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mission 2 孤高の花嫁
人望と希望
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Side-デュエル 19
「どうするのさ! 打開策は見つかったのに!」
襲い来る枝を避けながら、フランシスが悲鳴をあげる。コレだけ枝を切り飛ばして伐採していると言うのに、伸ばされる蔦の勢いは止まらない。
「お待ちになって、愛しい人!」
「私が一番、魅力的よね?」
「いいえ、彼の心を射止めるのは私よ!」
そう言いながら、未だ伸ばされる枝や蔦。終いには最初にデビッドを捕まえて満足していた、最初のドライアードもまた参加して来たようだ。
「ああ、やっぱり一人じゃ足りないわ! みんなみんな、私がもらうわ! 」
「「「「また増えた!?」」」」
状況は最悪の方向に傾いていた。合計六体分の蔦が縦横無尽に伸ばされる。ブレンダ姐さんやブリジット姐さんが参戦して緑の触手を切り払うが、勢いは止まらなくなった。
「…そうだ!」
その激戦の中でラスファが何か思いついたようだった。
「アーチ! ラグにこれを届けられるか?」
「ああ? 誰に言ってるんだ、誰に?」
アーチに投げてよこされたのは、緑のどろりとした液体が入った瓶だった。そのまま一直線に、ラグの元に駆け寄るアーチ。
「危ない!」
その背に向かって伸ばされた緑の鞭に対して、ほんの一瞬だけアーチが無防備になった。そこに、フランシスが割って入る。
「「「フランシス!!」」」
とうとう彼の腕が捕らえられた。ふり解けずに第二、第三の蔦が伸ばされる。
「いいから行け! キミのことだ、何か考えがあってのことだろう? 自分の身は自分で守れるさ!」
その決死の覚悟に、頷いてアーチはラグのそばにたどり着いた。
「その瓶の中身を飲み干せ、ラグ! 精神力の回復薬だ! 味は酷いが効くぞ!」
焦ったようなラスファの声に頷くと、ラグは瓶の中身を一気に飲み干す。
相当酷い味だったようで、青い顔してはいるが…彼の言う通り効き目はあったようだ。すぐにラグは修復の神官魔法の詠唱に入る。
「『大いなる知識をもたらす知識の神よ…』」
そして始まる『修復』の詠唱。後は彼女に任せよう。…しかし、なんでラスファは回復薬なんか持ってたんだろうか?
「若君! 今行きます!」
絡め取られて引っ張り寄せられたフランシスのもとには、元自警団の面々が群がっていた。
「お、おい!? なにを…!」
彼らはフランシスを引っ張られまいと、絡め取られた蔦を引き戻そうとしていた。一人が蔦を切り飛ばしてフランシスを解放する。
「みんな、すまない!」
「なあに、いいってことよ! うちの子が世話になってたしな!」
「おうさ! これで連れてかれたら、かかあに大目玉喰らっちまう!」
…意外なところで領主一家の人望を見た気がする。多分、アドルフ一党にはあり得ないものだったに違いない。
「できました! どなたかこれをお願いします!」
その時、ラグが俺たちに呼びかけた。修復の魔法で例の結晶が元に戻ったらしい。しかしそれでまた精神力を使い切ったのか、倒れそうな顔をしている。
「フランシス、頼む!」
「ああ、そうだな…ガツンとやっちまえ!」
ちょうど一番近い位置に、フランシスは立っていた。一番美味しいところだが、そうだな。ここは『若君様』に譲ってやろう!
「あの一番背の高いドライアードだ! しっかり狙って投げつけてくれ!」
赤い結晶を手にしたフランシスは、ラスファの指示に一つうなづくと大きく振りかぶった!
その結晶は、狙いあやまることなく真っ直ぐに狂ったドライアードに向かって飛んでいく…!
そして…赤い魔法陣の光が、弾けた!!!
「どうするのさ! 打開策は見つかったのに!」
襲い来る枝を避けながら、フランシスが悲鳴をあげる。コレだけ枝を切り飛ばして伐採していると言うのに、伸ばされる蔦の勢いは止まらない。
「お待ちになって、愛しい人!」
「私が一番、魅力的よね?」
「いいえ、彼の心を射止めるのは私よ!」
そう言いながら、未だ伸ばされる枝や蔦。終いには最初にデビッドを捕まえて満足していた、最初のドライアードもまた参加して来たようだ。
「ああ、やっぱり一人じゃ足りないわ! みんなみんな、私がもらうわ! 」
「「「「また増えた!?」」」」
状況は最悪の方向に傾いていた。合計六体分の蔦が縦横無尽に伸ばされる。ブレンダ姐さんやブリジット姐さんが参戦して緑の触手を切り払うが、勢いは止まらなくなった。
「…そうだ!」
その激戦の中でラスファが何か思いついたようだった。
「アーチ! ラグにこれを届けられるか?」
「ああ? 誰に言ってるんだ、誰に?」
アーチに投げてよこされたのは、緑のどろりとした液体が入った瓶だった。そのまま一直線に、ラグの元に駆け寄るアーチ。
「危ない!」
その背に向かって伸ばされた緑の鞭に対して、ほんの一瞬だけアーチが無防備になった。そこに、フランシスが割って入る。
「「「フランシス!!」」」
とうとう彼の腕が捕らえられた。ふり解けずに第二、第三の蔦が伸ばされる。
「いいから行け! キミのことだ、何か考えがあってのことだろう? 自分の身は自分で守れるさ!」
その決死の覚悟に、頷いてアーチはラグのそばにたどり着いた。
「その瓶の中身を飲み干せ、ラグ! 精神力の回復薬だ! 味は酷いが効くぞ!」
焦ったようなラスファの声に頷くと、ラグは瓶の中身を一気に飲み干す。
相当酷い味だったようで、青い顔してはいるが…彼の言う通り効き目はあったようだ。すぐにラグは修復の神官魔法の詠唱に入る。
「『大いなる知識をもたらす知識の神よ…』」
そして始まる『修復』の詠唱。後は彼女に任せよう。…しかし、なんでラスファは回復薬なんか持ってたんだろうか?
「若君! 今行きます!」
絡め取られて引っ張り寄せられたフランシスのもとには、元自警団の面々が群がっていた。
「お、おい!? なにを…!」
彼らはフランシスを引っ張られまいと、絡め取られた蔦を引き戻そうとしていた。一人が蔦を切り飛ばしてフランシスを解放する。
「みんな、すまない!」
「なあに、いいってことよ! うちの子が世話になってたしな!」
「おうさ! これで連れてかれたら、かかあに大目玉喰らっちまう!」
…意外なところで領主一家の人望を見た気がする。多分、アドルフ一党にはあり得ないものだったに違いない。
「できました! どなたかこれをお願いします!」
その時、ラグが俺たちに呼びかけた。修復の魔法で例の結晶が元に戻ったらしい。しかしそれでまた精神力を使い切ったのか、倒れそうな顔をしている。
「フランシス、頼む!」
「ああ、そうだな…ガツンとやっちまえ!」
ちょうど一番近い位置に、フランシスは立っていた。一番美味しいところだが、そうだな。ここは『若君様』に譲ってやろう!
「あの一番背の高いドライアードだ! しっかり狙って投げつけてくれ!」
赤い結晶を手にしたフランシスは、ラスファの指示に一つうなづくと大きく振りかぶった!
その結晶は、狙いあやまることなく真っ直ぐに狂ったドライアードに向かって飛んでいく…!
そして…赤い魔法陣の光が、弾けた!!!
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