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貉同士の戦い
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団長のリンチ事件については轟の仲間の刑事上がりに頼むことにした。
黒崎のところは作業ごとに現金で支払いがされるが、ベンチャーの旗手は定額で振り込みがある。Nビルに呼び出しがあり、出かけてみるが今日は藤尾が顔を出した。ミーが二人分のコーヒーを入れてくれる。
「今度は秘書室長ですね」
藤尾がどこまで聞かされているのか分からないが、陽気に声をかける。
「藤尾社長に赤坂の近況を聞いておいてください。1時間後には社長と出かけていただきます」
ミーが冷たく言い放つと、応接室を閉める。
「貴方が仲間でほっとしましたよ。どちらかと言うと黒崎さんや小林さんは肌に合わないのですわ」
と言いながら、赤坂の地上げの地図を広げる。
「社長は隠し事は嫌がりますから、現状の話をしっかりします。2回に分けてM商事から買い取った部分は緑と黄色の区画です。で赤い部分がまだM商事で抱えているところです」
「この水色の部分は?」
「これは当初からこの会社が買い上げていた部分です」
「同じくらいの広さで紫色の地域が点々とありますが?」
「これはお仲間の会社が買い上げている部分です」
「お仲間?」
「もう何人かは会われたと思いますよ。実はM商事の会長も初めはお仲間の一人でした。それが途中でS銀行と組んで暴走し始めたようです」
「それでは説明がつきませんよね。S銀行は今こちらの会社についていますよね?」
「よく分かりませんが、S銀行にも派閥があるようで、頭取争いをされている方が会長についているということです」
「M商事も同じ貉ですね」
「あたしには関係ない話ですが、今の状態ではM商事の土地は死地です。実はこの紫色の部分のさる会社ならその土地は幹線に繋がるのですよ。ぎりぎりまで引っ張ってそこに繋いでほしいこれが社長の本音です」
どうも自分では説明しないタイプのようだ。だが、専門家の説明のほうが理解しやすい。
「もうすぐ車が付きます。出かけてください」
ミーの声がドア向こうでした。
黒崎のところは作業ごとに現金で支払いがされるが、ベンチャーの旗手は定額で振り込みがある。Nビルに呼び出しがあり、出かけてみるが今日は藤尾が顔を出した。ミーが二人分のコーヒーを入れてくれる。
「今度は秘書室長ですね」
藤尾がどこまで聞かされているのか分からないが、陽気に声をかける。
「藤尾社長に赤坂の近況を聞いておいてください。1時間後には社長と出かけていただきます」
ミーが冷たく言い放つと、応接室を閉める。
「貴方が仲間でほっとしましたよ。どちらかと言うと黒崎さんや小林さんは肌に合わないのですわ」
と言いながら、赤坂の地上げの地図を広げる。
「社長は隠し事は嫌がりますから、現状の話をしっかりします。2回に分けてM商事から買い取った部分は緑と黄色の区画です。で赤い部分がまだM商事で抱えているところです」
「この水色の部分は?」
「これは当初からこの会社が買い上げていた部分です」
「同じくらいの広さで紫色の地域が点々とありますが?」
「これはお仲間の会社が買い上げている部分です」
「お仲間?」
「もう何人かは会われたと思いますよ。実はM商事の会長も初めはお仲間の一人でした。それが途中でS銀行と組んで暴走し始めたようです」
「それでは説明がつきませんよね。S銀行は今こちらの会社についていますよね?」
「よく分かりませんが、S銀行にも派閥があるようで、頭取争いをされている方が会長についているということです」
「M商事も同じ貉ですね」
「あたしには関係ない話ですが、今の状態ではM商事の土地は死地です。実はこの紫色の部分のさる会社ならその土地は幹線に繋がるのですよ。ぎりぎりまで引っ張ってそこに繋いでほしいこれが社長の本音です」
どうも自分では説明しないタイプのようだ。だが、専門家の説明のほうが理解しやすい。
「もうすぐ車が付きます。出かけてください」
ミーの声がドア向こうでした。
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