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侵略5

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 夜のうちに総監府に凜が九郎と下忍を連れて忍び込んだ。茉緒は李親子と商人会に出た。商人会館は李の商館の並びにある。ここは堺と同じで8人衆が運営をしている。李はその中の座長だ。彼は息子に東インド会社の話をさせて、その後茉緒が兄の死因を説明した。
「私は戦おうと思う」
 座長が決心をした。これに対して全員が賛成をした。今まで止めていたのが座長だったのだ。
「香港の警備艇は?」
「隊長はここの商人の息子で今呼んでいます」
 警備艇の隊長が入ってくる。李課長と握手をしている。
「警備艇は?」
「百隻はあります」
「明日港を封鎖できますか?それから総督府に百ほど集めれますか?」
「どちらも出来ます」
「民兵も3百出しましょう」
「総督を殺人罪で逮捕するのです。これなら東インド会社も口を挟めませんよ」
 ちょうどその時戸が開いて凜が担架を担いだ下忍を連れて入ってくる。李の兄の遺体だ。
「総督の部屋には短銃も残っていました」
「九郎、警備艇を借りて今夜下忍を30人連れてくるんだ。それと一緒に行った凜は?」
「総督府に忍び込むと」






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