復讐の芽***藤林長門守***

夢人

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地に潜る11

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 朝鮮出兵が泥沼化している。大阪城はそれとは無関係に大阪の町に聳えている。秀吉の周りはいつの間にか様変わりしている。利休も昔ほどの力をなくしている。茉緒は材木問屋として相当な材木を大阪城に入れた。廻船を5隻をフル回転させた。今では堺では少し有名になりすぎた。もちろん表向きの主人は年老いた下忍だ。
「凛さまが2階に来られています」
 材木問屋では廻船の女船頭だ。
「姉さん女船頭も似合っていますね」
「伊賀はどうだ?」
「あれから服部の動きが止まっています。源爺は手紙を貰って下忍を5人連れて港までの道にもう半月入っています。今回は若手を半分入れて20人体制で来ました」
「何かあるのか?」
「それが息子の半蔵が50人連れて昨日堺に入ったようです」
「最近は半蔵が指揮を執ってるようだな?」
「ええ、鉄砲傷から一線を引いたと聞いています」
 まやかしの道での戦いを思い出した。茉緒が鉄砲を採りいれるのを決めた事件だ。
「今回は秀吉との家康の面談の警護だと言うことです」
「すでに畿内の服部が警護していると?」
「そうなんです。何か別の動きかと」
 今の秀吉は一枚岩ではなくなっている。それと朝鮮撤兵も堺の商人には話題に上っている。朝鮮出兵に加わらなかった家康の力はあなどり難いものになっている。
「久しぶりに泊まるか?」
 二人にはもうわだかまりはない。

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