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mission 3 祝祭の神様
残念な女神サマ
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Side-アーチ 3
いやー、やっててよかったイカサマ博打! タダで貸し作れて退屈な業務ともオサラバできるんだからよ! まあ、貸し作ったナンパ仲間のヒューにゃ悪いことしたと思っちゃいるが…許せ!
女将への説得は、神殿関係者に丸投げした。あの女神サマに、なけなしの威厳を総動員してもらって解決してもらったんだがね。女将としては商売への差し支えよりも、芸術の女神サマ直々の依頼というプレミア感を取ったってことだろうな。
おかげでオレ達は、賑々しい通りを神殿関係者を連れて歩いていた。あ、仮装はそのままだ。なんか知らんが、神話の時代からのしきたりとかいうやつさ。オレ的にゃ面白ぇから別に構わんけどな。 道化師の衣装のオレにクマ耳のデュエル、ケモミミのラスファという珍しい組み合わせだが、期間限定だぜ? 特にラスファは意外とこのケモミミがしっくりくるようで、普段からつけたがりそうだ。観光客よけの普段のバンダナは、想像以上に窮屈なんだろうぜ。
ちなみにアーシェと弟子は、他にいい人材がいないと泣き付かれて自警団の業務は続行となった。迷子センターにごっついおっさんを配備したら、顔見ただけで泣き出す子供が続出して収拾がつかなくなるんだそうだ。ついでに言うと、フランシスも同じところで仕事してるんだそうだ。苦労してんな、自警団も。
「んで、その神殿ってどこよ?」
エルダードを出てからしばらくして。オレの質問に、なぜか目をそらせる女神さま。
「?」
なんだそのリアクション? 気になるじゃねぇか?
「じ…実は…ここ、なんです…」
気まずい沈黙に耐えかねて、付き人が声を絞り出す。ここって…エルダードから街道を半日ほど歩いて森に入ったばかりの場所なんだが…。
「! これ、か?」
不意にラスファが気づいたようだった。あん? ツタやコケに覆われた岩壁に、扉らしきものが見える?
「なるほど、天然の洞窟に手を加えて神殿に作り変えたってことか。芸術のために、自然の中に溶け込む場所を選んだとは…」
頷きながらのデュエルのセリフに、何故か顔色を取り戻す付き人マイルス。
「そ、そう! そうなんです! 大事な宝珠を安置しているという重要な場所ですし、自然に溶け込む細工で入り口をわかりにくくしているという利点があるんです!」
「そうよー、決して資金が足りなかったとかいう俗な理由じゃないんだからね?」
…あーあ、言っちまったよこの女神サマ。デュエルは天然にしても、オレやラスファは概ね察してオトナの対応として突っ込まなかったってのに。もうアレだな。この女神サマ喋るたびに威厳なくなるから、いっそ黙ったほうがいいぜ。
「えー…まあ、そういうことでございます。扉、開けますね」
「…ああ」
重く軋んだ音。気まずい空気に、カビ臭い匂いが混じる。
「『光精よ、輝き照らせ』」
ラスファが気を利かせて光の精霊を呼んだ。湿っぽい洞窟の内部にまでツタとコケがはびこり、冷たい露が光を反射して輝いて見えた。弟子がいたらキレイと喜ぶところだが、あいにくの不在だ。せいぜい土産話でもしてやるかね。
階段降りたその奥に、目指す女神像はあった。絢爛たる衣装でこちらを抱きしめるかのように両腕を広げて微笑んでいる。
オレはこっそりと横目で女神サマを見た。ちみっと美化されちゃいねぇか、コレ?
んで、その両手と胸もとに宝珠が入っていたと思しき窪みがある。そこには無理に抉り出されたらしい刃物の傷があった。大きさは握りこぶし大ってところか。
先ずは手がかりを探すことから始めようかね?
いやー、やっててよかったイカサマ博打! タダで貸し作れて退屈な業務ともオサラバできるんだからよ! まあ、貸し作ったナンパ仲間のヒューにゃ悪いことしたと思っちゃいるが…許せ!
女将への説得は、神殿関係者に丸投げした。あの女神サマに、なけなしの威厳を総動員してもらって解決してもらったんだがね。女将としては商売への差し支えよりも、芸術の女神サマ直々の依頼というプレミア感を取ったってことだろうな。
おかげでオレ達は、賑々しい通りを神殿関係者を連れて歩いていた。あ、仮装はそのままだ。なんか知らんが、神話の時代からのしきたりとかいうやつさ。オレ的にゃ面白ぇから別に構わんけどな。 道化師の衣装のオレにクマ耳のデュエル、ケモミミのラスファという珍しい組み合わせだが、期間限定だぜ? 特にラスファは意外とこのケモミミがしっくりくるようで、普段からつけたがりそうだ。観光客よけの普段のバンダナは、想像以上に窮屈なんだろうぜ。
ちなみにアーシェと弟子は、他にいい人材がいないと泣き付かれて自警団の業務は続行となった。迷子センターにごっついおっさんを配備したら、顔見ただけで泣き出す子供が続出して収拾がつかなくなるんだそうだ。ついでに言うと、フランシスも同じところで仕事してるんだそうだ。苦労してんな、自警団も。
「んで、その神殿ってどこよ?」
エルダードを出てからしばらくして。オレの質問に、なぜか目をそらせる女神さま。
「?」
なんだそのリアクション? 気になるじゃねぇか?
「じ…実は…ここ、なんです…」
気まずい沈黙に耐えかねて、付き人が声を絞り出す。ここって…エルダードから街道を半日ほど歩いて森に入ったばかりの場所なんだが…。
「! これ、か?」
不意にラスファが気づいたようだった。あん? ツタやコケに覆われた岩壁に、扉らしきものが見える?
「なるほど、天然の洞窟に手を加えて神殿に作り変えたってことか。芸術のために、自然の中に溶け込む場所を選んだとは…」
頷きながらのデュエルのセリフに、何故か顔色を取り戻す付き人マイルス。
「そ、そう! そうなんです! 大事な宝珠を安置しているという重要な場所ですし、自然に溶け込む細工で入り口をわかりにくくしているという利点があるんです!」
「そうよー、決して資金が足りなかったとかいう俗な理由じゃないんだからね?」
…あーあ、言っちまったよこの女神サマ。デュエルは天然にしても、オレやラスファは概ね察してオトナの対応として突っ込まなかったってのに。もうアレだな。この女神サマ喋るたびに威厳なくなるから、いっそ黙ったほうがいいぜ。
「えー…まあ、そういうことでございます。扉、開けますね」
「…ああ」
重く軋んだ音。気まずい空気に、カビ臭い匂いが混じる。
「『光精よ、輝き照らせ』」
ラスファが気を利かせて光の精霊を呼んだ。湿っぽい洞窟の内部にまでツタとコケがはびこり、冷たい露が光を反射して輝いて見えた。弟子がいたらキレイと喜ぶところだが、あいにくの不在だ。せいぜい土産話でもしてやるかね。
階段降りたその奥に、目指す女神像はあった。絢爛たる衣装でこちらを抱きしめるかのように両腕を広げて微笑んでいる。
オレはこっそりと横目で女神サマを見た。ちみっと美化されちゃいねぇか、コレ?
んで、その両手と胸もとに宝珠が入っていたと思しき窪みがある。そこには無理に抉り出されたらしい刃物の傷があった。大きさは握りこぶし大ってところか。
先ずは手がかりを探すことから始めようかね?
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