166 / 233
侵略1
しおりを挟む
日本に寄っていた南蛮船が戻ってきた。茉緒の館に船長が報告に来る。
「日本はどうだ?」
「隠岐も今回で終わりです。長崎ではもう利益は難しいです」
「とことんやる気だな」
「次は伝手をつけておきましたが琉球で薩摩と取引を始めます」
茉緒は地球儀を回して琉球を探すが見当たらない。船長が小さな豆粒の島を指す。
「それと帰りに香港の商館に寄りましたが、今香港はどうも変です。それで荷を積み替え商館の下忍を入れ替えて乗せてきました」
その言葉を待っていたように下忍が姿を現す。
「東インド会社の商船が港で実弾を総督府に撃ち込んだようです」
「またどうして?」
「和寇の船からアヘンを警備艇が押収して船長を逮捕したのです。もちろん警備艇は商人が握っていますが、総督府がこれを受け入れたのです。それで警備艇と和寇船が睨み合っていたところに東インド会社の統括部長が」
このために香港に向かったのだ。
「総督府の事務官と兵が5人死亡し、総督自身が東インド会社の商船に身柄拘束されています」
「それは逆だな」
「それで商人代表が抗議をして警備艇が東インド会社の商船を取り囲んでいます」
「何艇いる?」
「今までいた1艇に加えてもう3艇が。それに和寇船が5百隻集まっています」
遂に東インド会社が正体を現したのだ。
「日本はどうだ?」
「隠岐も今回で終わりです。長崎ではもう利益は難しいです」
「とことんやる気だな」
「次は伝手をつけておきましたが琉球で薩摩と取引を始めます」
茉緒は地球儀を回して琉球を探すが見当たらない。船長が小さな豆粒の島を指す。
「それと帰りに香港の商館に寄りましたが、今香港はどうも変です。それで荷を積み替え商館の下忍を入れ替えて乗せてきました」
その言葉を待っていたように下忍が姿を現す。
「東インド会社の商船が港で実弾を総督府に撃ち込んだようです」
「またどうして?」
「和寇の船からアヘンを警備艇が押収して船長を逮捕したのです。もちろん警備艇は商人が握っていますが、総督府がこれを受け入れたのです。それで警備艇と和寇船が睨み合っていたところに東インド会社の統括部長が」
このために香港に向かったのだ。
「総督府の事務官と兵が5人死亡し、総督自身が東インド会社の商船に身柄拘束されています」
「それは逆だな」
「それで商人代表が抗議をして警備艇が東インド会社の商船を取り囲んでいます」
「何艇いる?」
「今までいた1艇に加えてもう3艇が。それに和寇船が5百隻集まっています」
遂に東インド会社が正体を現したのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる