私の大好きなドラゴン

ライルが決める呼び名

私は泣きながら不貞腐れながら、
ルカに背を向けてコーンに抱き着いていた。


　（だからさーもう良いでしょー僕が悪かったよ！
　　でも、僕もこいつらに命令して（絶対目を離さず守れ）
　　命令に背いたら食いちぎってジワジワと殺してやる！って
　　僕にしては穏便に頼んだよー）


　　【どこが穏便......】


　（僕にとっては穏便だよー
　　僕は殺さない主義だからー殺さずにずーっと痛め続けるのー
　　殺してーと何回も言わせるのー
　　殺してあげる！って言ってあげたんだから一番マシじゃん！

　　そんなことよりライルの方が酷いよ！
　　僕の”カミル”だって僕に叩いた事ないよー
　　初・体・験なんだから
　　まーライルだから全然ムカつかないしーイイケドー
　　他の奴らだったら血祭りにあげてるしー
　　ここ一帯砂漠化にしてたかもねー）


　　【言ってることが怖いよ...
　　　（でも何故か私には絶対害はないと分かるのよね．．．何でだろう？）
　　　悪い事、傷つけるような事したら、また叩くからね！】


　　（えーっ僕悪い事してないじゃん！
　　　ライルの為にバーの実も取ってきたもん！）


　　【黙っていなくなって心細かったの！
　　　この子達に詳しく伝えてくれればいいじゃない！すぐ帰ってくるって】


　　（僕が何で弱い奴らに事細かく話してあげないといけないのー
　　　どうせ、こいつらは色々言ったって分かんないもん
　　　まあー”黄色いの”は違うみたいだけど...）

　
　　　【黄色いの？コーンちゃんの事？】



　　　（コーン？名前？聞いた事がないけど、どういう意味？）


　　　【私の大好きなものの名前（食べ物とうもろこし）】

　　　（.............っ）
　　　
　　　【私の大大大好きな黄色の甘ーくて、大好物で
　　　　花言葉　富・繊細とかいう意味もあるのよ！）



　　　（そうなんだ...っっ
　　　　相変わらずライルは面白い！
　　　　でも、名前の意味は周りに黙ってあげた方がいいよ
　　　　大事なことはペラペラ話すもんじゃないよ..）


　　　【分かったわ　ルカ......さん？】
　
　　　（何？その呼び方！
　　　　ゼガンはお兄ちゃんで僕は
　　　　他人行儀みたいな呼び方するのーずるい！
　　　　僕は何よりゼガンより年上なんだよ！
　　　　人間は年上を敬うものだろう！

　　　　僕の方がゼガンより知的で繊細なんだから
　　　　僕傷ついちゃうなあー）

　　　私は、色々考えた、さん？はダメで..
　　　他人行儀がダメなら親しい感じ？...

　　　【ルカ兄　　ルカ？　ルーちゃん　ルー君どれがいい？】


　　
　　　（お兄ちゃんはゼガンとかぶるのは嫌だしー
　　　　ルカはカミルが呼ぶしー
　　　　黄色いのと　ちゃんが、かぶるのはあり得ないしー
　　　　僕の事をルー君.....笑える
　　　　ルー君でいいよ！許してあげる特別に！）


　　　【分かったルー君！】
　　　　私はルー君に近づいて口にちゅーして
　　　　機嫌がよくなりついでにコーンちゃんにも口にちゅーした。

　　　　（（............！））

　　　　私爬虫類は前の世界では怖いし気持ち悪いと思ったけど
　　　　こちらに来て親近感があってとても個性的すぎる所が
　　　　大好きになってきた。
　　　　特にドラゴンはツンデレってゆうか、かわいいーんだよなー
　　　　
　　　　私はこんなに抱き着いたり、ちゅーしたりするキャラでもないけど、
　　　　とても素直に話たり、
　　　　行動できる今の自分が好きになってきた。
　　　　あまりに気分がよくてアニソンを歌ってしまった。

　　　　【ラララララララ】

　　　　（ピエー見つけた）


　　　　【チビ！どうして？歌でわかるの？
　　　　　前も歌った時来たよね？キャー嬉しい！！】


　　　　　（探した....うれしい！）とチビも飛び跳ねた。
　　　　私はチビにも思わず会えたことに嬉しすぎて抱き着きちゅーしまくった。


　　　　　（....................うれ....しい..ケドは...ずかしい....）


　　　　　【なんで恥ずかしいの？朝会ったでしょ？】


　　　　（ライル.................
　　　　　もしかしてゼガンにもキスした？.......しかもチビ？）


　　　　【キスだなんて！ちゅーは挨拶だよ親子で挨拶するのと一緒！
　　　　　家族みたいに、大好きな子にしかしないんだから
　　　　　オジさんもお兄ちゃんもしたよ
　　　　　そんな事より、ルー君は初めて会ったよね
　　　　　紹介するねチビ！とーっても歌が上手いのよー】

　　

　　　　（...........................セッソウナシ.）
　　　　ルカが何かボソっと言った事をチビとの再会に
　　　　テンション上がっていた私は騒いでいて聞いていなかった。







　　　　後に同じことをお兄ちゃん（ゼガン）にいわれてしまう...のは後の話。