53 / 92
学園復帰編
4
しおりを挟む
夜になるとグッタリと疲れた顔をしたリュカ様がケビン団長と一緒に帰って来た。事前に聞いた話だと、ケビン団長は毎日ではなく暇な時にだけ泊まりに来るらしい。
「ご令嬢、久しぶりだな。こちらがドラゴン殿かな?」
「ケビン団長、ご無沙汰してます」
「こんにちは!私、ミューよ。宜しくね」
ミューの元気な返事を聞いてケビン団長は微笑みを浮かべてミューの頭を撫でた。ミューも嬉しそうにしていると、ケビン団長の視線が私の腕で止まる。
「おや?その腕輪は、どうされた?」
「あ!すみません。以前に頂いた腕輪は村に着いた時に壊れてしまってソフィア様から新しい物を作って貰いました」
「……そうか」
ケビン団長の妙な言葉の間が不思議で首を傾げてしまう。私達の会話が途切れたタイミングで、グーとお腹の音が聞こえてケビン団長と二人で視線を向けるとリュカ様が耳を赤くしてお腹を押さえていた。
「すまない。忙しくて昼食を食べ損ねたんだ」
「ご飯、出来てますよ。手を洗って来て下さいね」
恥ずかしいのか小さな声で返事したリュカ様がケビン団長と二階の部屋に行くのを見送ると、私はミューとキッチンへと向かう。さーて、今日のご飯は足りるかな?
テーブルの食事が並べ終えた時、リュカ様とケビン団長が一緒に部屋へ入って来た。かなり多めに作った夕食は、具沢山のトマトスープにサラダ、焼き魚とパン。貴族が食べるには質素な食事だけど、誰も文句は言わない。全員で食事の前のお祈りをすると食事が始まった。
「リュカ、騎士団の方は問題なかったかい?」
「あぁ、婆さんの希望通り訓練場の使用許可も貰ったし宿泊許可も下りた」
「宿泊許可が要るんですか?」
聞きなれない言葉につい質問してしまうと、リュカ様が苦笑いしながら独身の団員は基本的に寮住まいだと教えてくれた。
「今回は婆さんがいるのと、ミューの護衛で特別に許可して貰っているんだ」
「色々な制約があるんですね」
「緊急時の対応が必ずあるから仕方ないさ。魔法師団も同じだな」
ケビン団長がリュカ様の言葉に頷いているけど、確かリュカ様より歳上だし奥さんとかいないのかな?
「私は妻帯者だから別だ。しかし、責任者なので城の近くに住まいを構える必要があるな」
「奥様はお一人で大丈夫なのですか?」
「妻も同じ魔法師の団員だ。事情を知っているので問題ない」
初めて知る事ばかりで話しに夢中になっていると、凄い勢いでリュカ様がご飯を食べていく。私の目の前でサラダボールごと全て食べた後、魚二匹分の焼き魚が飲み物の様な勢いで消えていきました。お昼抜きだったにしても量も速さも凄まじいのですが何事ですか?
「リュカ、落ち着いて食べんかい!無くなりゃしないよ!」
「おかわり持ってきます」
「……すまん。自分で取りに行く」
私が立ち上がろうとすると手で制止したリュカ様が、お皿を手に持ちキッチンに入って行く姿を見送るとソフィア様がため息を吐いた。
「団長にしごかれたのかねぇ」
「アヤツなら今日は提出書類を纏めていました」
「脳筋が頭の使い過ぎかい」
ソフィア様とケビン団長が呆れた顔でキッチンに視線を向け二人揃って大きなため息を吐き出すと話は私の腕輪へと変わった。
「しかし、一週間は持つ考えていたが早かった様だな」
「あー、この娘が特別さ。ルナの魔力は私と同じくらいだよ」
「なんと将来が楽しみなご令嬢だ」
二人が会話している間にリュカ様がキッチンから戻って来たけど、手には大きな器にスープが溢れそうな程つがれていて座ると直ぐに食べ始める。音もたてず静かだけど、噛んでいるのか疑いたくなる勢いで消えるスープに目が点になってしまった。えぇ……村にいた時も沢山食べていたけど、今日の量はちょっと違うというか、引くレベルだわ。
「はぁ……旨い。生き返る」
「えっと……何事ですか?」
思わず尋ねると午前中は報告書の作成、午後は訓練と副隊長からの報告と引き継ぎと休憩もろくに取れなかったとか。何時もは途中休憩で間食をするって、おやつ食べれなかったからって大鍋一杯のスープをほぼ一人で完食しないわよ。
「明日の朝の分も込みでルナが作ったのに空にしたのかい脳筋が!」
「あ……ごめんなさい」
……何故かしら叱られた犬の様にリュカ様の頭に垂れた耳が見えた気がするわ。明らかに落ち込んでいるし、これ以上怒れないわね。
「お腹が空いてたのなら仕方ないですね。後で仕込みを手伝って下さいね」
「勿論、そのつもりだ」
「お願いします。あ、すみません急に話が変わりますが、お庭の花って虫除けの薬を使っていますか?」
「いや、知らないね」
リュカ様も首を傾げている。そうよね。来たばかりの家の庭の手入れなんて分からないわよね。でも、分からないままミューが花を食べてしまって体調を崩すといけないので、散歩した時の事を三人に伝えた。
「花の蕾に魔力が溜まるとは初耳だな」
「へぇ、ミューは食べたいのかい?」
「食べたーい!蕾は甘くて美味しいの」
「まるでおやつだな。後で解析して確認しよう」
リュカ様が確認して問題なければ食べ良いと言うと、ミューは彼に早く調べる様に急かしていた。だからヨダレたらしゃ駄目よ。
「ご令嬢、久しぶりだな。こちらがドラゴン殿かな?」
「ケビン団長、ご無沙汰してます」
「こんにちは!私、ミューよ。宜しくね」
ミューの元気な返事を聞いてケビン団長は微笑みを浮かべてミューの頭を撫でた。ミューも嬉しそうにしていると、ケビン団長の視線が私の腕で止まる。
「おや?その腕輪は、どうされた?」
「あ!すみません。以前に頂いた腕輪は村に着いた時に壊れてしまってソフィア様から新しい物を作って貰いました」
「……そうか」
ケビン団長の妙な言葉の間が不思議で首を傾げてしまう。私達の会話が途切れたタイミングで、グーとお腹の音が聞こえてケビン団長と二人で視線を向けるとリュカ様が耳を赤くしてお腹を押さえていた。
「すまない。忙しくて昼食を食べ損ねたんだ」
「ご飯、出来てますよ。手を洗って来て下さいね」
恥ずかしいのか小さな声で返事したリュカ様がケビン団長と二階の部屋に行くのを見送ると、私はミューとキッチンへと向かう。さーて、今日のご飯は足りるかな?
テーブルの食事が並べ終えた時、リュカ様とケビン団長が一緒に部屋へ入って来た。かなり多めに作った夕食は、具沢山のトマトスープにサラダ、焼き魚とパン。貴族が食べるには質素な食事だけど、誰も文句は言わない。全員で食事の前のお祈りをすると食事が始まった。
「リュカ、騎士団の方は問題なかったかい?」
「あぁ、婆さんの希望通り訓練場の使用許可も貰ったし宿泊許可も下りた」
「宿泊許可が要るんですか?」
聞きなれない言葉につい質問してしまうと、リュカ様が苦笑いしながら独身の団員は基本的に寮住まいだと教えてくれた。
「今回は婆さんがいるのと、ミューの護衛で特別に許可して貰っているんだ」
「色々な制約があるんですね」
「緊急時の対応が必ずあるから仕方ないさ。魔法師団も同じだな」
ケビン団長がリュカ様の言葉に頷いているけど、確かリュカ様より歳上だし奥さんとかいないのかな?
「私は妻帯者だから別だ。しかし、責任者なので城の近くに住まいを構える必要があるな」
「奥様はお一人で大丈夫なのですか?」
「妻も同じ魔法師の団員だ。事情を知っているので問題ない」
初めて知る事ばかりで話しに夢中になっていると、凄い勢いでリュカ様がご飯を食べていく。私の目の前でサラダボールごと全て食べた後、魚二匹分の焼き魚が飲み物の様な勢いで消えていきました。お昼抜きだったにしても量も速さも凄まじいのですが何事ですか?
「リュカ、落ち着いて食べんかい!無くなりゃしないよ!」
「おかわり持ってきます」
「……すまん。自分で取りに行く」
私が立ち上がろうとすると手で制止したリュカ様が、お皿を手に持ちキッチンに入って行く姿を見送るとソフィア様がため息を吐いた。
「団長にしごかれたのかねぇ」
「アヤツなら今日は提出書類を纏めていました」
「脳筋が頭の使い過ぎかい」
ソフィア様とケビン団長が呆れた顔でキッチンに視線を向け二人揃って大きなため息を吐き出すと話は私の腕輪へと変わった。
「しかし、一週間は持つ考えていたが早かった様だな」
「あー、この娘が特別さ。ルナの魔力は私と同じくらいだよ」
「なんと将来が楽しみなご令嬢だ」
二人が会話している間にリュカ様がキッチンから戻って来たけど、手には大きな器にスープが溢れそうな程つがれていて座ると直ぐに食べ始める。音もたてず静かだけど、噛んでいるのか疑いたくなる勢いで消えるスープに目が点になってしまった。えぇ……村にいた時も沢山食べていたけど、今日の量はちょっと違うというか、引くレベルだわ。
「はぁ……旨い。生き返る」
「えっと……何事ですか?」
思わず尋ねると午前中は報告書の作成、午後は訓練と副隊長からの報告と引き継ぎと休憩もろくに取れなかったとか。何時もは途中休憩で間食をするって、おやつ食べれなかったからって大鍋一杯のスープをほぼ一人で完食しないわよ。
「明日の朝の分も込みでルナが作ったのに空にしたのかい脳筋が!」
「あ……ごめんなさい」
……何故かしら叱られた犬の様にリュカ様の頭に垂れた耳が見えた気がするわ。明らかに落ち込んでいるし、これ以上怒れないわね。
「お腹が空いてたのなら仕方ないですね。後で仕込みを手伝って下さいね」
「勿論、そのつもりだ」
「お願いします。あ、すみません急に話が変わりますが、お庭の花って虫除けの薬を使っていますか?」
「いや、知らないね」
リュカ様も首を傾げている。そうよね。来たばかりの家の庭の手入れなんて分からないわよね。でも、分からないままミューが花を食べてしまって体調を崩すといけないので、散歩した時の事を三人に伝えた。
「花の蕾に魔力が溜まるとは初耳だな」
「へぇ、ミューは食べたいのかい?」
「食べたーい!蕾は甘くて美味しいの」
「まるでおやつだな。後で解析して確認しよう」
リュカ様が確認して問題なければ食べ良いと言うと、ミューは彼に早く調べる様に急かしていた。だからヨダレたらしゃ駄目よ。
56
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
姑に嫁いびりされている姿を見た夫に、離縁を突きつけられました
碧井 汐桜香
ファンタジー
姑に嫁いびりされている姿を見た夫が、嬉しそうに便乗してきます。
学園進学と同時に婚約を公表し、卒業と同時に結婚したわたくしたち。
昔から憧れていた姑を「お義母様」と呼べる新生活に胸躍らせていると、いろいろと想定外ですわ。
その人、聖女じゃなくて聖女『モドキ』ですよ?~選んだのは殿下ですので、あとはお好きにどうぞ~
みなと
ファンタジー
「お前は慎みというものを知るべきだ! 俺は、我が腕の中にいるアルティナを次代の筆頭聖女に任命し、そして新たな我が婚約者とする!」
人を指さしてドヤ顔を披露するこの国の王太子殿下。
そしてその隣にいる、聖女として同期の存在であるアルティナ。
二人はとてつもなく自信満々な様子で、国の筆頭聖女であるオフィーリア・ヴァルティスを見てニヤついている。
そんな中、オフィーリアは内心でガッツポーズをしていた。
これで……ようやく能無しのサポートをしなくて良い!と、今から喜ぶわけにはいかない。
泣きそうな表情を作って……悲しんでいるふりをして、そして彼女は国を追放された。
「いよっしゃああああああああああああ! これで念願のおば様のところに行って薬師としてのお勉強ができるわよ!!」
城の荷物をほいほいとアイテムボックスへ放り込んで、とても身軽な状態でオフィーリアは足取り軽くおばが住んでいる国境付近の村へと向かう。
なお、その頃城では会議から戻った国王によって、王太子に鉄拳制裁が行われるところだった――。
後悔しても、時すでに遅し。
アルティナでは何の役に立たないことを思い知った王太子がオフィーリアを呼び戻そうと奮闘するも、見向きもされないという現実に打ちひしがれることになってしまったのだ。
※小説家になろう、でも公開中
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる