式神

夢人

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陰謀19

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 本能寺に戻るとすぐに信長の部屋の上の天井裏に潜った。すでに辺りは真っ暗だ。だが部屋には信長と森蘭丸が向かい合って座っている。
「光秀は?」
「明日丹波に立つと命令を出しています。早馬を用意して動けば知らせが届きます。家康はすでに堺に着き見物をしているようです」
「光秀は五分五分だな?」
 部屋には弓や鉄砲が立てかけてあり物々しい雰囲気だ。
「関白殿は約束通りに貴賓室を開放してくれ武器も運び込み済です。地下道は念のための今夜から蝋燭を灯しています」
「信忠には?」
「はい。念のために殿の後さらに念を押しておきました」
「幾ら預けたのか?」
「1万5千の精鋭です。明智の軍に負けることはありません」
「なぜか心配なのだ信忠には。あれは裏を読めぬ男なのだ。秀吉の動きは?」
「高松城で水攻めで動けないと思います」
「援軍依頼を見れば光秀と組むようなことはないな?もし攻め込まれたら小姓達でどの位持つ?」
「腕の立つものを揃えていますから半刻かと?50人のうち大半を失うことになるかと」
「弟達は連れて行ってやれ」
 秀吉が援軍依頼を文を信長に出したと礫から報告があった。
 問題は黒田官兵衛だな。蠍が地下道の出口に構えている。官兵衛の動きを想像するが彼の力では秀吉軍を動かすことはできない。秀吉を口説いて光秀の加わるなら当然もう動いていなければならない。秀吉からも加わる話は一切出ていない。やはり傍観している気なのかもしれない。
 声が聞こえないと覗くと信長が蘭丸の尻に跨っている。いつもと違う激しい信長の動きだ。信長はこの仕掛けに陶酔しているのではないだろうか。朱雀は揚羽の裸を思う浮かべている。どうも朱雀もまた同性の女にしか興味がわかないのだ。






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