上 下
103 / 233

動乱2

しおりを挟む
 未明に茉緒は馬を走らせて王宮に行く。リーが王の部屋に向かえる。
「戻ってきてそうそう悪いな?」
「悪いと言う顔ではないですよ」
 王は頭を掻いて笑っている。
「実は私は親衛隊5百を連れて部族会議に出るのだ。ここも気をつけないとラオスと同じ運命になる。最近アユタヤにもアヘンが入ってきてそれが部族にも流れえている。調査しているが和寇が持ち込んでいるようだ。密輸のルートがアユタヤ内にあるらしい。水軍に調べさせている」
「日本もアヘンで犯されてきている」
「イギリスの商船で台湾に運ばれているのを見た。一度湾岸国で提唱することが必要ですね」
 隣でリーが記録を取っている。もう立派な内監だ。
「それは私が段取りします」
 王宮を出ると九郎を先頭に果心も騎馬にまたがっている。広場の方は親衛隊が整列している。
「何を用意した?」
「鉄砲を50艇と火薬玉を百馬の両側に積んでいます。今回はビルマに寄らずラオスに入ります」
 ビルマの国境を超えるところで、最初の下忍が繋ぎをつけてくる。
「護衛隊がラオスの国境で襲撃に会って山側に逃げたそうです」
「他の下忍は?」
「2人が逃げ込んだ護衛隊を探しています。後2人はラオスに入りました」
 まだ日では実戦は無理だったのだろうか。





しおりを挟む

処理中です...