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Intermission 5 田舎大将、出陣!
田舎大将、奮闘!
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side-ドラン 5
「助けてくれ~!!」
まず最初に聞こえたのは、情けない悲鳴だった。
地下の遺跡から駆け出しながら、数人の冒険者が息を切らしている。その周辺には犬ほどもあるでっけえ蜂が何十匹も飛び回っていた。近くの遺跡らしい建物から、まだまだ蜂は湧き出ている。こりゃマズイ!
「なんだアレ!」
「でかい蜂?!」
周りの観光客が騒ぎ始める。相手が蜂ならちょっとまずいぞ、興奮しちまったら見境なしに攻撃を仕掛けちまう!
おらは村の近くで巣を作る蜂を思い出した。おとなしい種類のやつは何もしなけりゃ攻撃はしねぇ。だが凶暴な種類のモンは、動く者すべてに見境なく襲いかかる上に数が多い。まして興奮すりゃタダじゃすまねぇ。
こいつらはどうも、タチ悪い種類のやつだ。
「すんません! ギルドの探索依頼で潜ってたんですが、中に蜂の巣があったんです!」
「知らずに縄張りに入っちまってました!」
すでに刺されてボコボコの数人が、黒髪の可愛い神官の手当てを受けながら状況を話す。
集まった周辺の冒険者は、すでに武器を振るっていた。慣れたもんで、観光客の避難誘導も始まっている。その手際の良さに、おらは感心した。
階級の高いモンからは、早速指示が飛んでいる。ホントに緊急事態慣れしてるだな…。
「古代語魔法を使う者は『眠りの霧』で飛んでるやつを叩き落とせ!」
「あとは落ちた奴にトドメを刺して回るんだ!」
スッゲェな、いきなり連携ができてる感じだ! よし、おらも負けてらんねぇ!
「リド! 行けそうか?」
手に馴染んだナックルをはめながら、おらはリドに声をかける。だが…なんとも返事がこねぇ。
「おい、リド?」
振り返ると、リドは観光客に混じって建物の中に隠れている。
「そそそそれじゃ、あとは頼んだ! オレはここで、観光客を守ってるぜ!」
…ああ、そういやこいつこういう奴だった。ああ、知ってた!
「危ない!」
さっきの可愛い神官娘の声で、おらは我に返った。うお、蜂の一匹がおらに狙いを定めている! リドのバカに気を取られて対応が遅れちまった!
まずいな、ひと刺しくらいは覚悟すんべか?
そう思った時だった。唐突に蜂が落ちた。よく見ると白羽の矢が突き立っている! 恐ろしい腕だ…。
「気をつけろ、次が来るぞ!」
「すまねぇ!」
弓を手にした長い銀髪の青年が警告してくれた。ああ、確か繁華街で見かけた自警団の…! 手を振るとおらは針を突き出す蜂を裏拳で弾き飛ばす。ああ…おらは今、冒険者になってるだ…!
それから。
栗色の髪の幼い少女が繰り出す魔法で、眠らされて次々と落ちて来る蜂を戦士連中総出で倒して回った。ちなみにおらも、今までリドに振り回された鬱憤を乗せた拳で蜂を叩き潰して回る。
「お、新入り! 調子はどうだ?」
「ぼちぼちだ!」
最初に忠告をくれた金髪の男が、短剣を振るいつつ声をかけて来る。あの時リドにお灸を据えてくれた、歴戦の戦士然とした大男が空中の蜂を数匹まとめて薙ぎ払う。自警団の小柄な金髪の少年が、目にも留まらぬ動きで槍を振るう…。
世の中には、まだまだすげぇやつがたくさんいる。優れた戦士に魔法使い、弓使いに槍使いが入り乱れて巨大な蜂を次々と駆除していった。
数十匹といたはずの巨大蜂も、地面を埋めるように転がっている。
「これで、終わっただか?」
肩で息をしながら、おらは誰ともなく問いかけた。そうであって欲しいんだがなぁ…。
「いえ、まだです。多分…」
神官娘の声が答える。正直勘弁してもらいたかったが、やっぱし現実は甘くねぇべ…。
遺跡の中から、腹に響くような地響きが轟いてきた。ちょっとばかし逃げてぇ気分だ。
そして、遺跡の入り口を崩しながら出てきたのは…。
さらにでっけえ、女王蜂だった。
「助けてくれ~!!」
まず最初に聞こえたのは、情けない悲鳴だった。
地下の遺跡から駆け出しながら、数人の冒険者が息を切らしている。その周辺には犬ほどもあるでっけえ蜂が何十匹も飛び回っていた。近くの遺跡らしい建物から、まだまだ蜂は湧き出ている。こりゃマズイ!
「なんだアレ!」
「でかい蜂?!」
周りの観光客が騒ぎ始める。相手が蜂ならちょっとまずいぞ、興奮しちまったら見境なしに攻撃を仕掛けちまう!
おらは村の近くで巣を作る蜂を思い出した。おとなしい種類のやつは何もしなけりゃ攻撃はしねぇ。だが凶暴な種類のモンは、動く者すべてに見境なく襲いかかる上に数が多い。まして興奮すりゃタダじゃすまねぇ。
こいつらはどうも、タチ悪い種類のやつだ。
「すんません! ギルドの探索依頼で潜ってたんですが、中に蜂の巣があったんです!」
「知らずに縄張りに入っちまってました!」
すでに刺されてボコボコの数人が、黒髪の可愛い神官の手当てを受けながら状況を話す。
集まった周辺の冒険者は、すでに武器を振るっていた。慣れたもんで、観光客の避難誘導も始まっている。その手際の良さに、おらは感心した。
階級の高いモンからは、早速指示が飛んでいる。ホントに緊急事態慣れしてるだな…。
「古代語魔法を使う者は『眠りの霧』で飛んでるやつを叩き落とせ!」
「あとは落ちた奴にトドメを刺して回るんだ!」
スッゲェな、いきなり連携ができてる感じだ! よし、おらも負けてらんねぇ!
「リド! 行けそうか?」
手に馴染んだナックルをはめながら、おらはリドに声をかける。だが…なんとも返事がこねぇ。
「おい、リド?」
振り返ると、リドは観光客に混じって建物の中に隠れている。
「そそそそれじゃ、あとは頼んだ! オレはここで、観光客を守ってるぜ!」
…ああ、そういやこいつこういう奴だった。ああ、知ってた!
「危ない!」
さっきの可愛い神官娘の声で、おらは我に返った。うお、蜂の一匹がおらに狙いを定めている! リドのバカに気を取られて対応が遅れちまった!
まずいな、ひと刺しくらいは覚悟すんべか?
そう思った時だった。唐突に蜂が落ちた。よく見ると白羽の矢が突き立っている! 恐ろしい腕だ…。
「気をつけろ、次が来るぞ!」
「すまねぇ!」
弓を手にした長い銀髪の青年が警告してくれた。ああ、確か繁華街で見かけた自警団の…! 手を振るとおらは針を突き出す蜂を裏拳で弾き飛ばす。ああ…おらは今、冒険者になってるだ…!
それから。
栗色の髪の幼い少女が繰り出す魔法で、眠らされて次々と落ちて来る蜂を戦士連中総出で倒して回った。ちなみにおらも、今までリドに振り回された鬱憤を乗せた拳で蜂を叩き潰して回る。
「お、新入り! 調子はどうだ?」
「ぼちぼちだ!」
最初に忠告をくれた金髪の男が、短剣を振るいつつ声をかけて来る。あの時リドにお灸を据えてくれた、歴戦の戦士然とした大男が空中の蜂を数匹まとめて薙ぎ払う。自警団の小柄な金髪の少年が、目にも留まらぬ動きで槍を振るう…。
世の中には、まだまだすげぇやつがたくさんいる。優れた戦士に魔法使い、弓使いに槍使いが入り乱れて巨大な蜂を次々と駆除していった。
数十匹といたはずの巨大蜂も、地面を埋めるように転がっている。
「これで、終わっただか?」
肩で息をしながら、おらは誰ともなく問いかけた。そうであって欲しいんだがなぁ…。
「いえ、まだです。多分…」
神官娘の声が答える。正直勘弁してもらいたかったが、やっぱし現実は甘くねぇべ…。
遺跡の中から、腹に響くような地響きが轟いてきた。ちょっとばかし逃げてぇ気分だ。
そして、遺跡の入り口を崩しながら出てきたのは…。
さらにでっけえ、女王蜂だった。
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