もう一人のオレがみんな美少女で家に住みついてますが何か

第十二話 天使たち 1

　今この日この時点でさまざまなことがあって、初めはゴチャゴチャしながらも、何も無いこんな俺に大分甘やかしてくれたと思う。

　あの朝に萌香が寝ぼけるように、全身を俺へと横から擦り付けて甘い寝息を吹きかける、あの時の感覚が無意識に刻まれた。

　また、それ以前から世話になっていた奈津美さんも、受け容れては妖しくも甘く、大立ち回りの数々で俺以外も世話してくれる。

　実瑠や優花も何だかんだで俺にトツをキメては、萌香に続く様に絡まって擦り付けて、それが真胡都や紫英流に奈津美さんまで……。

　どれも見事にティーンズは真胡都も混ぜてO.T.A.』、大人女子のうち二名は手料理、そのうちコーヒー等の用意は紫英流。

　程よくも大胆な六人の天使たちは、割とソフトで快適な関係性を守って、生活の一部は大変有り難く補填して繰れている。

　眼の遣り処に困ることはあっても、むしろ世話人なりっぱなしで苦を覚えそうだが、甘やかしている分は絡まっているなら……？

　それがみんなにとってメリットなら、本当に世話好きなだけなら取るに足ることは無く、ご自由にしてして戴ければ宜しい。

　手料理などが充実する呑みならず、入居して直ぐはタイムマネジメントが難しかったが、今では作業時間もそこそこに取れる。

　しかし、最近発売した格闘型シューティングゲーム、それがどうやっても気になって、作業が出来ない日が少し続いて仕舞った。

　それも落ち着いて来て短時間フリープレイに縛ると、また作業に復帰する事が出来たが、収益的にソワソワする事も在る。

　そんな毎日が続いてみると皆んなには感謝して、週末深夜の飲み会も体調を壊さない程度に、快適な時間を過ごす工夫も必要か。

　あれは社会的に死んでも仕方なかったか、ハイボールガブ呑みして事故った時は、紫英流の献身や奈津美さんや真胡都の対応力。

　やはり何時も結果的に助けられているが、何時までも資産価値がないままで、果たしてこのまま甘えさせて貰えて善いモノか。