アニメオタクがバンドして青春して良いですか??

チャウチャウ

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1.俺の青春保証して下さい

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ー桜舞う春 入学式ー

「軽音部に入りなさい。」

「は!!  ...なんだ夢か~」

今日は入学式、この私立吹聖高校に入学した俺、斗沢優一(アニメオタク)は
オタクを隠し「青春」という言葉に胸を弾ませこの学校に入学した。
    
中学生. そう、この時の俺は誰もから引かれるアニメオタクだったのだ!   オマケにオープンオタク、カバンには缶バッチ、給食のナフキンは使用ようの
リゼロのレ〇のナフキン、新しい嫁が出来ればクラスに暴露すると...    とにかくこの時の俺は2次元にのめり込んでいた。自分で言うのもなんだが、ルックス、性格はよく男子ウケうけする人柄だ。
女子からは引かれ飽きられ散々だったがな...

冒頭に言った通り、中学の無念を果たすべく
「青春」をモットーとし、アニメオタクを隠し入学した。


ー入学1日目ー

俺、斗沢優一が入学した私立吹聖高校は偏差値50~54と凡人が集まりそうな学校だ。ただどの高校よりも勝るのは膨大な広さ、購買、食堂、ガラス張り図書館、屋上可となっている学生の的と言える学校なのだ!!
入学式が終わり指定された1年A組となった俺は、
席に着くなり可愛い女子を見つける。
お、あの子可愛いな...!金髪ショート、ハーフか?
と変態MAXで多くの女子を観察する。
とその時、目があった。いやあってしまった。

「あ、蒼さんだ」

あれ?あの一瞬だけで蒼さん顔赤くなってる??

雪浜 蒼. 入試トップ入学、同じ中学で誰もが憧れる美貌、ルックス、人柄、学力。要するに完璧な存在だ。

50人ほどの男子から告白されたという噂まであった。OKしたのは0人。鬼かよ、、
俺が知っているのはこのくらいだ。

彼女を回想していたせいで他の女子見れなかったじゃないか!!
予鈴がなり高校生生活1日目のホームルームが始まった。


ー春風香る入学式ー

この私立吹聖高校に入学した私、雪浜 蒼はある思いを胸に弾ませこの学校に入学した。

中学生、この時の私は誰もが憧れる完璧な性格、
学力、人望だった。しかし、その傍ら青春という文字は強制的に消された。

ひとつ例をあげよう、1匹の小魚がいたとする。
小魚は食物連鎖の中では底辺と言っても過言ではない。そこで小魚は群れとなり、弱食強肉という1つのセオリーから回避しようとする。人間も同等だ。
日々の会話を相手に合わせ、約束事は断らない。
そんな群れの1人となるのが苦痛だった。
外から見れば、私は群れの中でも美しく輝く魚と思われる。
それは私にとって偏見だ。本当の私は違う。

私はもろい。

完璧ではない。

中学3年生徒会長となった、なりたくも無いのに。
周りの偏見、先生の強制の結果...

苦しかった。
その時に図書委員の斗沢優一くんは私を助けてくれた...
誰よりも自由に楽しく青春したい!と思い私は、
私立吹聖高校に入学した。



きっとまた優一くんが助けてくれると信じて...



ー入学1日目ー

私、雪浜 蒼は軽音部に興味があった。
冷静そうに見えるが心の中は、
軽音部楽しそう!  友達出来るかな~青春出来るかな
と幼稚と言ってもいいレベルだ。

軽音部は私たちが入学すると同時に、部員がいなくなってしまったらしい。それで廃部寸前だったが、入試1位の特権を生かし軽音部を存続することが出来た。 
1年A組となった私は席をつき辺りを見渡した。

「あ、優一くん」

目が合った。心臓の鼓動が加速した。
って何顔赤くしてるの私!
冷静に、私は完璧な人材よ。あんな男1人ごときで私の心なんて揺さぶられないわ。と自分に言い聞かせた。


ー放課後ー

「よう! 優一!!」

「なんだよイケメン、オタクの事誰にも言うなよ」

「分かってるって、その代わり名前で呼んでくれ」

神谷友秋、中学から一緒で運動神経、ルックス、学力、性格と文句ない人材、クラスの中心となるキャラだ。1番信頼出来る親友だ。

「高校も優一とクラス一緒か!もうこれは縁だな」

「俺は一緒のクラスになれて嬉しいよ」

「お前心の底から思ってないだろ?」

「バレた?」

こんな途方もない会話が丁度いい俺らだ。

「優一は部活決まったのか?」

「俺には部活という時間があれば、アニメ見る方が大事だからな!どこかの運動馬鹿と違って」

「はいはいそうですか~、でもお前もったいないぞ、体力俺よりあるしなんせ青春したいんだろ」

「そう言われてみればそっか!」

「どこまで天然なんだ?お前」

「でも部活には入らんぞい」

「そうですか~じゃ、俺バスケ部の見学行ってくるわ」

「行ってらー」

そっか、部活か...考えても意味ないから帰ろっと。

この5日間部活勧誘が激しくなる。強豪校とも言われている高校だが、強制的な入部はない。

俺は友秋と別れた後、アニメ最新話を見たいがために、駆け足で下駄箱行くその間...
たまたま通りかかった軽音部から声が聞こえてきた
少ししか聞こえない、だがそれは確かに美しく、
心に響く歌声だった。
その時、俺のスマホがチャリンとなった。

あ、やばい!

「誰!?」

少しずつ足音が近ずいてくるにつれ俺のライフが削られていく。
ああ、終わりだ、どうせ明日には勝手に女の子の声盗み聞きとかキモくな~い?
と変態呼ばわりされ青春終了のお知らせが知らされるな...とほほ

あ、そうだ!俺は部活動見学しに来たと言えば、、

ガラガラ、ドアが開く

「部活見学しに、て蒼さん?」

「確かあなたは斗沢くんね。」

「あ、はい、ってなぜ俺の名前を?」

「あなた中学時代キモオタで有名だったじゃない、
イケメンナクセニ...」

「ん?僕のことイケメンって..」

「キモオタて言ったんです!!」

「あれ、中学の蒼さんってそんな悪口使いましたっけ?」

「私のホントの性格よ。高校になって性格作るの辞めたの」

本当はまた優一くんにこんな機会で会えると思ってなかった! クラスの席、隣になれると良いねって言いたいのに!

「そうですか、要するに蒼さんも青春するためにこの高校に」

「な、何故分かったのよ...!?」

「成績優秀な貴方ならもっと上の高校に行けただろうに」

「そうね、あなたが言っていることは間違えではないわ。それよりなぜ来たのかしら」

「見学で、、」

「なぜ来たのかしら」

「だから、部活動見学で来たんです!」

「今日は軽音部の部活見学は無いのですが、私の
歌声を盗み聞きして気持ち悪いオタクね」

この言葉は会心の一撃だな。

もう!
私何言ってるの?本当はこんなこと言いたくないのに、歌声聞いてくれたの?優一くん嬉しい!!って
言いたいのに...

はーい俺終わりました~青春終わりましたー
きっと何もかも完璧な蒼さんが言うんだから ジ,エンド.だな。

「それよりも蒼さん、冒頭で魚の群れだの、私はもろい、など重たいこと言わないで下さい!  いちよう学園LOVEストーリーなんだから!!」

「それは悪かったわ、って話そらすとはいい度胸ね優一くん、罰として...」




「軽音部に入りなさい。」




「え、?」

「何よ」

「嫌です」

「この私と一緒に部活動が出来るのに??」

「俺は2次元の女の子にしか興味無いんでね」

これで何とか免れた、後は土下座で謝りこの場から去るだけ。

「ごめんなさい!勝手に盗み聞きしてました、このとうりです、オタクと言うことも広めないで下さい!!」

はいバッチリ。蒼さんなら、顔上げて、優一くん。許してあげますよと、男を掴むその美貌で許してくれるはずだった..今までの蒼さんなら...

「そんな土下座で私が許すとでも?滑稽ね。」

私何言ってるの!?ホントだったら、顔上げて、
優一くん。許してあげますよと笑顔で答えていたはずなのに。私は今までの猫かぶりな性格を変えるべくこの学校に入学したはず、なのに何故か毒舌に...

許してくれず、滑稽..俺泣きそう。

「今までの蒼さんはどこ行ったんですか...」

「それは、そのーそんなの知らない!
軽音部に入らなければ、あなたがアニメオタクという事をばらすわっ」

「蒼さんのせいで俺の青春めちゃくちゃだ、もういい、勝手にしろ!! 完璧なあたに俺がどんな思いで、
この学校に入学したなんてわかんないもんな!!」

俺は涙が出た、下駄箱へ走った、その時、蒼が俺の袖を引っ張った。

「私と軽音部やって下さい。私と軽音部一緒にやって下さい!」

俺は驚いた。俺に蒼さんがこんなに頼んでいることではない。蒼さんが涙を流していることに。

     ーその時、俺達、私達は何かが繋がったー
同じ何かが。
「今までの私は周りから完璧だと思われていて完璧な性格を演じきらなければならなかったの。でもそれは苦痛だった。だから高校でわ、本当の私の性格で楽しく青春したいの。でもそれがから回りしちゃっちゃって優一くんにあんな冷たい態度を...本当にごめんなさい。」

「だからね、優一くん...私とバンドしよ」

この状況「良いよ」と言う言葉しかないだろ。
だから僕は言った。

「良いよ」と。

これで1話感動的な終わり方を迎えることも出来たが俺はあらがう。
俺は部活よりもアニメの方が優先だ。部活なしでも青春は出来る。
言い忘れていたが俺の家族は妹1人。父は有名ロックバンド、母は王手CD事務所の部長だ。言うまでもないが両親は音楽関係で出会った。父がロックバンドメンバーなのでギターは得意で歌も上手い、
完全な遺伝だ。俺が軽音部に入っても不自由はないが、ここは1つ芝居を打とう。

「蒼さん」

「同じ部員同士なんだから呼び捨てでいいわ」

「なら雪浜で」

「ナマエデヨンデホシカッタノニ...」

「何か言った?」

「な、何でもないわ!  それよりどうしたの?  優一くん」

「実は俺、入部するのは良いんですけど俺、音痴で楽器何も弾けません。」

「しらばくくっても無駄ね、優一くんの父、有名ロックバンドなんでしょ?ギターくらい嫌でも弾けると思うけど、あと入部しなければ優一くんのアニメオタクバラすのはほんとだから。」

「分かりました、入部します」

「そう、ありがとう」

雪浜の顔は冷静ながらも赤く染まっていた。
目が会った時のように。

「それより、雪浜の本当の性格教えてくださいよ」

「それをあなたと一緒に見つけていくのよ」

涙ではなく2人は笑顔に変わっていた。
 
暖かい夕日が部室を照らし、2人の影をつくった。


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