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 次の日朝早くに宿屋を旅立った。

 チート能力を屈指し、やりたい放題だ!!!!!

 これが異世界転移の醍醐味だよな!

 俺はのんびり旅をし、魔獣を倒したりと本当に気ままに旅をしていたんだ。

 そんなある日、俺は魔物に襲われている親子らしき獣人を助けた。

 きれいな見た目をした背の高い彼を見て俺は見とれてしまった。

 あまりにきれい過ぎたんだ。

 彼の子供も彼に劣らずきれいでこのままいくと末恐ろしいことになりそうな容姿、彼らからしたら俺なんかミジンコ以下だろうと思うと泣けてきた。

 考えたら俺なんか容姿で散々嫌な思いをしてきたんだった。

 ヤバい思い出したら落ち込んできたかもしれない。

 「助けていただきありがとうございます。
 腕には自信があったのですが、この子をかばいながらでしたので出遅れてしまいあの始末です」

 「そうだったんですね。
 ……もしよければなんですが俺も行く当てのない旅をしてるんです。
 護衛として一緒に町まで行こうか?」

 「そうしていただけると助かります。
 俺はライトでこの子がジャックです」

 「俺はリクトです。
 少しの間ですがよろしくお願いします」

 彼らが加わりなかなかに楽しい旅になった。

 彼らは隣町に奥さんがいて奥さんに合いに行く途中だったそうだ。

 「リクト兄ちゃんは冒険者なの?」

 小さい耳をピコピコ動かし俺に聞いてくるあまりのかわいさに抱きしめていた。

 「可愛すぎる!!!!!」

 俺は頭を撫でながらモフモフを堪能していた。

 マジ癒しなんですけど!!!!!

 「兄ちゃん?」

 「ごめんごめん、そうだよ俺は冒険者をしながらあっちこっち行っているんだ」

 「そうなんだ、僕も大きくなったら冒険者になるんだよ」

 「その時が楽しみだな」

 「リクトすまない子供が色々質問して」

 「気にしないでください。
 アラン君と俺は友達だもんな」

 「僕はリクト兄ちゃんの恋人になりたいんだよ」

 「ありがとうな、頑張って俺より大きくなったら迎えに来てくれよな」

 その何気ない一言が俺の運命を変えるとは思わなかった。

 
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