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mission 3 祝祭の神様
盗賊の種明かし
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Side-アーチ 11
女神サマは聖女の誕生を見届けると、残った一人一人の修道女たちに声をかけて回る。ああ、そういや祝祭期間が終われば天界に帰るんだったな。
修道女たちに声をかけ終わると、今度はオレたちに向き直った。
まずはデュエルに。
「うちの子が聖女になれたのも、貴方のおかげよ。気遣いの言葉をかけてくれなかったらあの娘は立ち直れなかったわ。本当にありがとう」
「…それ、ライラに聞いたのか?」
「嬉しかったみたいよ?」
そう言って笑みをこぼしながら、赤い…確か英雄の宝珠を手渡した。驚くデュエルにさらに語りかける。
「これを預けるわ。貴方ならこれを正しく使えるでしょうから」
次はラスファに。
「あんたも苦労するわね。『彼女』が無茶言って来てもあたし、キミの味方してあげるからね? 強く生きるのよ」
「…そりゃどうも…」
なんだそりゃ? 意味がわからねぇ。
「そうそう、これをお持ちなさいな。きっとキミを守ってくれるから」
そう言うと、青く澄んだ色合いの横笛を手渡した。
最後はオレだ。
「あんた、厄介なもの持ってるわね? くれぐれも、飲み込まれないようにね?」
…あ、バレてた。
「まあ、セラを立ち直らせてくれたお礼がてら祝福の護符を授けようかしら。あと…」
言いながらオレの首に護符をかけると、女神サマはずいっとオレに近づいた。なんだ? キスでもしてくれるのか? 嬉しいね♪
「うちの子たぶらかした、お仕置きも兼ねるわ。それに…」
その先はオレの耳元で小さく言いながら、女神サマは…。
「あでッ!?」
…オレに強烈なデコピンを食らわせた。
そのまま彼女の姿は徐々に薄れていく。真面目な修道女たちは涙をこぼしながら見送る中、オレは額を抱えて別の意味で涙をにじませていた。
「っつぁ~!」
デコピン、強烈にもホドがあるだろ…!
さて、最後の後片付けだ。
犯人のジョージは、ようやくのことで目を覚ましたようだ。容疑の内容はおおむね認め、あとは自警団に送ることになった。
おおむねってのは、ただ一つ。例の欠けたまま行方不明だった女神の左手についてだ。アレだけは、奴は知らねぇだとよ。
そりゃそうだ、オレが持ち出したんだからな。
長いこと盗賊やってりゃ、それなりに鑑定眼も身につく。あの旧神殿で見つけた女神像の、折れた左手部分はとんでもねぇ値打ちもんだと気づいたんだよ。
一目見てわかった。あの女神像は、芸術神の信者の中でも特に有名な彫刻家の作だった。ゴブリンどもの乱暴な扱いでちっとばかり傷はついたが、美術品としての値打ちはそうかわらねぇ程度だ。
盗賊ギルドに行った時、こっそりとこいつを持ち込んでやったんだ。 案の定、あの御前様は目の色変えてやがった。
残りの部分を探そうと躍起になったんで、オレに尾行をつけさせたんだ。
だがオレも、尻尾はつかませねぇ。あれからずっと神殿跡には足を向けなかったし、蔦で偽装された入り口は熟練の盗賊でも見つかりっこねぇよ!
『御前様』が残りの部分を探そうと躍起になるだけの理由にはなった。
そこまでやって盗賊を引き込んだ理由は、ちゃんとあるんだぜ?
オレはこう吹き込んだんだ。
「ゴブリンが持っていた」
ってな。案の定、今回のゴブリン掃討作戦に人員を割いたようだった。そんでこの先も、この辺りのゴブリンを討伐し続けてくれるだろうよ。
「うちの子の作品を勝手に使ったでしょ?」
さっき女神サマにもそう言われてデコピン食らったんだが、アレは効いた! まあ「あたしの像」じゃなく「うちの子の作品」ってところは、あの女神サマらしいっちゃらしい。
今頃は、雲の上にでもいるのかねぇ?
女神サマは聖女の誕生を見届けると、残った一人一人の修道女たちに声をかけて回る。ああ、そういや祝祭期間が終われば天界に帰るんだったな。
修道女たちに声をかけ終わると、今度はオレたちに向き直った。
まずはデュエルに。
「うちの子が聖女になれたのも、貴方のおかげよ。気遣いの言葉をかけてくれなかったらあの娘は立ち直れなかったわ。本当にありがとう」
「…それ、ライラに聞いたのか?」
「嬉しかったみたいよ?」
そう言って笑みをこぼしながら、赤い…確か英雄の宝珠を手渡した。驚くデュエルにさらに語りかける。
「これを預けるわ。貴方ならこれを正しく使えるでしょうから」
次はラスファに。
「あんたも苦労するわね。『彼女』が無茶言って来てもあたし、キミの味方してあげるからね? 強く生きるのよ」
「…そりゃどうも…」
なんだそりゃ? 意味がわからねぇ。
「そうそう、これをお持ちなさいな。きっとキミを守ってくれるから」
そう言うと、青く澄んだ色合いの横笛を手渡した。
最後はオレだ。
「あんた、厄介なもの持ってるわね? くれぐれも、飲み込まれないようにね?」
…あ、バレてた。
「まあ、セラを立ち直らせてくれたお礼がてら祝福の護符を授けようかしら。あと…」
言いながらオレの首に護符をかけると、女神サマはずいっとオレに近づいた。なんだ? キスでもしてくれるのか? 嬉しいね♪
「うちの子たぶらかした、お仕置きも兼ねるわ。それに…」
その先はオレの耳元で小さく言いながら、女神サマは…。
「あでッ!?」
…オレに強烈なデコピンを食らわせた。
そのまま彼女の姿は徐々に薄れていく。真面目な修道女たちは涙をこぼしながら見送る中、オレは額を抱えて別の意味で涙をにじませていた。
「っつぁ~!」
デコピン、強烈にもホドがあるだろ…!
さて、最後の後片付けだ。
犯人のジョージは、ようやくのことで目を覚ましたようだ。容疑の内容はおおむね認め、あとは自警団に送ることになった。
おおむねってのは、ただ一つ。例の欠けたまま行方不明だった女神の左手についてだ。アレだけは、奴は知らねぇだとよ。
そりゃそうだ、オレが持ち出したんだからな。
長いこと盗賊やってりゃ、それなりに鑑定眼も身につく。あの旧神殿で見つけた女神像の、折れた左手部分はとんでもねぇ値打ちもんだと気づいたんだよ。
一目見てわかった。あの女神像は、芸術神の信者の中でも特に有名な彫刻家の作だった。ゴブリンどもの乱暴な扱いでちっとばかり傷はついたが、美術品としての値打ちはそうかわらねぇ程度だ。
盗賊ギルドに行った時、こっそりとこいつを持ち込んでやったんだ。 案の定、あの御前様は目の色変えてやがった。
残りの部分を探そうと躍起になったんで、オレに尾行をつけさせたんだ。
だがオレも、尻尾はつかませねぇ。あれからずっと神殿跡には足を向けなかったし、蔦で偽装された入り口は熟練の盗賊でも見つかりっこねぇよ!
『御前様』が残りの部分を探そうと躍起になるだけの理由にはなった。
そこまでやって盗賊を引き込んだ理由は、ちゃんとあるんだぜ?
オレはこう吹き込んだんだ。
「ゴブリンが持っていた」
ってな。案の定、今回のゴブリン掃討作戦に人員を割いたようだった。そんでこの先も、この辺りのゴブリンを討伐し続けてくれるだろうよ。
「うちの子の作品を勝手に使ったでしょ?」
さっき女神サマにもそう言われてデコピン食らったんだが、アレは効いた! まあ「あたしの像」じゃなく「うちの子の作品」ってところは、あの女神サマらしいっちゃらしい。
今頃は、雲の上にでもいるのかねぇ?
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