村人からの最強伝説

ミケネコ

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幼少期編

ケルトの成長3

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フローディアでの日々はゆっくり進み、ケルトも今年で健やかに育ち5歳になり顔はだんだん父親に似てきて自慢ではないがゼルドはイケメンの部分に入ると思う。髪の毛は母親譲りの赤髪で将来はイケメンになると思っている。
そんなケルトにも同い年の友達が出来た。
アーノルドのアル・フッド・サリー・ルナの4人だ。

ママー友達と遊びに行ってくるね~と元気な声でケルトは家を飛び出していった。
いつもの遊び場に付くとサリー・ルナが居た。
お待たせ~ってアルとフッドはまだ来てないの~。するとサリーが「どうせまたおばさんに怒られてるんでしょ。アルはしっかりしてるのにフッドはお気楽だから双子なのに性格はバラバラね。」
3人で話してると遠くから「遅れてごめんよ~っ」とアルの声が聞こえやっと4人そろった。ここでもまたサリーが「どうせフッドがまたやらかしておばさんに怒られたんでしょ」
ま~ま~とルナがサリーを諭していた。
「よしみんな集まったし今日は何して遊ぶ?」
お気楽なフッドが「森に果物取りに行こうよ~」と提案してきた。
案の定サリーが「どれだけ食い意地はってんのよ」とあきれ顔に言った。
ケルト・アル・ルナは笑いながらじゃ~行こうかと5人で仲良く森に向かって歩き出した。

森に入ると直ぐにベリー・ブドウなど様々な果物が沢山なっている。各々好きな果物を取り始めた。
ケルトも何と取ろうか迷っていると草むらの中から何か光った。「何だろう」と思いながら近づくと、7色に輝く小さな石を見つけた。手に取ってまじまじと見ると1センチぐらいの大きさの石でついつい見入ってしまっていた。
すると遠くから
「ケルト危ない」「ケルトくん後ろ」と声が聞こえゆっくり後ろを向くとそこにはウルフが1体いた。
その目は完全にケルトを見ていた。
『ヤバイ』と思いすぐに走った。
それにつられてウルフも吠えながら走って来た。ケルトも一生懸命走ったが地面から出ていた石に気づかず、躓きコケてしまった。
ついにウルフに追いつかれ口を開けて眼前まで迫って来た。4人は悲鳴を上げケルトは
「あ~ここで食べられてしまうんだと目をつむった」。
しかし中々痛みが来なかった。恐る恐る目開けるとそこにはゼルドが剣を持って立っていた。
「ケルトもう大丈夫だ。パパが倒してあげたから」
といいゼルドの前には剣で切られたウルフが横たわっていた。
段々状況がはっきりしてきたケルトは泣きながら「ぱぱ~」と泣きながら抱き着きゼルドはその頭を撫でながら、
「もう大丈夫だぞ~」と抱き上げ、アル・フッド・サリー・ルナも泣きながら集まって来た。
しばらくして安心した5人は取っていた果物を食べながらゼルドと一緒に歩きながら森を抜け町まで戻って来た。
4人と別れゼルドと歩きながらケルトは「パパはどうして森にいたの」と聞きゼルドは毎日森に入って魔物がいないか見回っていたと教えてくれた。
無事に家に帰り今日の事をママに話したら凄く泣かれてしまった。ミリシアもだ。
その様子をゼルドは笑いながら見ていた。
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