223 / 233
嵐3
しおりを挟む
新船に乗り込んでスラトに向かったのは影武者が自然に入れ替われるようになった頃だ。今回は約束通り凜がフランスの下士官と乗り込んだ。二人が抱き合うとをまじかで見ているのはやはりイラつく。2日後インド洋に出る。船長が慎重に出来るだけ外海を回る。この辺りで各国の軍船と出会って砲撃を受けたことは度々だ。アユタヤの旗を掲げることができないのだ。
「気をつけてくだい」
船長の声で海を見る。スペインの艦隊だ。3艇がいる。
「見つけられたようです」
「よし、戦闘態勢に入る。魚雷を試してみる用意をしろ」
第1船長は歴戦のつわものだ。ゆっくりと外海を回っている。3艇の一番端だけを狙っているようだ。大砲の飛距離も船足も互角だ。すでにスペインの艦隊から大砲が撃たれている。まだ届かない範囲をうまく回っている。遂に真横まで来た。
フランスの下士官が手を上げた。2発の魚雷が発射された。船長はさらに外洋を走る。ようやくスペイン艦隊も慌てて向きを変える。
「魚雷は大丈夫か?」
「見ていてください」
下士官の横には凜も来ている。1発目が僅か手前で爆発する。
「次は当たります」
と言う声と同時に船腹に爆発が起こる。思ったよりの威力だ。
「魚雷を使ったのはまだどの国も初めてですよ」
「これはすべての南蛮船に搭載しよう」
ここを抜けるともうスラトは近い。船足を緩めて海岸線に近づく。港に南蛮船の帆が見える。突き出した岬に大砲が据えられている。アユタヤの入り江の倍の広さがある。建物から人が溢れ出てくる。ここが新しい基地になる。
「気をつけてくだい」
船長の声で海を見る。スペインの艦隊だ。3艇がいる。
「見つけられたようです」
「よし、戦闘態勢に入る。魚雷を試してみる用意をしろ」
第1船長は歴戦のつわものだ。ゆっくりと外海を回っている。3艇の一番端だけを狙っているようだ。大砲の飛距離も船足も互角だ。すでにスペインの艦隊から大砲が撃たれている。まだ届かない範囲をうまく回っている。遂に真横まで来た。
フランスの下士官が手を上げた。2発の魚雷が発射された。船長はさらに外洋を走る。ようやくスペイン艦隊も慌てて向きを変える。
「魚雷は大丈夫か?」
「見ていてください」
下士官の横には凜も来ている。1発目が僅か手前で爆発する。
「次は当たります」
と言う声と同時に船腹に爆発が起こる。思ったよりの威力だ。
「魚雷を使ったのはまだどの国も初めてですよ」
「これはすべての南蛮船に搭載しよう」
ここを抜けるともうスラトは近い。船足を緩めて海岸線に近づく。港に南蛮船の帆が見える。突き出した岬に大砲が据えられている。アユタヤの入り江の倍の広さがある。建物から人が溢れ出てくる。ここが新しい基地になる。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる