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short mission 1 〜受難の白銀亭〜
悪徳商売、摘発指令!
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side-アーチ 1
「仕事? ない事もないわね」
とある日、昼前の小悪魔の部屋にて…。
宿代を数ヶ月分溜め込んじまったオレは、たまにゃマトモに盗賊ギルドの仕事でもしようかと情報部のトップことティンクが居るどピンクの扉を叩いた。あ、一応手土産持参でな?
「こっ…コレは白銀亭の、絶品ミルフィーユ! 近所の女子の体重を軒並み増やしたという、悪魔のスイーツ!」
十代前半の見た目に、派手なピンクに染めたツインテール。この合法ロリな情報部長サマは、オレが差し出す紙袋の中身を匂いだけで当てやがった。情報屋の嗅覚というより、もはや物理的な嗅覚なんじゃねぇの?
ほぼスキップな足取りで茶を淹れに行くティンクに、オレはさっそく仕事について水を向けた。んで、さっきのお返事なわけよ。
「お、なんでぇ。あるんなら回してくれよ、今月キツくってな? 宿代払わにゃならんのよ」
身を乗り出すオレに、ティンクは半眼で睨みを効かせる。
「その割にゃ、あんた羽目外してない? 昨日と一昨日、観光客の女とデートしてたわよね?」
…うへえ…。やっぱ見た目ロリでもがっつり情報屋か。隠し事はまずできねぇな…ああ、おっかねえ!
「さっ…さすがは情報部長サマ、お見通しだったか…! まあ、金欠の理由はそれなんだけどもよ? 仕事回してくれりゃ嬉しいぜ? このミルフィーユ、もう一つオマケしたくなるくれェにゃさ。どうよ?」
オレの読み通り、ティンクはかなり揺れてるようだった。よっしゃ、もうひと押し!
「あ、でもやっぱマジで美味そうだな~? 頂いちまおうか?」
そのダメ押しに、ティンクは動いた。オレが振りかざすフォークの魔の手から、皿ごとミルフィーユを救出する。振り下ろしたフォークはそのままテーブルに突き立って左右に震えていた。あ、やべ。修繕費請求されっかな?
当のティンクは顔を赤くしながら、それでも後ろ手に皿を背中に隠す。修繕費には気が回ってねぇ様子だ。らっきー!
「契・約・成・立・だな♪」
さりげなくフォークを引っこ抜くと、オレは満面の笑みでティンクを伺う。
『悪魔のミルフィーユ』さまさまだぜ!
「…最近、妙な悪徳商法が流行ってるみたいなの」
咳払いを一つ。威厳を正したつもりだろうが、そのクセちらちらとミルフィーユに目を奪われている。どんだけ人気なんだ、コレ? まあいいや、オレもそこらにゃ目をつぶろう。仕事仕事!
「ほほう? 珍しいな。天下の盗賊ギルドも、お手上げってか?」
オレの問いに、ティンクは憮然として言葉を返す。
「悔しいけど、アンタの言うとおりよ。犯人がどこから来てどこに逃げてるのか、皆目見当がつかないの」
「ふんふん。んで肝心の悪徳商法ってのは、具体的にゃどんな手口で?」
「まずは占い師のカッコで現れて、不吉な占いをする。その上でこう言うの。『占いを覆したければ、この薬を飲め!』ってね。どう見てもただの水なんだけど、やたらと高価。でもそれを飲まなきゃ、本当に不運に見舞われる」
「ほうほう、聞きゃ聞くほどうさんクセェな」
オレの感想に、ティンクは頷きながら一枚の人相書きを机に広げる。鼻先に大きなホクロがある、陰気で底意地の悪そうな顔つきのババアだ。
「なんでェ。人相書きまでできてんのかよ? しかも、ンな特徴てんこ盛りの。なら、ソッコーで捕まんじゃねぇの?」
「言ったでしょ? 目撃者…というよりも被害者は多いのよ。でも…」
「犯人は消え失せて、捕まらねェってわけか」
ティンクは苦々しく頷く。 そして妖艶な笑みを浮かべた。
「別にウチとしては、悪徳商売されたところで一向に構わないのよ? ただ…うちのシマで好き勝手するなら、上納金を払う義務が生じるって事を思い知らせてあげるのが親切って奴でしょ? もし逃げようとしたら…わかってるわね?」
けけ、おっかねぇなァこの情報部長サマ。ったく…こりゃ自警団に捕まったほうが犯人の身のためだな。
「数日後、奴は同じ場所に現れる。そして、例の『水』を買わせるの。そこに人を張らせればいいんだろうけど、その頃には困り果てた被害者が『水』を買うためにわんさか集っていて捕縛の妨害をする」
ティンクは上目遣いで見上げて来るが、オレはフンと鼻を鳴らした。ロリコンの気があるなら一発で陥落なんだろうが、流石にオレもストライクゾーンってやつがある。コラ、誰だ? オレを節操なしと誤解してやがるのは?!
…まあいいや、話を戻そうかね。
手口からして、十中八九単独犯。一人で荒稼ぎしてどこかに逃げようとしているとしたら…次に出た時が捕縛のリミットということだ。
欲をかいた挙句にカラクリを見破られたら、それこそ終わりという荒い手口。
ココはオレの腕の見せ所かね?
「仕事? ない事もないわね」
とある日、昼前の小悪魔の部屋にて…。
宿代を数ヶ月分溜め込んじまったオレは、たまにゃマトモに盗賊ギルドの仕事でもしようかと情報部のトップことティンクが居るどピンクの扉を叩いた。あ、一応手土産持参でな?
「こっ…コレは白銀亭の、絶品ミルフィーユ! 近所の女子の体重を軒並み増やしたという、悪魔のスイーツ!」
十代前半の見た目に、派手なピンクに染めたツインテール。この合法ロリな情報部長サマは、オレが差し出す紙袋の中身を匂いだけで当てやがった。情報屋の嗅覚というより、もはや物理的な嗅覚なんじゃねぇの?
ほぼスキップな足取りで茶を淹れに行くティンクに、オレはさっそく仕事について水を向けた。んで、さっきのお返事なわけよ。
「お、なんでぇ。あるんなら回してくれよ、今月キツくってな? 宿代払わにゃならんのよ」
身を乗り出すオレに、ティンクは半眼で睨みを効かせる。
「その割にゃ、あんた羽目外してない? 昨日と一昨日、観光客の女とデートしてたわよね?」
…うへえ…。やっぱ見た目ロリでもがっつり情報屋か。隠し事はまずできねぇな…ああ、おっかねえ!
「さっ…さすがは情報部長サマ、お見通しだったか…! まあ、金欠の理由はそれなんだけどもよ? 仕事回してくれりゃ嬉しいぜ? このミルフィーユ、もう一つオマケしたくなるくれェにゃさ。どうよ?」
オレの読み通り、ティンクはかなり揺れてるようだった。よっしゃ、もうひと押し!
「あ、でもやっぱマジで美味そうだな~? 頂いちまおうか?」
そのダメ押しに、ティンクは動いた。オレが振りかざすフォークの魔の手から、皿ごとミルフィーユを救出する。振り下ろしたフォークはそのままテーブルに突き立って左右に震えていた。あ、やべ。修繕費請求されっかな?
当のティンクは顔を赤くしながら、それでも後ろ手に皿を背中に隠す。修繕費には気が回ってねぇ様子だ。らっきー!
「契・約・成・立・だな♪」
さりげなくフォークを引っこ抜くと、オレは満面の笑みでティンクを伺う。
『悪魔のミルフィーユ』さまさまだぜ!
「…最近、妙な悪徳商法が流行ってるみたいなの」
咳払いを一つ。威厳を正したつもりだろうが、そのクセちらちらとミルフィーユに目を奪われている。どんだけ人気なんだ、コレ? まあいいや、オレもそこらにゃ目をつぶろう。仕事仕事!
「ほほう? 珍しいな。天下の盗賊ギルドも、お手上げってか?」
オレの問いに、ティンクは憮然として言葉を返す。
「悔しいけど、アンタの言うとおりよ。犯人がどこから来てどこに逃げてるのか、皆目見当がつかないの」
「ふんふん。んで肝心の悪徳商法ってのは、具体的にゃどんな手口で?」
「まずは占い師のカッコで現れて、不吉な占いをする。その上でこう言うの。『占いを覆したければ、この薬を飲め!』ってね。どう見てもただの水なんだけど、やたらと高価。でもそれを飲まなきゃ、本当に不運に見舞われる」
「ほうほう、聞きゃ聞くほどうさんクセェな」
オレの感想に、ティンクは頷きながら一枚の人相書きを机に広げる。鼻先に大きなホクロがある、陰気で底意地の悪そうな顔つきのババアだ。
「なんでェ。人相書きまでできてんのかよ? しかも、ンな特徴てんこ盛りの。なら、ソッコーで捕まんじゃねぇの?」
「言ったでしょ? 目撃者…というよりも被害者は多いのよ。でも…」
「犯人は消え失せて、捕まらねェってわけか」
ティンクは苦々しく頷く。 そして妖艶な笑みを浮かべた。
「別にウチとしては、悪徳商売されたところで一向に構わないのよ? ただ…うちのシマで好き勝手するなら、上納金を払う義務が生じるって事を思い知らせてあげるのが親切って奴でしょ? もし逃げようとしたら…わかってるわね?」
けけ、おっかねぇなァこの情報部長サマ。ったく…こりゃ自警団に捕まったほうが犯人の身のためだな。
「数日後、奴は同じ場所に現れる。そして、例の『水』を買わせるの。そこに人を張らせればいいんだろうけど、その頃には困り果てた被害者が『水』を買うためにわんさか集っていて捕縛の妨害をする」
ティンクは上目遣いで見上げて来るが、オレはフンと鼻を鳴らした。ロリコンの気があるなら一発で陥落なんだろうが、流石にオレもストライクゾーンってやつがある。コラ、誰だ? オレを節操なしと誤解してやがるのは?!
…まあいいや、話を戻そうかね。
手口からして、十中八九単独犯。一人で荒稼ぎしてどこかに逃げようとしているとしたら…次に出た時が捕縛のリミットということだ。
欲をかいた挙句にカラクリを見破られたら、それこそ終わりという荒い手口。
ココはオレの腕の見せ所かね?
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