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二人の家康7
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狼が入れ替わる日が来て蝙蝠達が陽動作戦を起こした。だがこれに重なるように服部の大規模な襲撃があった。百人ほどが攻めてきて入り乱れるが急に四方に逃げ出す。すると櫓の鍵が開いて服部が攻め込んでくる。狗は天井裏に入ってきた狼に伏せるように合図を送る。
櫓の入り口で剣が交わる音がする。2階に修験者に守られた覆面をした影武者が上がってくる。その一人が揚羽だ。揚羽は登ってきた服部を2人切り倒す。だが3人目の剣が鋭く揚羽が壁に飛ばされる。狗は狼に手を出すなと目で伝える。
「揚羽だな?」
「半蔵だな?」
影武者には式神が守っている。揚羽と半蔵が2度入れ替わる。腕は半蔵が上だ。すでに右肩を軽く切られている。
「天海は何を企んでいる?」
「今回は強気なのね?」
恐らく家康の直接の指示が出ているのだ。でなければ半蔵自身が出てくることはない。半蔵が隙を見て手裏剣を投げる。それを止める余裕が揚羽にはない。その手裏剣に式神が飛ぶ。自らの体で影武者を守った。揚羽が飛び上がった。半蔵も同時に飛び上って剣を交える。
半刻も戦っていると揚羽は切られる。ここで影武者が殺されるわけにはいかない。狗はそんな気がした。飛び降りた半蔵が同時に手裏剣を投げて飛び込む。その瞬間狗は手裏剣を投げつけた。狼が驚いた眼で見ている。半蔵の剣が僅かずれて揚羽の脇腹を突き刺した。
その時服部の笛が鳴った。2階を上がってきたのは京之助だ。上り口で服部の下忍を2人切り倒した。半蔵は揚羽をちらっと見て反転した。京之助の一撃を避けるように半蔵は姿を消した。これからさらに激しく柳生と服部の闇の戦いは続く。
その頃堀の埋め立てで再び戦いの火が付いた。これは家康の作戦だ。
櫓の入り口で剣が交わる音がする。2階に修験者に守られた覆面をした影武者が上がってくる。その一人が揚羽だ。揚羽は登ってきた服部を2人切り倒す。だが3人目の剣が鋭く揚羽が壁に飛ばされる。狗は狼に手を出すなと目で伝える。
「揚羽だな?」
「半蔵だな?」
影武者には式神が守っている。揚羽と半蔵が2度入れ替わる。腕は半蔵が上だ。すでに右肩を軽く切られている。
「天海は何を企んでいる?」
「今回は強気なのね?」
恐らく家康の直接の指示が出ているのだ。でなければ半蔵自身が出てくることはない。半蔵が隙を見て手裏剣を投げる。それを止める余裕が揚羽にはない。その手裏剣に式神が飛ぶ。自らの体で影武者を守った。揚羽が飛び上がった。半蔵も同時に飛び上って剣を交える。
半刻も戦っていると揚羽は切られる。ここで影武者が殺されるわけにはいかない。狗はそんな気がした。飛び降りた半蔵が同時に手裏剣を投げて飛び込む。その瞬間狗は手裏剣を投げつけた。狼が驚いた眼で見ている。半蔵の剣が僅かずれて揚羽の脇腹を突き刺した。
その時服部の笛が鳴った。2階を上がってきたのは京之助だ。上り口で服部の下忍を2人切り倒した。半蔵は揚羽をちらっと見て反転した。京之助の一撃を避けるように半蔵は姿を消した。これからさらに激しく柳生と服部の闇の戦いは続く。
その頃堀の埋め立てで再び戦いの火が付いた。これは家康の作戦だ。
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