うわけよ~」
「うん」
「これで男はくらっとくるね!」
なるほど。
でも、はにかんだ笑顔?
上目遣い?
そんな態度、私にできるかな?
──不安しかない。
「それと『プレゼントや会話であなたを気にかけてるよ』作戦!」
「プレゼントで釣るの?」
「違う。モノで釣るんじゃない」
お姉ちゃんは人差し指を立てて、左右に振って「チッチッチッ」と舌を鳴らす。いちいち芝居掛かってる。
「相手を釣ろうとして、がっつりしたプレゼントするなんてダメだからね。『プレゼントは、わ、た、し!』とかは最悪」
いきなりそんなこと、言いませんって!
なんでお姉ちゃんは、すぐに思考がエロ方面に行くかなぁ。
あ、もしかしてお姉ちゃん、過去にコレをやっちゃったとか?
私がジトッとした目で見てたら、お姉ちゃんはあせあせして「冗談よー」と苦笑いしてる。ん~これはやっぱり『自分がやっちゃった疑惑』が怪しいな。
「じゃあ、どんなのがいいの?」
「そうだね。例えば彼の好みとか興味があるもので、たまたま貰ったとか言って渡す。これって友達同士でもすることだから、別に好きな人だけにすることじゃないよね」
「そうだね」
「これのポイントは『あなたの好きなこととか、ちゃんと知ってるよ』アピールね。相手は、自分のことを見てくれてるんだあって、意識するわけ」
「うん、わかる」
「でしょ、でしょ!」
なんだかお姉ちゃん、嬉しそうだ。
「プレゼントに限らず会話でもそうだけど、あなたのことをちゃんと知ってるよってアピールは、結構効くのであーる」
お姉ちゃんは人差し指を立てて、なぜだか得意げな博士口調になってるよ。なんでお姉ちゃんは、こんなに楽しそうなんだろ?
ホントお姉ちゃんは、恋愛話が好きだな。恋愛オタクだ。
「で、その天心君の好みとか、興味あることって何?」
あ、えっと……彼の好みかぁ。
「全然わからない」
「え? マジ?」
「うん」
「あんた、ホントに彼のこと好きなの? 好きならその彼に興味持つでしょ?」
確かにそうなんだけど、そういえばずっと天心君の霊力にばかり興味を持ってたなぁ。こんなこと、お姉ちゃんには言えないけど。
もしかして私、霊力オタク?
まぁそれは否定できないけど、でもそれ以外で天心君に対する興味って……
──いや、ある! めっちゃくちゃ、あるわ。天心君のことをもっと知りたい。
「うん、あるよ彼に対する興味。今まで知る機会がなかっただけ」
そういえば、もっと天心君のこと知りたい。
ほとんど何も知らないもん。
そう思ったら、なぜかふと月影日和ちゃんの顔が思い浮かんだ。
彼女、天心君の幼なじみって言ってたから、きっと私の知らない彼のことを、いっぱい知ってるんだろうなぁ。
あれ?
なんか急に、彼女に対してムカムカしてきた。これって嫉妬?
そういえば一緒にカラオケ行く時も、天心君が日和ちゃんとイチャコラしてて、無性に腹が立ったっけ。
あの時は曖昧だったけど、あれも嫉妬だったんだ。
「あの……さくら? めっちゃ怖い顔してるけど、どうしたの?」
「えっ? あはは、なんでもない。彼に興味はあるのに、何も彼のことを知らないなぁって思った」
「そっか。よしよし、妹よ。これからたくさん彼のことを知っていこうね。それがまた恋のいいところさ」
お姉ちゃんは、なぜか遠くを見る目つきになってる。どうしたの? 遠き良き過去に、思いを馳せてるのかしら?
「あの……お姉ちゃん、大丈夫?」
「えっ? 何を言ってるんだね、さくら君! お姉ちゃんは大丈夫に決まってるだろうが」
いや、あんまり大丈夫そうじゃないけど。
この姉は、時々魂がどこか遠くに行っちゃうなぁ。
「で、まあそういうことだよ、さくら。彼のことを知れば、何をプレゼントしたらいいかわかるようになるから。どんどん彼のことを知りたまえ!」
「う、うん」
お姉ちゃんは人差し指を私の目の前に突き出して、ビシっと私の顔を指差してる。
なんか凄く自信満々でアドバイスくれるんだけど……
ホントにお姉ちゃん自身の恋は、大丈夫なのかしらん?
「それと、もう一つアドバイスよ、さくら。もっと彼をきゅんとさせるような、可愛い服を買え。あんたが持ってるのは、白いワンピースとか、いかにも清楚なお嬢様みたいな、言い方を変えたらダサい服ばっかだし」
「さっき着てたのはダメ?」
「あれは悪くないけど、さっき言ったように、ここぞという時に使う勝負服よ」
「ここぞって?」
「何を言ってるの、さくら。あんたももう子供じゃないんだから、ここぞと言えばわかるよね?」
「え?」
「まさかわからないの? 『いいだろ、さくら』『いやん、こわい』『大切にするから』『優しくしてね♡』『うん、もちろんだ』『あん♡』」
は? なにこれ?
お姉ちゃんが、突然身悶えながら、ひとり芝居をやりだした。
──と思ったら、急に我に返って、真顔で私を見た。
「まあ、こういうことよ」
だぁーっ! この姉は、なにエッチな一人芝居をしてるの!?
どんだけ妄想炸裂してるのー!?
お姉ちゃんはベッドに私と並んで腰掛けて、訊いてきた。
天心君が私をどう思ってるか。
正直、よくわからない。
「怖いとか、攻撃的だとか、たまに言われる」
「そ、そうなんだ。他には?」
「隣の席になったのが、どん底ではないにしても不幸だと思ってるみたい」
「あ、あんた。もしかして嫌われてる?」
ああ、お姉ちゃん。そんな憐れむような目で見ないで。天心君から嫌われてるとまでは思いたくない。
「そんな相手なのに、奥手のさくらが積極的にいくなんて珍しいね。そんなに好きなんだ?」
「そんなに好きっていうか、なんか気になるのよね」
「あんたさっき、好きだって言ってたじゃん」
「そ、そうだね、あはは」
あちゃ、やっぱり聞かれてた。お姉ちゃんは、どこから聞いてたんだろ?
「どんなとこが好きなの?」
「いや、別に。真面目でいい人そうだけど、特には……」
「ふぅん」
天心君の霊力のこととか、危ない所を二度も助けてもらったとか、お姉ちゃんには言えないしなぁ。
「これ巫女よ。お前さっきは、天心から溢れ出る気に、凄く魅力を感じるとか言っておったくせに」
こら、ロリ神様。いらんこと言わなくていいの。まあ、お姉ちゃんには聞こえないからいいけど。
「まぁいいや。じゃあ二、三アドバイスをば。まずは『あからさまじゃなく、好意を伝える方法』ね。
あっ、やっとキタ! それそれ。
お姉ちゃんの顔をしっかり見て、聞き逃さないようにしなきゃ。
「うん」
「相手を『いい人』と『優しさ』で褒める」
「うん」
「『天心君っていい人だね』『天心君って優しいね』。これをちょっとはにかんだ笑顔とか、上目遣いで言うわけよ~」
「うん」
「これで男はくらっとくるね!」
なるほど。
でも、はにかんだ笑顔?
上目遣い?
そんな態度、私にできるかな?
──不安しかない。
「それと『プレゼントや会話であなたを気にかけてるよ』作戦!」
「プレゼントで釣るの?」
「違う。モノで釣るんじゃない」
お姉ちゃんは人差し指を立てて、左右に振って「チッチッチッ」と舌を鳴らす。いちいち芝居掛かってる。
「相手を釣ろうとして、がっつりしたプレゼントするなんてダメだからね。『プレゼントは、わ、た、し!』とかは最悪」
いきなりそんなこと、言いませんって!
なんでお姉ちゃんは、すぐに思考がエロ方面に行くかなぁ。
あ、もしかしてお姉ちゃん、過去にコレをやっちゃったとか?
私がジトッとした目で見てたら、お姉ちゃんはあせあせして「冗談よー」と苦笑いしてる。ん~これはやっぱり『自分がやっちゃった疑惑』が怪しいな。
「じゃあ、どんなのがいいの?」
「そうだね。例えば彼の好みとか興味があるもので、たまたま貰ったとか言って渡す。これって友達同士でもすることだから、別に好きな人だけにすることじゃないよね」
「そうだね」
「これのポイントは『あなたの好きなこととか、ちゃんと知ってるよ』アピールね。相手は、自分のことを見てくれてるんだあって、意識するわけ」
「うん、わかる」
「でしょ、でしょ!」
なんだかお姉ちゃん、嬉しそうだ。
「プレゼントに限らず会話でもそうだけど、あなたのことをちゃんと知ってるよってアピールは、結構効くのであーる」
お姉ちゃんは人差し指を立てて、なぜだか得意げな博士口調になってるよ。なんでお姉ちゃんは、こんなに楽しそうなんだろ?
ホントお姉ちゃんは、恋愛話が好きだな。恋愛オタクだ。
「で、その天心君の好みとか、興味あることって何?」
あ、えっと……彼の好みかぁ。
「全然わからない」
「え? マジ?」
「うん」
「あんた、ホントに彼のこと好きなの? 好きならその彼に興味持つでしょ?」
確かにそうなんだけど、そういえばずっと天心君の霊力にばかり興味を持ってたなぁ。こんなこと、お姉ちゃんには言えないけど。
もしかして私、霊力オタク?
まぁそれは否定できないけど、でもそれ以外で天心君に対する興味って……
──いや、ある! めっちゃくちゃ、あるわ。天心君のことをもっと知りたい。
「うん、あるよ彼に対する興味。今まで知る機会がなかっただけ」
そういえば、もっと天心君のこと知りたい。
ほとんど何も知らないもん。
そう思ったら、なぜかふと月影日和ちゃんの顔が思い浮かんだ。
彼女、天心君の幼なじみって言ってたから、きっと私の知らない彼のことを、いっぱい知ってるんだろうなぁ。
あれ?
なんか急に、彼女に対してムカムカしてきた。これって嫉妬?
そういえば一緒にカラオケ行く時も、天心君が日和ちゃんとイチャコラしてて、無性に腹が立ったっけ。
あの時は曖昧だったけど、あれも嫉妬だったんだ。
「あの……さくら? めっちゃ怖い顔してるけど、どうしたの?」
「えっ? あはは、なんでもない。彼に興味はあるのに、何も彼のことを知らないなぁって思った」
「そっか。よしよし、妹よ。これからたくさん彼のことを知っていこうね。それがまた恋のいいところさ」
お姉ちゃんは、なぜか遠くを見る目つきになってる。どうしたの? 遠き良き過去に、思いを馳せてるのかしら?
「あの……お姉ちゃん、大丈夫?」
「えっ? 何を言ってるんだね、さくら君! お姉ちゃんは大丈夫に決まってるだろうが」
いや、あんまり大丈夫そうじゃないけど。
この姉は、時々魂がどこか遠くに行っちゃうなぁ。
「で、まあそういうことだよ、さくら。彼のことを知れば、何をプレゼントしたらいいかわかるようになるから。どんどん彼のことを知りたまえ!」
「う、うん」
お姉ちゃんは人差し指を私の目の前に突き出して、ビシっと私の顔を指差してる。
なんか凄く自信満々でアドバイスくれるんだけど……
ホントにお姉ちゃん自身の恋は、大丈夫なのかしらん?
「それと、もう一つアドバイスよ、さくら。もっと彼をきゅんとさせるような、可愛い服を買え。あんたが持ってるのは、白いワンピースとか、いかにも清楚なお嬢様みたいな、言い方を変えたらダサい服ばっかだし」
「さっき着てたのはダメ?」
「あれは悪くないけど、さっき言ったように、ここぞという時に使う勝負服よ」
「ここぞって?」
「何を言ってるの、さくら。あんたももう子供じゃないんだから、ここぞと言えばわかるよね?」
「え?」
「まさかわからないの? 『いいだろ、さくら』『いやん、こわい』『大切にするから』『優しくしてね♡』『うん、もちろんだ』『あん♡』」
は? なにこれ?
お姉ちゃんが、突然身悶えながら、ひとり芝居をやりだした。
──と思ったら、急に我に返って、真顔で私を見た。
「まあ、こういうことよ」
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