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11 オルトside

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 ハルト叔父上に頼まれ、ロードを迎えに来たのだが、あまりの変わりように俺はびっくりした。

 自信に溢れているのかあの頃の面影がなかった。

 さらにびっくりしたのは、ロードたちはシンとハグしただけでなく頬にキスまでしていたのだ。

 家族ならともかくあいつらとだ!!!

 すでに家族当然と言うことになる。

 ロードは俺に見せつけるようにシンのかわいい唇にキスまでし、尚且つ舌まで堪能しようとしたのだ!!!

 流石の俺もキャパオーバーで倒れてしまい、寝込んでしまった。

 今俺はハルト叔父上に打診していた。

 シンを俺の婚約者としてくれるようにだ。

 だが、叔父上からは色よい返事が返ってこないのだ。

 俺はベットで熱にうなされていると冷たい何かがおでこに触れたのだ。

 目を開けるとそこにはシンの姿があった。

 「大丈夫?」

 「シン……」

 俺はシンをベットに引き入れ小さな体を抱きしめた。

 シンの体からはとても良い香りが漂いそれを嗅ぐと下半身に熱がこもるのだ。

 そんなこと初めてだった。

 どんな相手でもたたないのだ。

 それなのにこんな小さなシンに下半身は反応してしまう。

 だから俺にはシンしかいないのだ。

 それなのに、ロードはシンに口付けまでする中になっている。

 「オルト王子殿下、どうしたの?」

 シンは俺を継承で呼ぶ、ロードは呼び捨てなのに……

 「俺のこともオルトでいいぞ」

 「……オルトさま」

 「ああ、今はこれでいい」

 様も取ってもらえるように努力すればいいだけだ。

 かわいいシンは、俺の突然の行動に戸惑いながらも俺のしたいようにさせてくれていた。

 俺はシンを抱きしめそのまま一緒に眠ったのだ。

 朝目を覚ますと腕の中にまだシンがいて、あれだけ嫉妬に狂った俺の心は沈下していたのだ。

 あれだけ燻っていたものが今はなかった。

 満たされているのだ。

 願わくば、俺もハグしキスをしたいと言うのが本音だが、それは時間をかけてしてもらえばいいとさえ、思えるようになったのだから現金なものだ。

 「もう大丈夫?」

 いつの間に目を覚ましていたのか、俺の腕の中からシンがはい出てきて、俺の額に手を当てると熱があるか確認していた。

 「熱はないね、良かった」

 着替えを済ませるとシンを抱き上げ、ダイニングに向かった。
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