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叛乱7
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赤坂のメンバーの第1陣25人が自己都合で退職することが決まった。元社長室長と入念な打ち合わせをして窓際教室のメンバーの転職内定組を加えて50人として社長に申請した。赤坂の仕組みを本社にはまだ知られたくないのだ。専務も含めて赤坂は厄介な不良債権が消えるくらいにしか思っていない。だがこれは完成すれば1兆円の価値はあるのだ。だからオーナーと不動産会社の会長が手を出したのだ。だがなぜ再建処理部長が手を出したのかは分からない。
社長の反応はなかったが本社の専務からはすぐに来るようにと指示が来た。恐らく赤坂の件ではなく第3陣の窓際教室の受け入れは中止したいと書いていたのだ。
何時ものように銀座の本社に呼んでおきながら1時間も待たせる。中から元開発部長が出てきて怪訝そうに私の顔を見る。彼は最大の戦犯取締役なのにいち早く逃げたのだ。今は本社のビル事業部長に収まっている。
「急いで入れ!」
専務の怒鳴り声が聞こえる。
「50人を決めたと言ってもまだ遅れているのだぞ。それなのに次の100人を受けないと堂々と言えたもんだな」
「いえ、計画は予定通り進めています」
私は用意していたファイルを見せる。採用内定者リストに赤坂のメンバーを80人混ぜておいた。ただ赤坂のメンバーだとは分からないようにしている。不服ずらでファイルに目を通して閉じる。
「200人に絞り込んだら銀行に債権の圧縮を依頼する。これが圧縮の前提条件だ。その次は君らの番だから首を洗っておくように」
こちらの方から抜け出すさ。
「最後は会社ごと清算するからな」
顧問もそれを予想している。だが赤坂の債権が消えないとできない話だ。それを握っているのはこちらの方だ。債権と共に消えてしまうことになる。だが出来るだけ人事部長としては引き取れない社員を減らすことだ。私は頭を下げて専務室を出る。
つい携帯を取っている。
「あの・・」
「直帰ですね。専務に呼ばれると直帰ですね?」
「ああ、悪いな」
もう足は田町に向かっている。
「今日は早いのね?いつもの席は空けてあるから」
とママが我が家に戻った息子のように言う。
「今日はフグが獲れたから食べて見ろや」
親父の声がカウンターからする。漁師達のメンバーも10人揃っている。こういう仕事もいいかなと思う。
社長の反応はなかったが本社の専務からはすぐに来るようにと指示が来た。恐らく赤坂の件ではなく第3陣の窓際教室の受け入れは中止したいと書いていたのだ。
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「急いで入れ!」
専務の怒鳴り声が聞こえる。
「50人を決めたと言ってもまだ遅れているのだぞ。それなのに次の100人を受けないと堂々と言えたもんだな」
「いえ、計画は予定通り進めています」
私は用意していたファイルを見せる。採用内定者リストに赤坂のメンバーを80人混ぜておいた。ただ赤坂のメンバーだとは分からないようにしている。不服ずらでファイルに目を通して閉じる。
「200人に絞り込んだら銀行に債権の圧縮を依頼する。これが圧縮の前提条件だ。その次は君らの番だから首を洗っておくように」
こちらの方から抜け出すさ。
「最後は会社ごと清算するからな」
顧問もそれを予想している。だが赤坂の債権が消えないとできない話だ。それを握っているのはこちらの方だ。債権と共に消えてしまうことになる。だが出来るだけ人事部長としては引き取れない社員を減らすことだ。私は頭を下げて専務室を出る。
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