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とても濃い夜
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ドドドドドドドドドと効果音が鳴ってるんじゃない?ぐらい
家がきしむような風圧が伝わってきた。
居間にある窓を言葉通り吹っ飛ぶように飛ばして
サクラが窓がない空間からのぞくように
私を見ながら話してきた。
「ライル?大丈夫なの?
どうしたの?すごい叫びだったからビックリしたじゃないの!
でも、敵らしき人間はいないみたいけど...。
どこなの?私が八つ裂きにしてやるわ。」
そして、私が座り込んでる前からは....
「クソ!.......はーーーっ」
近くに蝋燭があったら間違いなく火が消えるぐらい
盛大なため息とともに大男はしゃがんで
チンピラが座りながら睨むように
サクラを殺す勢いで睨みながら言った。
「いったい毎回毎回家の窓壊しやがって何度目と思うんだ。
この迷惑、災厄、最悪なうるせーヤローは!
大体ギャーギャーうるせーんだよ。
ギャーギャーゆう感じが女共と同じ匂いがする...
お前メスなんじゃねーかあ?
でかいんだから、落ち着けよな。」
私以外はきっとギャーという鳴き声にしか聞こえないみたいが
サクラは言いたいことは言いたいみたいで文句を言いながら
この男にわめいていた。
「何言ってるのよ!あんたこそ人間にしては
ちょっと麺が伸びて固麺でスープが濁ったような
あなたにでかい呼ばわりされないといけないのよ。」
この男はサクラが何を言ってるか分からないはずだが
何か文句を言ってるのは伝わってるのかお互い睨みあっていた。
私はこの男がサクラの女言葉で話してるのを聞いて
理解してるんじゃないのかってぐらい的を射てるような言葉と、
サクラがこの男を麺を伸ばしたような表現がおかしくて笑いが込み上げてきた。
この世界でもパスタの麺があるらしく
前におじさんがスープにパスタのニョッキみたいな
麺を入れて作ってくれたのを思い出した。
その時は珍しく大鍋でお兄ちゃん、
サクラと一緒に食べてサクラが物凄く気に入って何度も作ってって
オジさんに頼んでたっけ.....。
「ハハハハハ.....」
私は盛大におなかに手を当てながら笑った。
「何を笑ってんだよ。さっきまで俺を見て腰抜かしたくせに
気味が悪りーなあ。」
「ライルあなた、私を馬鹿にしてるわね!」
(サクラ.....麺に例える何て...ハハ、大きくて背が高いからって
伸びてっ....筋肉があるから固いっ...麺ならぬメン...MANっ...
スープが濁ったって....ヒゲモジャで汚らしいってこと?...っつ)
私はサクラと目が合うとより一層苦しくてたまらない。
笑ったとはいえまだ腰が抜けた状態だった私はサクラに手を広げた。
するとサクラの魔力みたいな力で私は浮きサクラの顔に抱き着いた。
(この人すごいよ。サクラの事、言葉が分からなくても言い当ててるよ....。
この人と気が合うんじゃない?)
「馬鹿言ってんじゃないわよ。
こんなヒゲモジャの身だしなみの無い男はこちらからお断りだわ!」
私とサクラが向き合って笑ってると
下から不機嫌でいて呆れたような低い声で
男は、再度ため息をつきながら言ってきた。
「おい!2匹の世界に浸ってるのはいいが
俺は繊細だから寒いんだよ。
でかいデブは別にいいとして、
チビの1匹の方は降ろせよ。」
(2匹...チビって私よね?)
うわーオジさんより、ちょい悪感が増してドSって感じかな?と
私はのんきに考えてると、何か負のオーラがサクラから漂ってきた。
「デデデ.................デブですってーーーーーーーー」
サクラが口を天井に向けポフっと軽く煙が口から出始めた。
私は顔に抱き着いてたから分度器の50度?丸い時計の2時10時位の角度?
とにかく逆さまになりそうで私は必死にサクラにしがみついた。
「怒るのはいいがチビが危ねーよ。
降ろしてから俺の家から離れた所で勝手に怒れよな」
ピタッとサクラは急に止まり、首をゆっくりと地面まで降ろして
「私とした事が....ごめんなさいライル。」
私は笑いながらチュっとサクラにキスして顔をなでなでした。
「おい!連れて行くぞ」
すると背後から手が伸びてきて私を荷物を肩に担ぐみたいにして
男が部屋まで連れて行ってくれた。
ベットに座ると私の頭をとても大きい手で軽く押さえつけながら
「お前はただでさえチビだ。
また寝込まれたら面倒だし騒動を起こすなよ。
デカいのにも言っとけ」
そう言ったら大きい手で私をポンと倒して布団らしき布をバッっと無造作に
私にかけるとさっさと背を向けてあっという間に出て行った。
何かとても濃い夜だったな。
でも、口が悪くても結構いい人みたい。
それにしてもオジさんに口調が似てるなあ.........オジさん会いたいよ。
家がきしむような風圧が伝わってきた。
居間にある窓を言葉通り吹っ飛ぶように飛ばして
サクラが窓がない空間からのぞくように
私を見ながら話してきた。
「ライル?大丈夫なの?
どうしたの?すごい叫びだったからビックリしたじゃないの!
でも、敵らしき人間はいないみたいけど...。
どこなの?私が八つ裂きにしてやるわ。」
そして、私が座り込んでる前からは....
「クソ!.......はーーーっ」
近くに蝋燭があったら間違いなく火が消えるぐらい
盛大なため息とともに大男はしゃがんで
チンピラが座りながら睨むように
サクラを殺す勢いで睨みながら言った。
「いったい毎回毎回家の窓壊しやがって何度目と思うんだ。
この迷惑、災厄、最悪なうるせーヤローは!
大体ギャーギャーうるせーんだよ。
ギャーギャーゆう感じが女共と同じ匂いがする...
お前メスなんじゃねーかあ?
でかいんだから、落ち着けよな。」
私以外はきっとギャーという鳴き声にしか聞こえないみたいが
サクラは言いたいことは言いたいみたいで文句を言いながら
この男にわめいていた。
「何言ってるのよ!あんたこそ人間にしては
ちょっと麺が伸びて固麺でスープが濁ったような
あなたにでかい呼ばわりされないといけないのよ。」
この男はサクラが何を言ってるか分からないはずだが
何か文句を言ってるのは伝わってるのかお互い睨みあっていた。
私はこの男がサクラの女言葉で話してるのを聞いて
理解してるんじゃないのかってぐらい的を射てるような言葉と、
サクラがこの男を麺を伸ばしたような表現がおかしくて笑いが込み上げてきた。
この世界でもパスタの麺があるらしく
前におじさんがスープにパスタのニョッキみたいな
麺を入れて作ってくれたのを思い出した。
その時は珍しく大鍋でお兄ちゃん、
サクラと一緒に食べてサクラが物凄く気に入って何度も作ってって
オジさんに頼んでたっけ.....。
「ハハハハハ.....」
私は盛大におなかに手を当てながら笑った。
「何を笑ってんだよ。さっきまで俺を見て腰抜かしたくせに
気味が悪りーなあ。」
「ライルあなた、私を馬鹿にしてるわね!」
(サクラ.....麺に例える何て...ハハ、大きくて背が高いからって
伸びてっ....筋肉があるから固いっ...麺ならぬメン...MANっ...
スープが濁ったって....ヒゲモジャで汚らしいってこと?...っつ)
私はサクラと目が合うとより一層苦しくてたまらない。
笑ったとはいえまだ腰が抜けた状態だった私はサクラに手を広げた。
するとサクラの魔力みたいな力で私は浮きサクラの顔に抱き着いた。
(この人すごいよ。サクラの事、言葉が分からなくても言い当ててるよ....。
この人と気が合うんじゃない?)
「馬鹿言ってんじゃないわよ。
こんなヒゲモジャの身だしなみの無い男はこちらからお断りだわ!」
私とサクラが向き合って笑ってると
下から不機嫌でいて呆れたような低い声で
男は、再度ため息をつきながら言ってきた。
「おい!2匹の世界に浸ってるのはいいが
俺は繊細だから寒いんだよ。
でかいデブは別にいいとして、
チビの1匹の方は降ろせよ。」
(2匹...チビって私よね?)
うわーオジさんより、ちょい悪感が増してドSって感じかな?と
私はのんきに考えてると、何か負のオーラがサクラから漂ってきた。
「デデデ.................デブですってーーーーーーーー」
サクラが口を天井に向けポフっと軽く煙が口から出始めた。
私は顔に抱き着いてたから分度器の50度?丸い時計の2時10時位の角度?
とにかく逆さまになりそうで私は必死にサクラにしがみついた。
「怒るのはいいがチビが危ねーよ。
降ろしてから俺の家から離れた所で勝手に怒れよな」
ピタッとサクラは急に止まり、首をゆっくりと地面まで降ろして
「私とした事が....ごめんなさいライル。」
私は笑いながらチュっとサクラにキスして顔をなでなでした。
「おい!連れて行くぞ」
すると背後から手が伸びてきて私を荷物を肩に担ぐみたいにして
男が部屋まで連れて行ってくれた。
ベットに座ると私の頭をとても大きい手で軽く押さえつけながら
「お前はただでさえチビだ。
また寝込まれたら面倒だし騒動を起こすなよ。
デカいのにも言っとけ」
そう言ったら大きい手で私をポンと倒して布団らしき布をバッっと無造作に
私にかけるとさっさと背を向けてあっという間に出て行った。
何かとても濃い夜だったな。
でも、口が悪くても結構いい人みたい。
それにしてもオジさんに口調が似てるなあ.........オジさん会いたいよ。
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