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その後の、それぞれの愛のかたち。(飲尿、猟奇描写注意)

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「……ところでさ、転生に気づかされる前の俺の人格とか心とか記憶とかあっさり消えてるの何か怖いんだが。魂はあるらしいのに、心は作りものみたいな感じがするというか」
「何ですか突然……?」
 ユキがいつもの少年メイド姿で琥珀色の茶をティーカップに注ぎながら、ノーヴをきょとんと見る。ノブヲからノーヴに転生させられた話ならユキはもう聞いていた。
 邸宅の庭、テーブルにユキの作った菓子を並べてノーヴは午後のお茶を楽しんでいた。ただ広いだけで庭は殺風景だったが、今はユキが色とりどりの花を植えてくれている。
 注いでもらった茶をノーヴは難しい顔をしたまま飲み、つづけた。
「いや何となく考えちゃって……。言うじゃん、心は脳の錯覚だって」
「うーん」
 ユキは唸りつつノーヴの向かいの椅子に座り、それから両手をハートの形にしてみせる。
「僕の愛も錯覚?」
「いや、それは……」
 小首を傾げてユキはにっこり笑ったが、その無邪気な笑顔がノーヴには怖く映った。
 地獄のような奴隷の時をユキは前世からの愛を心の支えにして過ごしたのだ。それを錯覚などと言ったら、ユキの笑顔は一瞬で凍る。
「ノーヴ様! ユキ様!」
 その時、少年の明るい声が響いた。ローレンスが庭を囲っている柵の外から手を振っている。
「うん、お前の愛は錯覚だから。帰れ」
 ユキがにこにこしたまま言った。
「ユキ、まあまあ。……――あれ? ローレンス」
 振られている手の違和感にノーヴが気づく。
 ローレンスの手指の関節が人形のような球体関節だった。
「手、どうした?」
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