神聖なる愛しの少年

1、ゼン視点

この国はユフィ様って神様に守られている。

そのかわり、この国には人柱が存在する。

私たち王族だけがその事実を知っていて、王位を継ぐ者はとある儀式をしなくてはならない。

それが、人柱である『神官』とのセックスだ。

たかがと思うかもしれない。

しかし、その神官とは王子と対になる子供を幽閉された塔に監禁してユフィ様の部下が神官として教育して純真無垢になるように育てられる。

そして、王位を継ぐ王子が16になると儀式として性的な知識など欠片もない神官は王子に抱かれどろどろに汚される。

それが次の王が即位するまで続く。

この国では正妻を貰う王はいない。
みんな側室だ。

人柱の神官は王が退位すると役目を終える。

しかし、役目を終えても待っているのは知らない世界。

そして自分が人柱だったという現実。

元王は負い目とその神官への情で、二人は添い遂げる者ばかりのようだ。

儀式をすると退位するまで不死の身体になる。

ちなみに神官は少年で、役目を終えるまで子供は産めない。

この世界では同性でも子供はできるが、役目があるからしかたない。

しかし、役目を終えたあとは幸せになれるようにユフィ様はしているので問題はない。




私は明日、16になる。

私の神官は、どんな人なのか？

私が罪を背負う相手、悲しませないようにせめて優しくしよう。