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mission 3 祝祭の神様
頭痛のタネ、解消?
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side-デュエル 13
街道を歩くこと、丸一日。
俺たちとおやっさんにラインハルトやリックとマックはエルダードへの帰路についた。
気の強そうな女性が好みというマックは、ライラに一目惚れして果敢にアタックをしたそうだが、あっけなく振られて撃沈。意気消沈してリックに引きずられながらアローガを後にしていた。
最終的に依頼人は女神となったわけだが、それぞれに報酬となるアイテムを渡されている。
俺には赤い『英雄の宝珠』を。
ラスファには青く澄んだ横笛を。
アーチには金色の女神の護符を。
後の二人のものはともかくとして、俺にこんなものを渡して大丈夫なんだろうか?
女神はこれの効果をこう語った。
『持った状態で行なった、あらゆる正しき行動を周囲に支持させる効果がある』という。
つまりは持って正義の行いをすれば、あっという間に英雄扱いされるということか? なんという面倒そうなものを渡してくれてるのか…。
後でこっそりとラインハルトに渡して自警団のお守りにしてもらおうと思ったら、耳元で囁く声が聞こえた。
『貴方が持ってなさ~い!』
やれやれ、女神様はお見通しらしい。
ともあれ、我が第二の故郷エルダードに帰ってきた!
「おかみさんに怒られそうだよね!」
自分はほぼ迷子センターの業務だったからって、ホント楽しそうに言ってくれるな、アーシェ…。
「ふふ、こちらも大変でしたもの」
ラグも苦笑して俺を見上げる。いや言っとくが、サボりで行ってたわけじゃないんだけどな?
まあ確かに途中で寄った迷子センターは、凄まじく大変そうだったんだがな?
だがそれ以上に、俺たちが頭を悩ませる問題がそびえ立っていた。
それは『宿屋に対する依頼料』がロクにないこと。ご存知の通り、冒険者には依頼ごとに依頼料が発生するのだが。問題はそれが今回、女神に現物支給という形を取られてしまったということにある。上位組織である冒険者ギルドに上納金を払えないということは、最悪自腹を切ることになるのだ。
…こりゃ、下手すれば女将さんに朝まで正座で説教コースかもしれんな…。
なんか最近毎回、冒険の後に依頼料のことで頭を悩ませている気がする。…気のせいか?
俺のため息の意味を読み取ったのか、アーシェは能天気に笑いながら俺の背中をポンポンと叩く。
「大丈夫だって! ね、ラグちゃん?」
「ええ、ご心配なく! ですわ」
…ああ、これっぽっちも根拠のない慰めがありがたいよ、全く…。
ラインハルトやおやっさんたちとは道々で別れ、ついに白銀亭に着いてしまった…。俺たちは全員諦めた表情で戸口をくぐる。
そこには意外な人物がいた。
「…フレッド?」
例の苦学生、フレッドがそこに来ていた。彼は俺たちを見つけると、ぱあっと笑みを浮かべて駆け寄って来た。
「お帰りなさい! 一足お先に帰って、教授たちに掛け合って来ました。何かお礼がしたくって!」
「あー…そのな。そう言ってくれるのはありがたいんだがよ…」
言いにくそうにアーチ。そうだ、俺たちには直面した危機があるのだ。
「いえ、言わせてください。ゴブリンのツノのお礼も一緒に言付かってきたんです」
「ゴブリンの…ツノ?」
訝しげなラスファに、彼は笑みを深める。
「ええ。魔術の媒体に必要なものなのですが、一度に結構な数を使うのです。その上まとめて入手するのが難しいものでして」
「はあ…」
「今回のことで、向こう十年分以上のツノが取れました。必要分は毎回冒険者の皆さんにお願いしてたのですが、これだけの量があれば備蓄する事もできますから。長年の苦労のタネが解消されたんです。つきましては、何かお礼をという事で…」
そこで彼は、重そうな金貨袋をテーブルの上に載せた。俺たちは一様に驚いてフレッドを見返す。
「一人頭での計算で、これだけ用意させてもらいました。どうか納めてください!」
「「「はああああぁぁ!?」」」
フレッドが提示したのは、結構な額だ。いいのか魔術師ギルド!?
「実は持ってくるのも結構重かったんですよ。断られると結構困るんで…」
そう言いながら、呆然とする俺たちを置いて彼は帰っていった。
そう言えばカウントしてなかったが、あの一晩で一体どれだけのゴブリンを倒していたんだろうか?
終いには結構な範囲で地面が見えなくなってたのは覚えていたんだが…。
それだけのゴブリンどものツノや他の部分を取って、最終的には土に還したのか、あの魔術師たちは…物凄い労力だったろう。
街道を歩くこと、丸一日。
俺たちとおやっさんにラインハルトやリックとマックはエルダードへの帰路についた。
気の強そうな女性が好みというマックは、ライラに一目惚れして果敢にアタックをしたそうだが、あっけなく振られて撃沈。意気消沈してリックに引きずられながらアローガを後にしていた。
最終的に依頼人は女神となったわけだが、それぞれに報酬となるアイテムを渡されている。
俺には赤い『英雄の宝珠』を。
ラスファには青く澄んだ横笛を。
アーチには金色の女神の護符を。
後の二人のものはともかくとして、俺にこんなものを渡して大丈夫なんだろうか?
女神はこれの効果をこう語った。
『持った状態で行なった、あらゆる正しき行動を周囲に支持させる効果がある』という。
つまりは持って正義の行いをすれば、あっという間に英雄扱いされるということか? なんという面倒そうなものを渡してくれてるのか…。
後でこっそりとラインハルトに渡して自警団のお守りにしてもらおうと思ったら、耳元で囁く声が聞こえた。
『貴方が持ってなさ~い!』
やれやれ、女神様はお見通しらしい。
ともあれ、我が第二の故郷エルダードに帰ってきた!
「おかみさんに怒られそうだよね!」
自分はほぼ迷子センターの業務だったからって、ホント楽しそうに言ってくれるな、アーシェ…。
「ふふ、こちらも大変でしたもの」
ラグも苦笑して俺を見上げる。いや言っとくが、サボりで行ってたわけじゃないんだけどな?
まあ確かに途中で寄った迷子センターは、凄まじく大変そうだったんだがな?
だがそれ以上に、俺たちが頭を悩ませる問題がそびえ立っていた。
それは『宿屋に対する依頼料』がロクにないこと。ご存知の通り、冒険者には依頼ごとに依頼料が発生するのだが。問題はそれが今回、女神に現物支給という形を取られてしまったということにある。上位組織である冒険者ギルドに上納金を払えないということは、最悪自腹を切ることになるのだ。
…こりゃ、下手すれば女将さんに朝まで正座で説教コースかもしれんな…。
なんか最近毎回、冒険の後に依頼料のことで頭を悩ませている気がする。…気のせいか?
俺のため息の意味を読み取ったのか、アーシェは能天気に笑いながら俺の背中をポンポンと叩く。
「大丈夫だって! ね、ラグちゃん?」
「ええ、ご心配なく! ですわ」
…ああ、これっぽっちも根拠のない慰めがありがたいよ、全く…。
ラインハルトやおやっさんたちとは道々で別れ、ついに白銀亭に着いてしまった…。俺たちは全員諦めた表情で戸口をくぐる。
そこには意外な人物がいた。
「…フレッド?」
例の苦学生、フレッドがそこに来ていた。彼は俺たちを見つけると、ぱあっと笑みを浮かべて駆け寄って来た。
「お帰りなさい! 一足お先に帰って、教授たちに掛け合って来ました。何かお礼がしたくって!」
「あー…そのな。そう言ってくれるのはありがたいんだがよ…」
言いにくそうにアーチ。そうだ、俺たちには直面した危機があるのだ。
「いえ、言わせてください。ゴブリンのツノのお礼も一緒に言付かってきたんです」
「ゴブリンの…ツノ?」
訝しげなラスファに、彼は笑みを深める。
「ええ。魔術の媒体に必要なものなのですが、一度に結構な数を使うのです。その上まとめて入手するのが難しいものでして」
「はあ…」
「今回のことで、向こう十年分以上のツノが取れました。必要分は毎回冒険者の皆さんにお願いしてたのですが、これだけの量があれば備蓄する事もできますから。長年の苦労のタネが解消されたんです。つきましては、何かお礼をという事で…」
そこで彼は、重そうな金貨袋をテーブルの上に載せた。俺たちは一様に驚いてフレッドを見返す。
「一人頭での計算で、これだけ用意させてもらいました。どうか納めてください!」
「「「はああああぁぁ!?」」」
フレッドが提示したのは、結構な額だ。いいのか魔術師ギルド!?
「実は持ってくるのも結構重かったんですよ。断られると結構困るんで…」
そう言いながら、呆然とする俺たちを置いて彼は帰っていった。
そう言えばカウントしてなかったが、あの一晩で一体どれだけのゴブリンを倒していたんだろうか?
終いには結構な範囲で地面が見えなくなってたのは覚えていたんだが…。
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