37 / 47
第六夜
悪夢の元凶
しおりを挟む
明け方
黒く塗りつぶされた意識が浮上する。
規則正しい、心臓の音。
寒さは感じず、温かく柔らかい感触が俺を包み込んでいる。
ピクリと指先が震え、柔らかい空気を少し大きく吸い込む。
「…う…」
目を開けると、前と同じベッドの中に横たわっていた。
さっきまでのあれは、夢…?
どこから、どこまで…?
それに…生き…てる…?
左右を見回しても、誰もいない。こんなことは初めてだった。そっと起き上がると、枕元に硬いものが置いてあることに気づく。
『悪魔祓いの剣』
これは…。
『向こう側』から呼び戻してくれたのか、オリバー…。あの河のほとりから…。ありがとう、もう無駄にはしない!
この感謝に報いるべく、俺はすぐ行動に移すことにした。
すぐさま着替えると、剣を掴んで手帳を懐に仕込む。作業机の上を見ると、綺麗に直したオルゴールと三本の鍵がついた鍵束が置いてあった。それらは上着の大きめのポケットにそっと入れておく。
部屋の片隅には、相変わらず過去に息絶えた俺の幻が横たわっている。
大丈夫、これ以上この幻は増えることはない。そう自分に言い聞かせて。
向かう先は『生贄の美術館』。おそらくだが、そこにシュゼット嬢も執事さんもいる。そんな確信があった。
おかしいと思っていた。この屋敷にあるものは、全て死者への深い敬意が見て取れた。だが、あの部屋は違う。
弄び、楽しむために作られたような部屋。
あの霊廟の厳かな雰囲気とは、全く違うと言っていい。執事さんが作ったものではないなら、一体誰のものか? シュゼット嬢でもありえない。では…あれは、第三者によるものだったのだろうか?
答えは、行ってみれば自ずとわかる。不安はあるが、手の中の剣の重みが頼もしく思える。
場所は図書室の奥の、山羊のレリーフの鍵で開くもう一つの隠し扉。オリバーの幻と並んで新しく、もう一つ俺の幻が増えている。気にせずさっさと奥に進むと、目的の場所に足を踏み入れる。
悪趣味な扉に、悪趣味なレリーフ。
『生贄の美術館』と表示された扉をくぐると、無数の展示ケースが並ぶ異空間が現れた。それぞれのケースには、ここを訪れた全ての『駒』の全ての死に様を精巧な人形として展示してある。
首や四肢をもぎ取られた無残なもの、短剣などに貫かれた痛々しいものが無数に並んでいる。一人につき三体から六体ほどのパターンがあるということは、その回数だけの死を与えられたということなのだろう。考えてみれば、四肢をもぎ取られたものは変わり果てたシュゼット嬢の手によるものだ。…彼女に罪はないというのに、なんという惨い事を…。
その通路を進むと、当然ながら俺の人形も置いてある一角を通った。
前来た時に加え新しく、毒矢によりオリバーの隣で剣を抱えたまま息絶えた人形が追加されている。
『最新作だよ…』
出し抜けに耳元で聞こえた、子供じみた奇妙な声に思わず振り返った。…誰もいない。もちろん執事さんも、シュゼット嬢も。
『初回は無料だけど、ここから先は拝観料を貰おうかな…』
「誰だ!」
俺の誰何の声には答えず、再びの声。
『君の人形を追加してくれるかい…?』
「人形の追加? つまりは、死ねということか?」
『察しが良くて助かるよ。あの執事が絶賛する、最良の『駒』だけのことはあるね』
ケラケラ笑う、謎の声。何者なんだ?
周囲をぐるりと見回す。執事さんのことを知っているということは、この現象を見続けている『観測者』ということか。
『半分は正解。さあ、我は誰でしょう?』
こいつは…心の声を読み取っている。只者ではない。俺は、手の中の剣に目を落とした。『悪魔祓いの剣』。まさか…本当に悪魔なのか?
『正解。確かに我は悪魔。元は件の領主と契約していた、ね』
「…まさか…」
俺は声を失った。今までの中で、薄々答えは出ていたというのに。確かに時を戻すなんて、悪魔の仕業としか言いようがないというのに…。
しかも、元は領主と契約していた、だと?
『そう。あいつは『生きている限りは悪事の邪魔はさせるな』って願いを叶えさせた。新聞記事を見たかい? 見ものだったろう、あの悪事の数々は? 政敵や警察、新聞記者も寄せ付けず根こそぎ消し続けた。有能だろう?』
「それで、警察も捕まえられなかったのか…」
ここに来て、最後の疑問も解き明かされた。この悪魔の存在に守られて、好き放題ができていたというわけか…!
『最終的には、執事に後ろから刺されて死んだけどね。ん? 契約はどうなんだって? 我は『悪事の邪魔』はしてないよ? なにせ、普通に道を歩いていただけだったんだからね』
「仇は討ったということか…なら、なぜ連中はここで拷問をされている?」
『ああ…領主の悪事を眺めるのも面白かったんだけど、飽きて来ちゃってね。今度は執事と契約することにしたんだよ』
「執事さんの願い…確か『お嬢様の幸せを守ること』だったか…?」
俺の答えに、悪魔の声は嬉しそうに弾む。
『そうそう、それ。確かに叶えたよ? 幸せな一日を幾度も繰り返すってカタチで。ただし、幸せなのは一日だけ。日付が変わってからは知ったことじゃないのさ!』
「だから…真夜中の鐘と同時に、亡霊の姿になっていたわけか?」
そう返すと、悪魔の声は感心したように低くなる。
『君、本当にいい『駒』だね。でもまあ、その通り。そして、彼女の手でじっくりと恨みを晴らさせてあげようかと思ってさ。ちょっとしたサービスだよ。でもそれもだんだん飽きて来ちゃってさ。今度は外から『駒』を招き入れて謎を解かせるってカタチで遊んでたんだ』
それで…オリバーたちや俺がここに引き込まれたということか。
『そう。君も知ってる通り、真夜中過ぎて『駒』が死ねば時を戻すというルールを作ってね。もちろん執事にヒントを与えさせ過ぎないって制約もつけてさ。最高だったよ? 『駒』が受けた苦しみは、あのお嬢様にも少なからず影響するって告げた時の執事の葛藤はね!』
「…」
『謎が解けないと焦って徐々に狂気に堕ちる『駒』や、壊れた亡霊のお嬢様に泣き叫びながら刻まれる『駒』を見るのも。あの不可視の刃、サイコーだろ? あれも我のプレゼントさ。彼女はたくさんたくさん切り刻んでくれたよ! その度にお嬢様のために涙しながら『駒』を殺し続ける執事を眺めるのも…ゾクゾクしてたまらなかった!』
俺の内側で、炎が燃え始めた。本物の外道だ…!
こいつの…こいつのせいで、シュゼット嬢や執事さん、さらには領主の被害者やオリバーたちまで…!
『ここまでたどり着いた『駒』は初めてだな。さあ君をこれから、どうしようか? 楽しみだな、君はどんな絶望を見せてくれるのかな?』
「…姿を現したらどうなんだ?」
黒く塗りつぶされた意識が浮上する。
規則正しい、心臓の音。
寒さは感じず、温かく柔らかい感触が俺を包み込んでいる。
ピクリと指先が震え、柔らかい空気を少し大きく吸い込む。
「…う…」
目を開けると、前と同じベッドの中に横たわっていた。
さっきまでのあれは、夢…?
どこから、どこまで…?
それに…生き…てる…?
左右を見回しても、誰もいない。こんなことは初めてだった。そっと起き上がると、枕元に硬いものが置いてあることに気づく。
『悪魔祓いの剣』
これは…。
『向こう側』から呼び戻してくれたのか、オリバー…。あの河のほとりから…。ありがとう、もう無駄にはしない!
この感謝に報いるべく、俺はすぐ行動に移すことにした。
すぐさま着替えると、剣を掴んで手帳を懐に仕込む。作業机の上を見ると、綺麗に直したオルゴールと三本の鍵がついた鍵束が置いてあった。それらは上着の大きめのポケットにそっと入れておく。
部屋の片隅には、相変わらず過去に息絶えた俺の幻が横たわっている。
大丈夫、これ以上この幻は増えることはない。そう自分に言い聞かせて。
向かう先は『生贄の美術館』。おそらくだが、そこにシュゼット嬢も執事さんもいる。そんな確信があった。
おかしいと思っていた。この屋敷にあるものは、全て死者への深い敬意が見て取れた。だが、あの部屋は違う。
弄び、楽しむために作られたような部屋。
あの霊廟の厳かな雰囲気とは、全く違うと言っていい。執事さんが作ったものではないなら、一体誰のものか? シュゼット嬢でもありえない。では…あれは、第三者によるものだったのだろうか?
答えは、行ってみれば自ずとわかる。不安はあるが、手の中の剣の重みが頼もしく思える。
場所は図書室の奥の、山羊のレリーフの鍵で開くもう一つの隠し扉。オリバーの幻と並んで新しく、もう一つ俺の幻が増えている。気にせずさっさと奥に進むと、目的の場所に足を踏み入れる。
悪趣味な扉に、悪趣味なレリーフ。
『生贄の美術館』と表示された扉をくぐると、無数の展示ケースが並ぶ異空間が現れた。それぞれのケースには、ここを訪れた全ての『駒』の全ての死に様を精巧な人形として展示してある。
首や四肢をもぎ取られた無残なもの、短剣などに貫かれた痛々しいものが無数に並んでいる。一人につき三体から六体ほどのパターンがあるということは、その回数だけの死を与えられたということなのだろう。考えてみれば、四肢をもぎ取られたものは変わり果てたシュゼット嬢の手によるものだ。…彼女に罪はないというのに、なんという惨い事を…。
その通路を進むと、当然ながら俺の人形も置いてある一角を通った。
前来た時に加え新しく、毒矢によりオリバーの隣で剣を抱えたまま息絶えた人形が追加されている。
『最新作だよ…』
出し抜けに耳元で聞こえた、子供じみた奇妙な声に思わず振り返った。…誰もいない。もちろん執事さんも、シュゼット嬢も。
『初回は無料だけど、ここから先は拝観料を貰おうかな…』
「誰だ!」
俺の誰何の声には答えず、再びの声。
『君の人形を追加してくれるかい…?』
「人形の追加? つまりは、死ねということか?」
『察しが良くて助かるよ。あの執事が絶賛する、最良の『駒』だけのことはあるね』
ケラケラ笑う、謎の声。何者なんだ?
周囲をぐるりと見回す。執事さんのことを知っているということは、この現象を見続けている『観測者』ということか。
『半分は正解。さあ、我は誰でしょう?』
こいつは…心の声を読み取っている。只者ではない。俺は、手の中の剣に目を落とした。『悪魔祓いの剣』。まさか…本当に悪魔なのか?
『正解。確かに我は悪魔。元は件の領主と契約していた、ね』
「…まさか…」
俺は声を失った。今までの中で、薄々答えは出ていたというのに。確かに時を戻すなんて、悪魔の仕業としか言いようがないというのに…。
しかも、元は領主と契約していた、だと?
『そう。あいつは『生きている限りは悪事の邪魔はさせるな』って願いを叶えさせた。新聞記事を見たかい? 見ものだったろう、あの悪事の数々は? 政敵や警察、新聞記者も寄せ付けず根こそぎ消し続けた。有能だろう?』
「それで、警察も捕まえられなかったのか…」
ここに来て、最後の疑問も解き明かされた。この悪魔の存在に守られて、好き放題ができていたというわけか…!
『最終的には、執事に後ろから刺されて死んだけどね。ん? 契約はどうなんだって? 我は『悪事の邪魔』はしてないよ? なにせ、普通に道を歩いていただけだったんだからね』
「仇は討ったということか…なら、なぜ連中はここで拷問をされている?」
『ああ…領主の悪事を眺めるのも面白かったんだけど、飽きて来ちゃってね。今度は執事と契約することにしたんだよ』
「執事さんの願い…確か『お嬢様の幸せを守ること』だったか…?」
俺の答えに、悪魔の声は嬉しそうに弾む。
『そうそう、それ。確かに叶えたよ? 幸せな一日を幾度も繰り返すってカタチで。ただし、幸せなのは一日だけ。日付が変わってからは知ったことじゃないのさ!』
「だから…真夜中の鐘と同時に、亡霊の姿になっていたわけか?」
そう返すと、悪魔の声は感心したように低くなる。
『君、本当にいい『駒』だね。でもまあ、その通り。そして、彼女の手でじっくりと恨みを晴らさせてあげようかと思ってさ。ちょっとしたサービスだよ。でもそれもだんだん飽きて来ちゃってさ。今度は外から『駒』を招き入れて謎を解かせるってカタチで遊んでたんだ』
それで…オリバーたちや俺がここに引き込まれたということか。
『そう。君も知ってる通り、真夜中過ぎて『駒』が死ねば時を戻すというルールを作ってね。もちろん執事にヒントを与えさせ過ぎないって制約もつけてさ。最高だったよ? 『駒』が受けた苦しみは、あのお嬢様にも少なからず影響するって告げた時の執事の葛藤はね!』
「…」
『謎が解けないと焦って徐々に狂気に堕ちる『駒』や、壊れた亡霊のお嬢様に泣き叫びながら刻まれる『駒』を見るのも。あの不可視の刃、サイコーだろ? あれも我のプレゼントさ。彼女はたくさんたくさん切り刻んでくれたよ! その度にお嬢様のために涙しながら『駒』を殺し続ける執事を眺めるのも…ゾクゾクしてたまらなかった!』
俺の内側で、炎が燃え始めた。本物の外道だ…!
こいつの…こいつのせいで、シュゼット嬢や執事さん、さらには領主の被害者やオリバーたちまで…!
『ここまでたどり着いた『駒』は初めてだな。さあ君をこれから、どうしようか? 楽しみだな、君はどんな絶望を見せてくれるのかな?』
「…姿を現したらどうなんだ?」
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
現代文学
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2026/1/13:『こえ』の章を追加。2026/1/20の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/12:『あけてはいけない』の章を追加。2026/1/19の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/11:『みきさー』の章を追加。2026/1/18の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/10:『つかまれる』の章を追加。2026/1/17の朝8時頃より公開開始予定。
2026/1/9:『ゆうじんのかお』の章を追加。2026/1/16の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/8:『ついてきたもの』の章を追加。2026/1/15の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/7:『かわぞいのみち』の章を追加。2026/1/14の朝4時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百物語 厄災
嵐山ノキ
ホラー
怪談の百物語です。一話一話は長くありませんのでお好きなときにお読みください。渾身の仕掛けも盛り込んでおり、最後まで読むと驚くべき何かが提示されます。
小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
【完結】百怪
アンミン
ホラー
【PV数100万突破】
第9回ネット小説大賞、一次選考通過、
第11回ネット小説大賞、一次選考通過、
マンガBANG×エイベックス・ピクチャーズ
第一回WEB小説大賞一次選考通過作品です。
百物語系のお話。
怖くない話の短編がメインです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる