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mission 1 俺たち、観光大使じゃない冒険者!
謎めいた遺跡・エルダード
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side-ラスファ 2
天井から染み出した水滴が、真下の水溜まりに跳ねる音がやけに大きく反響している。カビ臭い空気があたりに満ち、陰気な雰囲気に拍車をかけていた。暗闇は、視覚以外の感覚を研ぎ澄ませる。特に暗闇での視覚を持たない人間ともなれば、尚更そうなるはずだ。
遺跡の内部は、緩やかな階段になっていた。一段降りるごとに足元から泥水が音を立てる。地下水脈が近くにあるのだろう、当然ながら水精霊の気配もやたらと濃い。一行の先頭には、ランタンを持ったアーチ。その後ろに予備の松明を持ったデュエル、アーシェにラグと続き、ラドフォード卿がその後を歩いていた。そして最後に私が背後を警戒していた。最後尾に私がいるのは、暗闇を見通せる暗視能力を備えたエルフ族だからだ。文字通り明かりがなくとも暗闇を見通せるので全く行動に支障が出ない便利な能力で、エルフ族の他にドワーフ族、ノーム族に一部の獣人族などが持っている。まあ便利とはいえ、苔むした壁面を這い回る虫までいちいち見えるのはあまり爽やかな気分ではないが。アーシェたちにこれが見えていないのが幸いかもしれない。こんなところで悲鳴でもあげられたら、隠密行動も台無しだ。
遺跡の内部の空気は動きもなく淀んでいた。エルダードの遺跡には、共通点がいくつも見られる。一つは、全て規則正しい形の石を組んで作られていること。さらにその石は全体的に白いこと、そして…遺跡内部に、古代神殿らしきものがただの一つとして見つかっていないこと。多くの学者たちはその奇妙さに首をひねり、多くの推察を生み出している。しかしどれもこれといった確証を持つことはない。よく見つかるのは、未だ解明されていない奇妙な文字入りのレリーフや石版、そして多くの魔力を帯びた品…魔道具が多数。何十年何百年の歳月が発掘や研究に費やされて来たが誰によって建てられた遺跡なのか、何のために使われていたのか、主人は誰なのかという根本的な謎すらほとんど解明されていない。世界にも類を見ない奇妙な遺跡は、未だ多くの謎を内包したままで多くの住人を受け入れている。多くの国が、その未知なる不気味さに手を出したがらないのも、無理なきことだろう。
…ただ一国、マジョーレ帝国を除いて。
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天井から染み出した水滴が、真下の水溜まりに跳ねる音がやけに大きく反響している。カビ臭い空気があたりに満ち、陰気な雰囲気に拍車をかけていた。暗闇は、視覚以外の感覚を研ぎ澄ませる。特に暗闇での視覚を持たない人間ともなれば、尚更そうなるはずだ。
遺跡の内部は、緩やかな階段になっていた。一段降りるごとに足元から泥水が音を立てる。地下水脈が近くにあるのだろう、当然ながら水精霊の気配もやたらと濃い。一行の先頭には、ランタンを持ったアーチ。その後ろに予備の松明を持ったデュエル、アーシェにラグと続き、ラドフォード卿がその後を歩いていた。そして最後に私が背後を警戒していた。最後尾に私がいるのは、暗闇を見通せる暗視能力を備えたエルフ族だからだ。文字通り明かりがなくとも暗闇を見通せるので全く行動に支障が出ない便利な能力で、エルフ族の他にドワーフ族、ノーム族に一部の獣人族などが持っている。まあ便利とはいえ、苔むした壁面を這い回る虫までいちいち見えるのはあまり爽やかな気分ではないが。アーシェたちにこれが見えていないのが幸いかもしれない。こんなところで悲鳴でもあげられたら、隠密行動も台無しだ。
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…ただ一国、マジョーレ帝国を除いて。
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