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犬飼VSネコ娘
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闇の中、まるでネコ娘はその闇など意にも返していないように、入り組んだ道を走り抜ける。
後ろから提灯を掲げた岡っ引きが数十人ほど付いて来る。
「ネズミめ、いつかこの貸し返してやる」
そう吐きながら走り続ける。
しかしふと前方の屋根に網を構えた役人が見えた。
一瞬迷ったが、網が放たれた瞬間に、ネコ娘は加速した。
「ワッ!」
ねこ娘の後ろで網に絡まった岡っ引きたちがもがく声がした。
「御用だ!」
しかし次に前方から、またちがう岡っ引きが十手と提灯を掲げて立ちふさがる。
「ごめんなさいね」
そういうと、エイッとばかりに提灯を蹴り上げる。そしてそのまま横の壁にジャンプすると、役人の頭を足蹴にして、前を塞いでいた役人たちの上空を飛び越えた。
「はぁ、いつまで引き付ければいいのよ」
愚痴を吐きながら、走るネコ娘。
「これ以上はいかさない」
少し広い広場にでるとそこには犬飼と数人の岡っ引きが待ち伏せていた。
「ふう」
ここでもたついていたら、さらに増援が来るだろう。
でもこのまま逃げ続けるのもキリがない。
(とりあえず、一度、ここで人数を減らそうかしら)
周りをぐるりと取り囲まれる。
じりじりと輪を狭めてくる岡っ引きたちに覚悟を決める。
一人が飛び掛かって来たのを皮切りに、逃げるまわるスタイルから戦闘モードにかわる。
振り下ろされる十手を、隠し持っていたネコ娘専用の細く丈夫な鉄の棒で受けとめると、そのままするりと十手の力を横に流す。
バランスを失った岡っ引きに、ネコ娘の鉄の棒が叩きつけられる。
「おやすみなさい」
一人が地面に倒れると、次は二人同時に飛び掛かってきた。
しかしネコ娘は、ヒョイと片方の頭に手を置くとまるで宙を舞うようにクルリ飛んだ。そして着地と同時に、迫ってきていたもう片方に向けて、その一人を蹴り飛ばした。
勢いがついている二人は正面からぶつかってその場に倒れた。
「おのれ。ネズミ小僧──」
ギリギリと歯ぎしりをしていた犬飼がふと、その違和感に気がつく。眉根を寄せて、まじまじと目の前の人物を見る。
「お前は! ネコ娘じゃないか!」
ネズミ小僧だと思って追っていたのが、そこで初めてネコ娘であると気がつく犬飼たち。
「お前たち! 仲間だったのか!」
「違います!」
犬飼よりさらに強い口調で否定するネコ娘に、一瞬その場が静まり返る。
「……じゃあ」
「こっちが知りたいぐらいです」
ギリリと歯を食いしばる音を立てながら、冷たい怒気を含んだ低い声音で言い放つネコ娘。そこにはっきりとネズミ小僧に対する恨みが込められているのを感じ、おもわず犬飼のほうが気を遣って追及をやめた。
「だが! ネズミだろうがネコだろうが、見逃すわけにはいかない!」
気を取り直すように、大きな声で言い放つ、そして十手を前に構える。
ネコ娘もゆらりと揺れると静かに身構えた。
十手とネコ娘の鉄の棒が闇夜に火花を散らす。
後ろから提灯を掲げた岡っ引きが数十人ほど付いて来る。
「ネズミめ、いつかこの貸し返してやる」
そう吐きながら走り続ける。
しかしふと前方の屋根に網を構えた役人が見えた。
一瞬迷ったが、網が放たれた瞬間に、ネコ娘は加速した。
「ワッ!」
ねこ娘の後ろで網に絡まった岡っ引きたちがもがく声がした。
「御用だ!」
しかし次に前方から、またちがう岡っ引きが十手と提灯を掲げて立ちふさがる。
「ごめんなさいね」
そういうと、エイッとばかりに提灯を蹴り上げる。そしてそのまま横の壁にジャンプすると、役人の頭を足蹴にして、前を塞いでいた役人たちの上空を飛び越えた。
「はぁ、いつまで引き付ければいいのよ」
愚痴を吐きながら、走るネコ娘。
「これ以上はいかさない」
少し広い広場にでるとそこには犬飼と数人の岡っ引きが待ち伏せていた。
「ふう」
ここでもたついていたら、さらに増援が来るだろう。
でもこのまま逃げ続けるのもキリがない。
(とりあえず、一度、ここで人数を減らそうかしら)
周りをぐるりと取り囲まれる。
じりじりと輪を狭めてくる岡っ引きたちに覚悟を決める。
一人が飛び掛かって来たのを皮切りに、逃げるまわるスタイルから戦闘モードにかわる。
振り下ろされる十手を、隠し持っていたネコ娘専用の細く丈夫な鉄の棒で受けとめると、そのままするりと十手の力を横に流す。
バランスを失った岡っ引きに、ネコ娘の鉄の棒が叩きつけられる。
「おやすみなさい」
一人が地面に倒れると、次は二人同時に飛び掛かってきた。
しかしネコ娘は、ヒョイと片方の頭に手を置くとまるで宙を舞うようにクルリ飛んだ。そして着地と同時に、迫ってきていたもう片方に向けて、その一人を蹴り飛ばした。
勢いがついている二人は正面からぶつかってその場に倒れた。
「おのれ。ネズミ小僧──」
ギリギリと歯ぎしりをしていた犬飼がふと、その違和感に気がつく。眉根を寄せて、まじまじと目の前の人物を見る。
「お前は! ネコ娘じゃないか!」
ネズミ小僧だと思って追っていたのが、そこで初めてネコ娘であると気がつく犬飼たち。
「お前たち! 仲間だったのか!」
「違います!」
犬飼よりさらに強い口調で否定するネコ娘に、一瞬その場が静まり返る。
「……じゃあ」
「こっちが知りたいぐらいです」
ギリリと歯を食いしばる音を立てながら、冷たい怒気を含んだ低い声音で言い放つネコ娘。そこにはっきりとネズミ小僧に対する恨みが込められているのを感じ、おもわず犬飼のほうが気を遣って追及をやめた。
「だが! ネズミだろうがネコだろうが、見逃すわけにはいかない!」
気を取り直すように、大きな声で言い放つ、そして十手を前に構える。
ネコ娘もゆらりと揺れると静かに身構えた。
十手とネコ娘の鉄の棒が闇夜に火花を散らす。
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