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mission 4 ワンコ王国、建国のススメ!
建国の先を見据えて
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side-デュエル 11
その後、俺たちは襲撃者への警戒をしつつ開拓に勤しんだ。ラスファが集めるよう指示した殺虫草やレックスたちの手助け、さらには非戦闘員たちのサポートも多大な功績をあげている。
「自分の国を作るのが、こんなに充実してるなんて! 見てください、こんなに織れましたよ!」
フローネと名乗った犬獣人族の少女が、嬉しそうに複雑な幾何学文様の入った布を広げて見せる。
「うわあ、素敵! デザインも綺麗!」
「このデザインって、伝統の柄ですか?」
アーシェやラグたちはデザイン談義に花を咲かせている。華やかな眺めに年配の犬獣人たちは頬を緩めていた。建国がなされれば、こんな光景がいつでも見られるんだろうな。
「そうですね、古い文様もあれば新しいものもありますよ。やろうと思えば、自分で考えて作る事だってできます!」
「「すっごーい!」」
それを聞いてアーチは何を思ったか、彼女たちに話しかけた。
「なあ、なんでもって言ったよな? じゃあ、こんなのはどうよ? 正確にできそうか?」
奴が差し出したのは、自分のポンチョに入った複雑な魔術文様。ラスファの上着の裾や袖にも入っている『防御』の力を込めたものだ。
「…ええ、できると思います。この柄が、お気に入りですか?」
そこで俺も会話に入ってみた。
「どうしたアーチ?」
「いやな? 建国するってんなら、新しい『産業』ってのもいるんじゃねぇの? 他の国との有効打になりうる『交易品』とかよ。当面は背中合わせに位置するエルダードが交易相手になりそうだからな、これならどうかと思ってよ?」
俺は言葉を失った。建国というのは、確かにそういうものだ。国同士のやりとりが必要なこともある、それには交易も含まれることも!
案外こいつ、色々と気が回るな…。
「どうよ? もっと褒めてもいいんだぜ?」
いつもはムカつくが、俺は今回素直に白旗を上げることにした。
「ああ、確かにな。俺なら絶対に交易まで考えが及ばないだろう…いっぱしの商売人並みの発想だな。さすがだ」
俺の本心からの賞賛に、アーチは何故か気まずそうに目をそらす。
「お…おう。そうかよ、商売人か…」
…俺は何か、彼の地雷を踏んだのだろうか?
そういえば俺は案外、アーチのことを知らないことに気がついた。気がつけば仲間に加わっていたし、いつもつかみ所のない飄々とした態度でヘラヘラと笑っている。
実家が商売でもしていたんだろうか?
…いかん、悪い癖だな。
本人が語らないことを深く詮索するのは、仲間内でも控えるべきだ。
『掃除』が一気に進んで建国までの目星がついたために、気にするべきことが増えただけの事。
産業や交易品に並行して水や食料の安定的な確保、住環境の整備…そして治安維持を始め様々なことを整備しなくてはならない。
掃除に続く問題の解決策を探りに、俺は近辺の散策に出ることにした。
その後、俺たちは襲撃者への警戒をしつつ開拓に勤しんだ。ラスファが集めるよう指示した殺虫草やレックスたちの手助け、さらには非戦闘員たちのサポートも多大な功績をあげている。
「自分の国を作るのが、こんなに充実してるなんて! 見てください、こんなに織れましたよ!」
フローネと名乗った犬獣人族の少女が、嬉しそうに複雑な幾何学文様の入った布を広げて見せる。
「うわあ、素敵! デザインも綺麗!」
「このデザインって、伝統の柄ですか?」
アーシェやラグたちはデザイン談義に花を咲かせている。華やかな眺めに年配の犬獣人たちは頬を緩めていた。建国がなされれば、こんな光景がいつでも見られるんだろうな。
「そうですね、古い文様もあれば新しいものもありますよ。やろうと思えば、自分で考えて作る事だってできます!」
「「すっごーい!」」
それを聞いてアーチは何を思ったか、彼女たちに話しかけた。
「なあ、なんでもって言ったよな? じゃあ、こんなのはどうよ? 正確にできそうか?」
奴が差し出したのは、自分のポンチョに入った複雑な魔術文様。ラスファの上着の裾や袖にも入っている『防御』の力を込めたものだ。
「…ええ、できると思います。この柄が、お気に入りですか?」
そこで俺も会話に入ってみた。
「どうしたアーチ?」
「いやな? 建国するってんなら、新しい『産業』ってのもいるんじゃねぇの? 他の国との有効打になりうる『交易品』とかよ。当面は背中合わせに位置するエルダードが交易相手になりそうだからな、これならどうかと思ってよ?」
俺は言葉を失った。建国というのは、確かにそういうものだ。国同士のやりとりが必要なこともある、それには交易も含まれることも!
案外こいつ、色々と気が回るな…。
「どうよ? もっと褒めてもいいんだぜ?」
いつもはムカつくが、俺は今回素直に白旗を上げることにした。
「ああ、確かにな。俺なら絶対に交易まで考えが及ばないだろう…いっぱしの商売人並みの発想だな。さすがだ」
俺の本心からの賞賛に、アーチは何故か気まずそうに目をそらす。
「お…おう。そうかよ、商売人か…」
…俺は何か、彼の地雷を踏んだのだろうか?
そういえば俺は案外、アーチのことを知らないことに気がついた。気がつけば仲間に加わっていたし、いつもつかみ所のない飄々とした態度でヘラヘラと笑っている。
実家が商売でもしていたんだろうか?
…いかん、悪い癖だな。
本人が語らないことを深く詮索するのは、仲間内でも控えるべきだ。
『掃除』が一気に進んで建国までの目星がついたために、気にするべきことが増えただけの事。
産業や交易品に並行して水や食料の安定的な確保、住環境の整備…そして治安維持を始め様々なことを整備しなくてはならない。
掃除に続く問題の解決策を探りに、俺は近辺の散策に出ることにした。
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