復讐の芽***藤林長門守***

夢人

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京へ5

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 荷を届けてから松永弾正の屋敷に3日も留め置かれている。隊長は試し打ちに毎日出ている。人夫は京の町に繰り出しているが、忍者は一つの部屋に閉じ込められて朝から酒盛りをしている。松永弾正は初めての忍者に警戒しているのだろう。茉緒は酒を飲みまがら窓の外の景色を眺めながらうとうとしている。
 あの藤林がいた崖に茉緒が立っている。今忍者を切った手ごたえが残っている。たが背中から殺気が刺さる。茉緒は剣を後ろに払う。
「ふふ。それで儂は切れない」
 白髪の老人が笹を手に立っている。目は老人のものではない。
「藤林か?」
 次の瞬間ふわりと飛んできて笹が顔を打つ。殺されている。同時に剣を振り下ろしたが空を切っている。体中に冷たい汗が噴き出す。もう茉緒の横に来ていて足払いをかけられた。まるで子供のようにあしらわれている。抑え込まれると金縛りにあったように動けない。無造作に胸を掻き拡げて乳首を吸う。
「女の味がしない」
 でも乳首が立っている。これは凛に舐められた時もそうなる。
「ああ!」
 隣の女忍が驚いて茉緒を見る。夢のようだ。だが体はびっしょり濡れている。それと乳首も立ったままだ。
 襖があいて女中が顔を出す。京人形のような女だ。
「弾正様がお戻りです」





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