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short mission 3 偽物・類似品にご注意!
評議会からの招待
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side-デュエル 1
冒険都市であり観光都市にもなってしまった、おなじみエルダード。
今日も今日とて騒がしい日常が繰り広げられている。
あいも変わらず賑やかな観光客たちがひしめき合うある日、突然その指令は舞い込んで来た。
「呼び出し?」
客足が落ち着いた 昼過ぎの時間帯にホッとした頃、いきなり女将さんが俺を呼び止めた。そばには厨房から呼ばれたラスファも来ている。
我ながら間抜けだと思うが、女将さんの言葉を俺はそのまま反芻して首を傾げた。
「そう。それも、冒険者ギルドの本部から直々に。あんた達、何かやらかしたのかい?」
そう言われて俺はしばらく考え込んだ。考えてみればここしばらく、詳しく説明しようがない依頼や内容を伏せざるをえない仕事ばかりに縁があった気がする。
「何かあったとしても、報告はしているんだろう? 表沙汰にできるものと極秘ものに分けてぐらいは」
…そうなんだよな。基本、冒険者の報告書は誰でも閲覧できるようになってはいる。だが、表沙汰にしてまずいものは極秘扱いとされて特殊な書庫の扱いとされるのだ。
大げさに言えば、小さな仕事が世界の危機レベルの事態の予兆とされる可能性もゼロではない。見落とす可能性を避けるために事実のみを連ねた報告書を提出することが義務付けられているが、彼が言っていたのはそういうものだ。
「…まあそうなんだけどね。もしかしたら、あまりに妙な事件に巻き込まれてるから怪しまれてるんじゃないかい?」
「だとしても、それはこっちのせいではないだろ」
「まあ、とりあえず行ってみればわかることさ」
学生の二人は仕方ないにとして…道中でナンパ中のアーチを引きずりながら回収し、観光客をかき分けながら本部に向かう。事情を聞いたアーチも思い当たることがないため、その話題を口にしながら歩いた。
「なんでぇ、落ちつかねぇな。何かやった奴、手ェあげてみ? 怒らねェからさ?」
「…一番やらかしそうな奴が言うな」
「全くだ。こないだ既婚者をうっかり口説いて、訴えられかけたんじゃなかったか?」
「…」
アーチが沈黙して静かになったところで、俺たちはちょうどギルド本部に到着した。遺跡を改装した重厚な造りで、規模は白銀亭の三倍ほどになるだろうか? 冒険者ギルドの本部というのは事実上の、街を代表する組織に当たる。この街のほぼ全ての冒険者の宿屋を束ねる元締めといえば分かりやすいだろうか?
決まった割合の上納金や報告書の管理、または各組織や施設のトップが集まる評議会としての側面を持っている。要は役所のようなものと思ってくれていいだろう。
入ってすぐの受付に用件を告げると、すでに話がきていたのか奥の部屋へと通された。
香茶を出され、待つこと数分。
応接室に入ってきたのは、数人の男女だった。
「白銀亭の筆頭冒険者の方がた、ですな」
真っ先に口を開いたのは、穏やかそうな白髪の紳士だった。片眼鏡が、知的な印象を深めている。
「お初にお目にかかります、評議会員のチャールズと申します」
そう言いながら彼は優雅に一礼する。慌てて俺たちも同様に挨拶を返すが、未だ呼ばれた理由がわからない。一体評議会が何の依頼をするつもりなのだか?
アーチはすでに彼を見てはいなかった。奴の目は彼のすぐ後ろ、深い赤のドレスを纏った妖艶な美女に向けられている。よくみれば耳がピンと尖っている…エルフ族だ!
「同じく評議会員のマルグリッドよ、よく来てくれたわね」
最後は奥まったところにいた、たくましい剣士だ。元々が寡黙なたちなのか、ひとことだけしか喋らなかった。
「評議会員、オズワルドだ」
「さて…ひとしきり自己紹介を終えたところで、早速ですが本題に入らせてもらいましょう」
簡単な自己紹介を終えた後、チャールズさんはそう言って小さく咳払いをして見せた。
冒険都市であり観光都市にもなってしまった、おなじみエルダード。
今日も今日とて騒がしい日常が繰り広げられている。
あいも変わらず賑やかな観光客たちがひしめき合うある日、突然その指令は舞い込んで来た。
「呼び出し?」
客足が落ち着いた 昼過ぎの時間帯にホッとした頃、いきなり女将さんが俺を呼び止めた。そばには厨房から呼ばれたラスファも来ている。
我ながら間抜けだと思うが、女将さんの言葉を俺はそのまま反芻して首を傾げた。
「そう。それも、冒険者ギルドの本部から直々に。あんた達、何かやらかしたのかい?」
そう言われて俺はしばらく考え込んだ。考えてみればここしばらく、詳しく説明しようがない依頼や内容を伏せざるをえない仕事ばかりに縁があった気がする。
「何かあったとしても、報告はしているんだろう? 表沙汰にできるものと極秘ものに分けてぐらいは」
…そうなんだよな。基本、冒険者の報告書は誰でも閲覧できるようになってはいる。だが、表沙汰にしてまずいものは極秘扱いとされて特殊な書庫の扱いとされるのだ。
大げさに言えば、小さな仕事が世界の危機レベルの事態の予兆とされる可能性もゼロではない。見落とす可能性を避けるために事実のみを連ねた報告書を提出することが義務付けられているが、彼が言っていたのはそういうものだ。
「…まあそうなんだけどね。もしかしたら、あまりに妙な事件に巻き込まれてるから怪しまれてるんじゃないかい?」
「だとしても、それはこっちのせいではないだろ」
「まあ、とりあえず行ってみればわかることさ」
学生の二人は仕方ないにとして…道中でナンパ中のアーチを引きずりながら回収し、観光客をかき分けながら本部に向かう。事情を聞いたアーチも思い当たることがないため、その話題を口にしながら歩いた。
「なんでぇ、落ちつかねぇな。何かやった奴、手ェあげてみ? 怒らねェからさ?」
「…一番やらかしそうな奴が言うな」
「全くだ。こないだ既婚者をうっかり口説いて、訴えられかけたんじゃなかったか?」
「…」
アーチが沈黙して静かになったところで、俺たちはちょうどギルド本部に到着した。遺跡を改装した重厚な造りで、規模は白銀亭の三倍ほどになるだろうか? 冒険者ギルドの本部というのは事実上の、街を代表する組織に当たる。この街のほぼ全ての冒険者の宿屋を束ねる元締めといえば分かりやすいだろうか?
決まった割合の上納金や報告書の管理、または各組織や施設のトップが集まる評議会としての側面を持っている。要は役所のようなものと思ってくれていいだろう。
入ってすぐの受付に用件を告げると、すでに話がきていたのか奥の部屋へと通された。
香茶を出され、待つこと数分。
応接室に入ってきたのは、数人の男女だった。
「白銀亭の筆頭冒険者の方がた、ですな」
真っ先に口を開いたのは、穏やかそうな白髪の紳士だった。片眼鏡が、知的な印象を深めている。
「お初にお目にかかります、評議会員のチャールズと申します」
そう言いながら彼は優雅に一礼する。慌てて俺たちも同様に挨拶を返すが、未だ呼ばれた理由がわからない。一体評議会が何の依頼をするつもりなのだか?
アーチはすでに彼を見てはいなかった。奴の目は彼のすぐ後ろ、深い赤のドレスを纏った妖艶な美女に向けられている。よくみれば耳がピンと尖っている…エルフ族だ!
「同じく評議会員のマルグリッドよ、よく来てくれたわね」
最後は奥まったところにいた、たくましい剣士だ。元々が寡黙なたちなのか、ひとことだけしか喋らなかった。
「評議会員、オズワルドだ」
「さて…ひとしきり自己紹介を終えたところで、早速ですが本題に入らせてもらいましょう」
簡単な自己紹介を終えた後、チャールズさんはそう言って小さく咳払いをして見せた。
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